ニュース
第16回CPサッカー全日本選手権大会 エスペランサが2連覇で優勝
2016年11月07日
一般社団法人日本CPサッカー協会主催によるCPサッカーの日本一を決める「第16回CPサッカー全日本選手権大会」が10月29日(土)・30日(日)、長良川球技メドウ(岐阜県岐阜市)で開催されました。
CPサッカーは正式には脳性まひ者7人制サッカーと呼ばれ、杖無しで歩・走行可能な脳性まひ、脳外傷、脳血管障がい等による肢体不自由の選手がプレーします。両手で上からスローインができない人のために、片手で下からのスローインを認めています。少年サッカーとほぼ同じピッチ・ゴールのサイズで、GK1名を含んだ7名で行います。
全国より7チーム(うち1チームはオープン参加)がエントリーし、2日間にわたり熱戦が繰り広げられました。決勝は、連覇を目指すエスペランサ(川崎市)と前々回大会優勝チームで再び頂点を目指すP.C.F.A.サルタル(東京都)との戦いとなりました。試合は、後半終了間際まで両チームとも体を張って得点を許さないという展開。会場全体が固唾を呑んで見守る中、エスペランサがサルタルの一瞬の隙をつき、ミドルシュートをゴールに突き刺し、そのまま試合終了のホイッスル。エスペランサが2連覇を達成しました。
大会結果は以下の通りです。(1チームは途中棄権により順位なし)
優勝
エスペランサ(川崎市)
準優勝
P.C.F.A.サルタル(東京都)
3位
大坂PAZ(大阪市)
4位
ASユナイテッド(埼玉県)
5位
CP神戸(兵庫県)
6位
FCプログレッソ(岐阜県)オープン参加
MVP
二宮一太(エスペランサ・GK)
フェアプレー賞
吉澤菜摘(ASユナイテッド・ GK)
監督・選手コメント
優勝チーム 神幸雄 監督(エスペランサ)
今回の優勝は、ひとえに選手たちの少しでも成長しようと行う日頃のトレーニングと大会中の頑張りだと感じています。昨年は、若い選手を中心に、運も味方につけ、勢いのまま優勝することができました。今大会は、ディフェンディング・チャンピオンとして、プレッシャーを感じつつも、大会2連覇を目標に、1年間トレーニングに取り組んできたことが、この結果につながったと思います。しかし、エスペランサは、強いだけのチームではなく、サッカーを通じて、ルール、マナーを守ること、自分を大事にすること、周りに感謝すること、目標に向かって努力すること、そして仲間を大切にし、社会性を育むことを目指しています。今後も、エスペランサらしさを追求しながら、練習等に取り組んでいきたいと思います。最後に、毎年の大会の開催に大変なご尽力いただいている大会関係者並びに大会参加チーム・クラブの皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
準優勝チーム 相馬勇樹 選手(P.C.F.A.サルタル/キャプテン)
今回の選手権も大会のスタッフのサポートがとても素晴らしい環境の中で試合に臨めました。大会を通して自分自身やチームの成長を感じることができ、また優勝を目指して切磋琢磨してきた仲間と再会しサッカーを通してコミュニケーションをとることができました。結果は、もの凄く悔しいですがやり切れた気持ちです。来年に向けて明日から良い準備をしていきたいです。
3位チーム 岩佐貴之 監督(大坂PAZ)
優勝を目標に掲げて一年間準備をしてきましたので、悔しい気持ちはありますが、自分たちでできることを考えて置かれた状況にきちんと対応し、選手たちが大会を通じて大きく成長していく姿を見ることができ、個人的にはとてもうれしく思います。選手やスタッフ、サポーターがひとつとなってつかんだ3位という結果を誇りに思うとともに、今大会での経験を来年の優勝につなげていきたいと思います。
MVP受賞 二宮一太 選手(エスペランサ)
決勝という舞台は、二度目の経験でした。勝利を意識して、全力で戦いました。前半から後半にかけて、何度も何度も危ない場面がありましたが、なんとかしのぎました。一進一退の試合が続き、PK戦も覚悟していましたが、最後の最後に、仲間が得点を決めてくれました。今回は、本当にチーム一丸となれたからこそ、勝ち取れた優勝だと思います。また、今回、僕がMVPを取れたのも、チームの皆のおかげだと思っています。これに満足することなく、これからも競争意識を持ちエスペランサで頑張っていきたいと思います。
フェアプレー賞受賞 吉澤菜摘 選手(ASユナイテッド)
今回、賞をいただくことができたのは、監督、コーチ、チームの仲間を始め、私たちASユナイテッドに関わって下さっている多くの方々のおかげです。本大会に参加して、多くのプレーヤーに出会い、感化されたのでより一層練習に励んでいきたいです。
主催者コメント
栗本裕也 大会実行委員長
最初に、ご後援をいただいた関係各所、岐阜県サッカー協会関係者・審判員の方々をはじめ、会場準備、運営などご協力いただいた多くのスタッフの皆さまの献身的なサポートにより、無事に終えることができたことに感謝申し上げます。今大会では、選手・スタッフ・関係者を含め、全体で180名を超える大会となりました。また天候にも恵まれ、ベストコンディションで行うことができました。試合に目を向けますと、今年も非常に白熱した試合が展開され、どのチームも日々の活動での苦労はありますが、それをまったく感じさせないプレーを見せてくれていました。
最後に、素晴らしい環境で試合ができたことは、関係者の方々の多大なるご協力があり、他ならぬ現場での協力団体の皆さまのおかげになります。大会を成功裏に終えることができたことに感謝し、ここに改めて御礼申し上げます。
関連ニュース
最新ニュース
- 日本代表 2024/11/17 U-19日本代表 選手離脱のお知らせ メキシコ遠征(11.11-11.21 メキシコ/メキシコシティ)
- 日本代表 2024/11/16 【Match Report】SAMURAI BLUE、アウェイでインドネシアに4-0で快勝、首位でアジア最終予選を折り返す
- 大会・試合 2024/11/15 組み合わせ決定 第33回全日本大学女子サッカー選手権大会
- JFA Passport 2024/11/15 【JFA登録者の皆さまへ】「JFA KICKOFF」アプリサービス終了のお知らせ ~選手・指導者・審判登録証の表示はJFA公式アプリ「JFA Passport」へ~
- 選手育成 2024/11/14 JFAアカデミー福島女子 14期生 木村未来選手 ちふれASエルフェン埼玉に加入決定