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第38回皇后杯 ジェフLとINAC神戸がベスト8へ進出
2016年11月07日
11月6日(日)、広島のコカ・コーラウエスト広島スタジアムで第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会の3回戦残り2試合が開催され、ベスト8が出そろいました。
ピックアップマッチ1
ニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ2部/神奈川) 1-2(前半0-0、後半1-1、延長前半0-0、延長後半0-1) ジェフユナイテッド千葉レディース(なでしこ1部/千葉)
第1試合では、クラブ史上初のベスト16に進んだニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ2部/神奈川)と、ジェフユナイテッド千葉レディース(なでしこ1部/千葉)が対戦しました。
試合序盤、ジェフLはFW菅澤優衣香選手にボールを入れて攻撃の形をつくろうとします。菅澤選手がワンタッチで落としたり、ラインの裏に流れてとボールを動かすものの、相手守備陣を崩し切るには至りません。しっかり守ってカウンターを狙うニッパツが、シュートやクロスボールと攻撃をやり切るプレーを披露します。FWの石原愛海選手を相手最終ラインの裏へと走らせると同時に、サイドのスペースも狙っていきます。35分には、速攻で奪ったジェフLゴール前でのFKで、加賀孝子選手の鋭いボールがゴール左隅を襲いました。
前半終了間際にクロスからのシュートがクロスバーを叩いていたジェフLは、後半早々に先制します。鴨川実歩選手の縦パスで抜け出した菅澤選手が、ファーサイドのゴール左隅を射抜きました。チーム全体での攻めへの関与が増えたジェフLが勢いをつかんでいきますが、ニッパツの諦めない気持ちが実ります。後半アディショナルタイム、CKから牟田佳織選手が同点ゴールを決めて、試合は延長戦へと突入しました。
延長前半、93分、94分とニッパツのゴール前に抜け出した菅澤選手にチャンスが訪れますが、決め切ることができません。その後もチャンスを逃していたジェフLですが、115分にCKのこぼれ球を西川彩華選手が押し込み、ついに勝ち越します。ニッパツは負傷で75分までに守備陣に交代カードを2枚使う苦しい状況でも奮闘しましたが、再度追いつくことは叶わず。ジェフLが準々決勝進出を決めました。
ピックアップマッチ2
FC吉備国際大学Charme(なでしこ2部/岡山) 0-3(前半0-1、後半0-2) INAC神戸レオネッサ(なでしこ1部/兵庫)
第2試合では、前回大会の覇者・INAC神戸レオネッサ(なでしこ1部/兵庫)に、FC吉備国際大学Charme(なでしこ2部/岡山)が挑みました。
試合は早々に動きます。開始から1分も経たないうちに、素早くボールをつないだI神戸の攻撃で、道上彩花選手がゴール右隅に先制点を決めました。吉備国大は全員で自陣に守備ブロックをつくり、失点にも気落ちすることなく激しい守備を続けます。何度かシュートやクロスに持ち込まれるものの、素早い寄せでボール保持者を挟み込み、しっかりと相手選手をつかまえて追加点を許しませんでした。前半終了間際には、相手DFからボールを奪い、池尻茉由選手が枠内にシュートを放つ場面もありました。
後半に入り、55分には、吉備国大に最大のチャンスが訪れます。縦パスで抜け出した濱本まりん選手がGKと1対1の場面を迎えます。しかし、飛び出してきた相手GKに弾かれたボールは、惜しくもゴールのわずか右にそれました。I神戸は変わらずボールを持ち続け、大野忍選手がドリブルでアクセントをつけるものの、突破口は切り開けません。後半からの選手交代に続き、62分には増矢理花選手を投入。すると72分、増矢選手のゴールへ向かう積極性が結果につながります。増矢選手のシュートのこぼれ球を、京川舞選手が押し込み、ようやくI神戸がリードを広げました。選手配置の変更が奏功したI神戸は、終了間際に髙瀬愛実選手のゴールで勝利を決定づけました。
準々決勝は12月17日(土)、ユアテックスタジアム仙台などで4試合が行われます。
監督・選手コメント
中村宏紀 監督 (ニッパツ横浜FCシーガルズ)
押し込まれると覚悟していたので、しっかり守ってからショートカウンターなどで少ないチャンスをどう生かすかを考えました。前半からピンチもありましたが、体を張って守れました。後半は風上に立つことをうまく利用しながら、とにかく慌てず、やってきたことをやろうとしました。今年は初参戦した2部リーグを戦い抜きました。1部のチーム相手のこの試合は、そこで得たものがどれくらい通用するかを知る絶好の機会でした。もうひと踏ん張りできなかったのは力がなかったからだと認めなければいけませんが、ここまで頑張れるとは思っていませんでした。昨年も皇后杯で良いものを得られたので、この試合も絶対次につながると信じています。
菅澤優衣香 選手(ジェフユナイテッド千葉レディース)
主導権を握りながらもなかなか点を決め切れませんでした。前半は判断などがよくなくて、シュートを打ち切れないことがありました。後半には相手も結構前に出るようになったので、その裏に抜ける動きなどを改善できて、得点につなげられました。後半終了間際の失点は、相手の勢いを出させてしまいました。集中を切らさず、最後まで気持ちの入ったプレーをしなければいけない、というのが反省点です。それでもしっかり勝ち切れたことは自信になると思うので、それを次の試合にもつなげていきたいです。
京川舞 選手(INAC神戸レオネッサ)
相手が徹底的に守ることは、ある程度予想していました。崩しの場面で、人の流れがうまく出ていなかったり、足元ばかりへのつなぎやパスだけのプレーになってしまっていたり、工夫が足りませんでした。シュートを打つということも足りませんでした。もっとなでしこリーグ1部のチームらしく、差を見せられる部分があったと思います。連覇はもちろん意識していますが、目の前の試合を戦うことがそこにつながっていくと思います。毎日すべきことをして、その目標へ向かってチームが団結できたらいいなと思います。
太田真司 監督(FC吉備国際大学Charme)
試合前から、前半を0-1で終えれば十分だと言っていました。開始早々に得点され、前半は向かい風が強い中でクロスボールの対応に苦労していましたが、よく踏ん張りました。相手が押し上げてくる中、いかにカウンターで攻撃できるかが試合のポイントで、回数は少ないながらも、よく攻撃できていました。チャンスは3、4本あるかどうかだろうと思っていました。私たちにはまだ、チャレンジリーグとの入れ替え戦が残っています。今後は、そこに向けて頑張っていきます。
皇后杯準々決勝(12/17開催)
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vs |
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12月17日(土)11:00キックオフ(予定) Pikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場) |
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vs |
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12月17日(土)16:00キックオフ(予定) ユアテックスタジアム仙台 |
ベガルタ仙台レディース (なでしこ1部/宮城) |
vs | ノジマステラ神奈川相模原 (なでしこ2部/神奈川) |
12月17日(土)19:00キックオフ(予定) ユアテックスタジアム仙台 |
浦和レッズレディース (なでしこ1部/埼玉) |
vs | INAC神戸レオネッサ (なでしこ1部/兵庫) |
12月17日(土)14:00キックオフ(予定) Pikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場) |
第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2016年10月22日(土)~2016年12月25日(日)
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