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スルガ銀行チャンピオンシップ 2016 IBARAKI インデペンディエンテ・サンタフェが鹿島を下す

2016年08月11日

スルガ銀行チャンピオンシップ 2016 IBARAKI インデペンディエンテ・サンタフェが鹿島を下す

Jリーグヤマザキナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)とコパ・スダメリカーナの優勝チームが激突するスルガ銀行チャンピオンシップ 2016 IBARAKIが8月10日(水)、それぞれのタイトルを携えた鹿島アントラーズと、コロンビアのインデペンディエンテ・サンタフェにより争われました。鹿島スタジアムで行われたこの一戦ではサンタフェが1-0で勝利。鹿島は3年ぶりのタイトル獲得はならず、Jリーグ勢としては2年連続の敗戦となりました。

キックオフ前、サンタフェの選手たちはピッチ上で時間をかけて円陣を組み、この試合に懸ける思いを示していました。それでも、試合を優位にスタートさせたのは、ホームの鹿島でした。

10分には、最初のチャンスが鹿島に訪れます。相手ゴール前で得たFKで、一度は弾かれたボールをDF山本脩斗選手がゴール前で右足ボレー。しかし、この一撃は、右ゴールポストを直撃します。

鹿島は中距離のパスをワンタッチでつなぎ、サンタフェゴールに迫ります。12分には相手を揺さぶって、最後はDF西大伍選手が右からクロスボールを供給。ニアサイドでMF金崎夢生選手が合わせますが、このヘディングはゴール右にそれました。その1分後にも、くさびのパスと落としの連続からMF中村充孝選手がゴールを狙います。18分にはGK曽ヶ端準選手のパントキックを受けたMF柴崎岳選手が鋭く縦パス。抜け出した金崎選手が相手GKと1対1になりますが、決めきることはできません。

両チームともに球際での強さを見せ、21分には鹿島の守備が光りました。敵陣でのCKからカウンターを受けましたが、ドリブルで突進するサンタフェMFホナタン・ゴメス選手に西選手が食らいつきます。ゴールラインまで持ち込まれるも、CKを与えずに守り抜きました。鹿島はその後も、ロングパスで隙を狙うサンタフェに対して、最終ラインが集中した守備を見せ続けました。

後半も少ない好機を狙うサンタフェのスタイルは続き、50分には抜け出されてGK曽ヶ端と1対1の場面をつくられますが、ここは相手のシュートミスに救われます。後半の半ばにはまずサンタフェが交代のカードを切り、右サイドからの攻めに鹿島が押される時間帯もありました。

互いに交代選手を送り出していた79分、ついに試合が動きました。鹿島が献上したFKは、ゴールまでは距離のある地点でのものでしたが、選手交代が影響を及ぼします。鹿島は選手が入った直後に蹴られたFKを、マークが定まらないまま、ペナルティーボックス内で頭で合されました。鹿島にとっては痛恨の、サンタフェにとっては大きなゴールとなりました。

鹿島にもチャンスが訪れます。84分にボックス内で西選手からの浮き球を受けた中村選手が倒され、PKを獲得します。しかし金崎選手が蹴ったPKは相手GKに弾かれました。アディショナルタイムに入っても諦めない鹿島は、CKをDFファン ソッコ選手が押し込もうとしますが、GKの好セーブに防がれ、続くCKも不発に終わり、試合は1点差のまま終了しました。

試合終了の笛が吹かれた瞬間、サンタフェはベンチから全員がピッチに飛び出し、勝利を喜びました。コロンビア勢として初出場したサンタフェが、見事タイトルを母国に持ち帰ることとなりました。

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監督・選手コメント

石井正忠 監督(鹿島アントラーズ)
多くのファンが勝利のために集まってくれましたが、こういう試合でタイトルを獲得することができず、残念に思います。サンタフェが堅い守備から高い個人技を使う、前方への勢いがあるチームだということは試合の映像を見て分かっていました。全体としてうまく対応できていたと思いますが、セットプレーで一瞬の隙を突かれて失点して負けたことが悔しいです。鹿島らしさは変わらず出せていると思います。結果につながっていないのでパフォーマンスが落ちているような表現をされますが、内容的には非常に良くなっていると思います。

FW #18 赤﨑秀平 選手(鹿島アントラーズ)
とにかくこの試合に勝って、リーグ戦につなげようという話はしていたので、すごく残念です。決定機もありましたが、少しずつズレていたのかな、という感じです。リーグ戦でうまくいっていないということで最初からアグレッシブにいきましたし、交代も6枠あるということで、みんなが潰れてもいいとの覚悟で最初からプレーしていたと思います。PKや決定的なチャンスがありました。自分たちの時間帯というか、相手に何もさせない時間帯も少しずつ増えてきたと思います。まずはリーグ戦の(次節)アビスパ福岡戦でしっかり勝つこと、ハードワークすることを全員が徹底させなければいけないと思います。

DF #22 西大伍 選手(鹿島アントラーズ)
流れを持っていかれたわけではないですが、点を入れられる前にミスがいくつか続きました。前線でファウルをもらおうとしていた相手に簡単にファウルしてしまった場面が、前半から何度かありました。気になるところはあるので、そういうところをもう少し詰めていかなければと思いますが、負けていても調子が悪いとは思っていません。難しいけれど、チームは少しのことで変わるものです。この間もキャプテンをやってみたりとアクションを起こしてみましたが、良かったときに戻すというより、まずは勝てないときなりの戦い方をする。戻るということは成長ではないので、さらに良くなっていけるようにそれぞれがアクションを起こせればいいと思っています。

グスタボ・コスタス 監督(インデペンディエンテ・サンタフェ)
タイトルを獲得できて、とてもうれしいです。コロンビア勢として初優勝なので、大切な優勝カップです。最初の20分間は相手に決定的なチャンスがあり、少し試合運びがうまくいっていませんでしたが、その後、少し落ち着いたと思います。後半は戦術的に改善されて、とても賢い試合運びでき、勝利につながったと思います。選手たちのこのタイトルを獲りたいという気持ちが勝利に結びついたと思います。ここに来るまで、いろいろなプロセスを経てきました。まずは国内、次に南米で優勝しました。サンタフェの人々がどういう思いで応援してくれているか、そればかり考えていました。皆さんにカップを持ち帰れるということが、とてもうれしいです。

スルガ銀行チャンピオンシップ 2016 IBARAKI
Jリーグヤマザキナビスコカップ/コパ・スダメリカーナ 王者決定戦

鹿島アントラーズ(日本/2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 優勝チーム)
対 インデペンディエンテ・サンタフェ(コロンビア/コパ・スダメリカーナ2015 優勝チーム)
2016年8月10日(水) 19:00キックオフ
茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム

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