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オリンピック初戦でナイジェリアに4-5で黒星スタート

2016年08月05日

オリンピック初戦でナイジェリアに4-5で黒星スタート

オリンピック日本代表チームは8月4日(木)、ブラジル北部マナウスのAmazonia Arenaにてリオデジャネイロオリンピック初戦でナイジェリアと対戦し、4-5で敗れて黒星スタートになりました。

第1試合でスウェーデンとコロンビアが2-2で引き分けたため、初日を終えて日本はグループBでナイジェリア(勝点3)、コロンビア、スウェーデン(共に勝点1)に次いで4位です。

日本はMF遠藤航選手(浦和レッズ)をアンカー役に、MF大島僚太選手とMF原川力選手(いずれも川崎フロンターレ)の3人で中盤を組ませ、前線にはFW興梠慎三選手(浦和レッズ)を中央に右にMF南野拓実選手(ザルツブルク)、左にMF中島翔哉選手(FC東京)を置く4-3-3の布陣で臨みました。

試合開始7時間弱前の当日午後2時過ぎに、合宿地のアメリカから現地入りしたナイジェリアでしたが、移動トラブルを感じさせない立ち上がりで、個人技を活かして日本ゴールに迫ります。

先制は試合開始6分でした。右サイドのスローインからFWエゼキエル選手が放ったシュートをGK櫛引政敏選手(鹿島アントラーズ)がはね返しますが、逆サイドに詰めたFW S・ウマル選手に押し込まれました。

日本はすぐに取り返します。2分後にDF藤春廣輝選手(ガンバ大阪)の折り返しをゴール前で受けた南野選手がDFアムジエ選手に倒されてPKを獲得。前半9分、興梠選手が相手GKの逆を突くキックで冷静に決めて同点にしました。

ところがその直後、リスタートからナイジェリアに再びリードを奪われます。右サイドを攻め上がったDFシェフ選手のクロスを、ファーサイドでDF室屋成選手(FC東京)と競り合ったMFエテボ選手にゴールへ流し込まれました。

日本は再び反撃。12分、大島選手のスルーパスを受けた南野選手がGKと1対1になり、GKの動きを見極めて右足で同点弾を流し込み、再び試合を振り出しに戻しました。

2-2になり、試合ペースは少し落ち着いたものの、ナイジェリアは隙があればシュートを狙い、19分にDFアムジエ選手のミドルシュートをGK櫛引選手がセーブします。日本もパスをつないで攻撃を組み立て、24分には中島選手がドリブルで持ち込んでゴールを狙いますが、相手に阻まれました。

S・ウマル選手とエテボ選手を中心に、右サイドのスペースを使って日本ゴールに迫っていたナイジェリアは、42分に右サイドの攻めから3度目のリードを奪います。

ドリブルで持ち込んだS・ウマル選手がエテボ選手へパス。エテボ選手のシュートをDF植田直通選手(鹿島アントラーズ)が一度は掻き出しますが、クリアボールを右足で押し込まれました。

後半、巻き返したい日本でしたが、開始早々に再び痛い失点を許します。ドリブルで攻めるS・ウマル選手をペナルティエリアで日本DFが倒したとしてPKになり、これをエテボ選手に決められて2点差にされます。

その直後に日本は原川選手に代えてFW浅野拓磨選手(アーセナル)を投入。57分には室屋選手からの右クロスに南野選手が合わせますが、枠を捉えることができません。

一方ナイジェリアは66分、MFミケル選手のクロスに反応したGK櫛引選手のクリアボールをエテボ選手が拾い、無人のゴールに流し込まれて3点差にされます。

日本は70分に、中島選手のパスを受けた藤春選手のクロスに、浅野選手が左足ヒールでゴールに流し込み1点を返しました。

直後にはオフサイドにはなったものの、相手DF裏で浅野選手のパスを受けた中島選手が右ポストを叩きます。70分には興梠選手に変えてFW鈴木武蔵選手(アルビレックス新潟)、76分には中島選手に代えてMF矢島慎也選手(ファジアーノ岡山)を送り込み、得点機会を探ります。

アディショナルタイム5分に、大島選手からボールを受けた鈴木選手が相手DFを一人交わして左足でゴールを奪い1点差に迫ります。しかし、勝点を得るには1ゴール及ばず、試合終了となりました。

試合詳細はこちら

日本の第2戦コロンビア戦は8月7日(日)に同じAmazonia Arenaで行われます。

監督・選手コメント

手倉森誠 オリンピック日本代表監督
「立ち上がりは相手も勢いがあるぞ」と話していたのですが、13番に手を焼いて対策を見つける前に心理的に慌て出してしまいました。特にディフェンディングサードのところで足が浮いていましたが、開幕初戦のせいなのか、相手のクオリティのせいなのか、しっかり分析して、落ち着いた対応と強さ求めて、失点が多過ぎる部分を是正しなくてはなりません。決して相手を侮ってはいなかったのですが、失点に絡んだ選手たちは良いプレーをして挽回しようと欲張ったところがあったかも知れません。

初戦を落として、これで終わるわけにいきません。「ナイジェリアにノックアウトステージで借りを返せるように、そのためにはすぐにリカバリーしよう」と選手たちに話しました。次へは、耐えて勝つこと、試合の入り方、一つのミスを引き摺らないことを求めたいと思います。挽回力を示すことで、この試合でぶれたメンタルを立て直すことに繋がると思うので、そこを目指してやりたいと思います。

DF #6 塩谷司 選手(サンフレッチェ広島)
立ち上がりは入り方が大事というところに意識が行き過ぎて慎重になりすぎたのかと思います。3失点目、4失点目が大きかったです。次への修正としては、チームとして守る時は守るという意識、近くの選手といかに連動して守れるかが大事になると思います。相手も中2日ですので、どれだけいいコンディションに仕上げられるかです。いい準備をしたいと思います。

MF #18 南野拓実 選手(ザルツブルク)
5失点は僕たちとしてもショックですが、自分たちのミスや一瞬の気の緩みから生まれたところだと思うので、自分たちで修正できると思っています。4得点は僕たちのやりたい攻撃の形でとれた部分が多かったと手応えを感じているので、それは次もしっかり見せられればいいと思います。後がないので切り替えて次へ向けてやっていきたいと思います。

MF #3 遠藤航 選手(浦和レッズ)
チームが前からプレスに行った時に後ろがしっかり安定感を、後半はもたらしてくれたのですが、そのスイッチがちょっと遅かったです。シンプルに最初からやっていくのが次にむけての課題だと思います。4点獲ったことはポジティブに捉えます。

シアシア ナイジェリア監督
これほど多くの得点は予想外でしたが、結果と選手たちの頑張りを祝福します。現地入りに時間がかかり、この2日間は練習もできず疲労もひどかったのですが、日本が非常に良いチームなので、より多く得点することを心がけました。ファイティングスピリットで諦めずに戦いましたが、試合時間があと5分あったら失点していたでしょう。勝てて良かったです。

スケジュール

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) サッカー競技(男子)
8月4日(木) 4-5 グループB 第一戦 vs ナイジェリア(@Amazonia Arena)
[日本時間:8月5日(金) 10:00]
NHK総合にて生中継
8月5日(金) 未定 トレーニング
8月6日(土) 未定 トレーニング
8月7日(日) 21:00 グループB 第二戦 vs コロンビア(@Amazonia Arena)
[日本時間:8月8日(月) 10:00]
8月9日(火) PM 公式練習
8月10日(水) 19:00 グループB 第三戦 vs スウェーデン(@Fonte Nova Arena)
[日本時間:8月11日(木) 7:00]
※以降のスケジュールは、勝ち上がりにより決定
8月13日(土) 16:00
22:00
準々決勝(グループ1位の場合)vs グループA 2位(@Fonte Nova Arena)
準々決勝(グループ2位の場合)vs グループA 1位(@Corinthians Arena)
8月14日(日) 未定 トレーニング
8月15日(月) 未定 トレーニング
8月16日(火) 未定 トレーニング
8月17日(水) 13:00
16:00
準決勝(@Maracana/リオデジャネイロ)
準決勝(@Corinthians Arena/サンパウロ)
8月18日(木) 未定 トレーニング
8月19日(金) 未定 トレーニング
8月20日(土) 13:00
17:30
3/4位決定戦(@Mineirao/ベロオリゾンテ)
決勝(@Maracana/リオデジャネイロ)

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

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