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第96回天皇杯開幕 関西学院大が3点を挙げて1回戦突破!
2016年08月28日
ピックアップマッチ
MIOびわこ滋賀(滋賀県代表)1-3(前半0-1、後半1-2) 関西学院大学(シード)
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会は8月27日(土)に1回戦を開催。滋賀県代表のMIOびわこ滋賀と、シードチームとして出場の関西学院大学が東近江布引運動公園陸上競技場(布引グリーンスタジアム)で対戦しました。両チームは13時、厳しい暑さの中でキックオフを迎えました。
序盤はホームの滋賀が押し気味に試合を進め、セットプレーから何度も得点を狙いますが、シュートは枠を捉えることができません。一方、2カ月ぶりの公式戦となった関学は、堅さがあったものの、縦への速い攻撃からチャンスを広げていきます。両者が一進一退の攻防を繰り広げる中、スコアが動いたのは31分。関西学院大が森俊介選手、高尾瑠選手とつないで最後は高尾瑠選手のマイナスのクロスボールに青木健登選手が反応、相手DFより先にトラップし、反転してシュート。これがゴールネットを揺らします。関西学院大は先制点を奪った後、相手の反撃をしのぎ、1点のリードを保ったまま前半を折り返しました。
前半、チャンスがありながらも1点を追いかける展開になった滋賀は、後半開始から選手交代のカードを切って仕掛けていきます。しかし、後半も先にゴールを挙げたのは関西学院大でした。58分、GKの上田智輝選手から左サイドの森選手に素早く展開、森選手のスルーパスに抜け出した青木選手がこの日、2点目となるゴールを決め、追加点とします。
あとがなくなった滋賀はその3分後、セットプレーのチャンスに大杉誠人選手がヘディングで合わせて、1点を返しました。このゴールで試合の流れが滋賀に傾くかと思われましたが、関西学院大は気落ちすることなく、果敢に攻め込んでいきます。失点した直後の62分、魚里直哉選手の鮮やかなミドルシュートを決めて再び相手を突き離し、3-1で試合を終えました。好スタートを切った関西学院大は、9月3日(土)の2回戦でアルビレックス新潟(J1)と対戦します。
監督・選手コメント
中口雅史 監督(MIOびわこ滋賀)
滋賀県予選の決勝では早い時間帯に失点して追いかける展開になったので、今日も試合の入り方に注意しようと意識していました。相手の出方を見極めながら戦っている中、自分たちは相手が変化してきたときにうまく対応できず、もったいなかったと思います。後半は自分たちから仕掛けていこうと交代のカードを使いましたが、先にゴールを奪われてしまいました。狙っていたリスタートから1点とり返すことはできたのですが、3失点目は不必要でした。相手の方が試合巧者だったと思います。
大杉誠人 選手(MIOびわこ滋賀)
イメージしにくい相手だったので最初は慎重に入りました。序盤の戦い方はよかったのですが、無失点で抑えたかった前半に失点してしまいました。試合を通してチャンスは多かったのですが、それを決められない中、我慢できずに2点目を与えました。それでも前半からチャンスになっていたセットプレーの際、うまくヘディングで合わせて1点を返したところは収穫です。1点を返して勢いが付きつつあっただけに、その直後の3失点目は痛く、内容も悪くなかったので残念です。
成山一郎 監督(関西学院大学)
久しぶりの公式戦、強豪相手ということで腰が引けてしまい、相手に終始押し込まれました。2カ月間、暑い中で今日に向けて準備してきた割には、思い切ってプレーできなかったところも課題です。次戦もチャレンジするという気持ちではなく、男同士の勝負ですので、やるからにはしっかり勝ちにいきたい。相手に振り回されて守備ばかりするつもりは全くありません。しっかりと今日の反省を生かして、本気で戦いたいと思います。
青木健登 選手(関西学院大学)
フィニッシュの場面で結果を残してチームに貢献することが自分の役割だと思っているので、そういう意味では、今日、2点を決めることができてよかったです。ハーフタイムには、高い位置の二人で相手をチェイシングして、パスコースを限定するよう意識しようと選手間で話し合いました。2回戦は新潟との対戦になります。プロで活躍している同年代の鈴木武蔵選手や野津田岳人選手と同じピッチに立ったとき、どういう感覚になるのか楽しみです。
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会
2016年8月27日(土)~2017年1月1日(日・祝)