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FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016 クラブ・アメリカと鹿島がベスト4進出

2016年12月12日

FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016 クラブ・アメリカと鹿島がベスト4進出

FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016は12月11日(日)に大会2日目を迎え、市立吹田サッカースタジアムで準々決勝の2試合を行いました。

第1試合では、アジア王者の全北現代モータース(韓国)と北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカ(メキシコ)が対戦。序盤は、クラブ・アメリカが個人技を生かした速攻から全北現代のゴールに迫っていきますが、シュートまでは持ち込めない場面が続きます。すると23分、左サイドから仕掛けた全北現代は、パク・ウォンジェ選手の折り返しをキム・ボギョン選手がワンタッチで決めて1点を先制しました。クラブ・アメリカも反撃に出ると、31分にシルビオ・ロメロ選手のミドルシュートがクロスバーを叩きます。その後、両チームともにチャンスをつくりますが、決めることはできずに1-0と全北現代がリードして前半を終えます。

選手と布陣を変えて後半に臨んだクラブ・アメリカは58分に左サイドからのクロスボールにシルビオ・ロメロ選手がヘディングで合わせて1-1の同点に追いつきます。クラブ・アメリカは、74分にもCKからシルビオ・ロメロ選手がボレーシュートを決めて逆転しました。全北現代はFWのイ・ドングッ選手らを投入して反撃を試みますが、2点目を挙げることができずに試合終了。10年前の対戦に続き、クラブ・アメリカが全北現代を破ってベスト4進出を決めました。

第2試合ではアフリカ王者のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)と開催国代表の鹿島アントラーズが対戦しました。前半はマメロディ・サンダウンズがスピードに乗った攻撃で鹿島のゴールを脅かします。しかし、2度あった相手アタッカーとの1対1をGK曽ヶ端準選手が防ぐなど、ゴールを許しません。35分のサミュエル・マブンダ選手のシュートも曽ヶ端選手が防ぎ、前半はスコアレスで終了します。

前半はシュートを1本も打てなかった鹿島ですが、後半は立ち上がりから果敢にシュートを打っていきます。59分には左サイドの山本脩斗選手からの折り返しを受けた西大悟選手がボレーで狙いますが、シュートはゴールラインの手前でDFにクリアされます。鹿島は61分に金崎夢生選手を投入し、攻撃を活性化させます。その2分後、鹿島は右サイドから赤﨑秀平選手が折り返したボールを土居聖真選手がヘッドで落とし、遠藤康選手がボレーシュートを決めて先制します。この1点で勢いに乗った鹿島は82分、鈴木優磨選手のパスを金崎選手がゴールを決めて2-0とリードを広げました。

この日の結果により、クラブ・アメリカは15日(木)の準決勝でレアル・マドリード(スペイン/欧州代表)と、鹿島は14日(水)にアトレティコ・ナシオナル(コロンビア/南米代表)と、それぞれ決勝進出を懸けて対戦することが決定しました。

監督・選手コメント

シルビオ・ロメロ 選手(クラブ・アメリカ)
この結果を、とてもうれしく思っています。準決勝に進むことができ、世界でも最も偉大なチームの一つと対戦できることになりました。これだけ大きな大会で1試合に2点を挙げることができたのですから、私にとって夢のような一夜です。この勝利の喜びをゆっくりと味わいたいと思います。準決勝は厳しい試合になるでしょう。レアル・マドリードは世界一のチームで、私たちは簡単にチャンスをつくられてしまうかもしれません。それでも、今日のようにクラブ・アメリカの良いところを出して戦っていきたいと思います。

キム・ボギョン 選手(全北現代モータース)
相手が良いチームで、難しい部分もありましたが、この試合に向けてずっと準備をしてきました。残念な結果ですが、私たちのプレーは悪くなかったと思います。立ち上がりにサイドと中央でプレーして、速い攻撃が有効になると思っていた場面で相手守備陣を崩し、ゴールを決めることができました。ただ、相手が戦い方を変えてきた後半は、難しくなりました。この大会での私たちの最初の目標はレアル・マドリードと対戦することだったので、それが叶わずに残念です。

石井正忠 監督(鹿島アントラーズ)
前半は本当に耐える場面が多かったです。アフリカ大陸のチームと戦うのは今回が初めてで、身体能力がどれくらいあるのか対応に少し戸惑った部分があったと思います。自分たちがしっかりとボールを相手陣内で回せれば攻撃の形はできると思ったのですが、ボールを奪われることが多く、劣勢の時間が長くなりました。後半はチーム全体でボールを動かしてくれたので攻撃する形も多かったですし、チャンスに決め切ることができました。選手たちは最後まで相手に隙を与えずにプレーしたと思います。

ピツォ・モシマネ 監督(マメロディ・サンダウンズ)
良い試合でした。結果は残念ですが、選手たちの戦い方には不満はありません。ただ、前半のチャンスにしっかりゴールを仕留めることができなかったのは残念です。サッカーでは決めるべき場面で決めないと、形勢が変わってしまうことがあります。最近の試合を見ても、鹿島は非常にメンタルの強いチームです。Jリーグのチャンピオンシップでも、この大会の初戦でも逆転勝利を収めました。最後の20分で勝利を決められるチームです。このレベルの大会で学ぶことは非常に多かったですし、またここに戻ってきて、こうしたレベルの大会で試合をしたいと思います。

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2016年12月8日(木)~12月18日(日)
神奈川県/横浜国際総合競技場
大阪府/市立吹田サッカースタジアム

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