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高円宮杯第28回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会8強が出そろう
2016年12月19日
高円宮杯第28回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の2回戦が12月18日(日)、茨城県内の各会場で行われました。
ピックアップマッチ1
横浜F・マリノスジュニアユース追浜 5-0(前半2-0、後半3-0)千里丘FC
ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場Bでの第1試合では、横浜F・マリノスジュニアユース追浜(関東4)と千里丘FC(関西2)が対戦しました。前線でのプレスが機能した千里丘は開始2分、相手GKのセーブに防がれたものの、先にチャンスをつくり出しました。しかし、F・マリノス追浜は選手たちが流動的に動きながらボールを大きく展開し、すぐにペースを握ります。10分には左サイドを攻めて、鹿取海斗選手がラストパスをしっかりと蹴り込み先制。その1分後には井出真太郎選手がワンツーパスのこぼれ球を押し込み、2-0としました。一方の千里丘はセットプレーから好機を広げようとしますが、なかなかシュートまで持ち込めません。選手を交代して攻撃の活性化を図りましたが、打開の糸口を見つけられずにハーフタイムに入りました。
後半に入り、千里丘は相手サイドバックの裏への攻撃を仕掛けるようになります。しかし、後半も先にゴールを奪ったのはF・マリノス追浜でした。54分、松田詠太郎選手からクロスボールを受けたブラウンノア賢信選手が落ち着いてゴール右隅に決めます。その1分後に、ブラウンノア選手からのラストパスを松田選手が合わせ、チームの4点目が決まりました。千里丘も最後まで攻撃の姿勢を貫き、相手ゴールを目指します。しかし、決定機まで持ち込ませないF・マリノス追浜が、攻勢に出た千里丘の裏を突き、83分の川名連介選手のゴールで5-0の大勝を締めくくりました。
ピックアップマッチ2
北海道コンサドーレ札幌U-15 1-0(前半1-0、後半0-0)横浜FCジュニアユース
ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場Bでの第2試合は、北海道コンサドーレ札幌U-15 (北海道1)と横浜FCジュニアユース(関東3)が顔を合わせました。試合は、開始30秒と経たずに動きます。札幌がキックオフのボールをつないで右サイドからゴール前へボールを入れると、小山田凌選手がニアサイドに飛び込み、右足でシュート。飛び出したGKと交錯するような形で、ボールがゴールへ転がり込みました。
その後は互いに中盤で主導権を争い、両チームともにチャンスをつくります。GKの好セーブに阻まれたものの、札幌は3分に大和蓮選手、17分に小山田選手が、惜しいシュートを放ちます。横浜FCも背番号10の斉藤光毅選手が7分、10分とクロスに走り込み、ヘディングでゴールを狙いました。
後半は、全体をコンパクトに保ちつつ、全員が攻守に走る札幌に対し、左右にパスを振り分けて揺さぶる横浜FCが攻勢を強めます。ボールはキャプテンマークを巻く斉藤選手に集まります。斉藤選手が放ったシュートは両チームで最多の9本。しかし、札幌のGK川上隼選手が好セーブを連発し、横浜FCにとって惜しい場面が続きます。札幌には苦しい時間となりましたが、全員が最後まで集中力を保ち運動量も減りませんでした。終了間際に与えたCKでも選手たちが体を張り、虎の子の1点を守り抜いた札幌が、ベスト8へと進出しました。
準々決勝は23日(金・祝)、茨城県内の各会場で行われ、ベスト4が決定します。
監督・選手コメント
和泉純喜 選手(横浜F・マリノスジュニアユース追浜)
相手の情報が少ない中、自分たちのサッカーで勝とうと試合に臨みました。立ち上がりの内容は悪かったのですが、何とか自分たちのペースに持っていき、良い試合ができたと思います。夏の日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会ではベスト16で敗れたので、それを越えたいと思ってこの大会に臨みました。その目標を達成したので、さらに上を目指します。勝ち進むには、イージーミスをなくして、決めるべきところで決め、粘り強く守ることが必要になると思うので、そういう点を意識して頑張っていきたいです。
吉澤秀樹 監督(千里丘FC)
ボールポゼッションが上手な相手に対し、粘り強く守ってサイドから崩そうと思っていました。Jクラブのユースチームは(ボールを)止める・蹴る・運ぶといった基本技術のレベルが高いし、状況によってプレーを使い分ける判断も良いです。対して私たちは、ドリブルやパスなど、それぞれの長所を出そうとプレーしています。この年代では、得手不得手があってもいいし、今年のチームは推進力があります。今日、途中出場した2年生も「自分を出す」ことを経験しました。選手たちには、ここで経験したことを次のステージで生かしてほしいです。
薮田光教 監督(横浜FCジュニアユース)
選手たちは、練習で取り組んできたことをそのまま表現してくれました。ただ、最後のところで気持ちをコントロールできなかったというか、自分自身に勝てなかったのかなと思います。最後の最後でゴール前での精度を欠いたのも、そういう点が原因かと思います。勝っても負けても、最後にはチームが一つになれました。選手たちには、本当に真剣になって勝負に徹するこの時間を無駄にしてほしくありません。一生の宝物にしてほしいと思います。
本間洋平 選手(北海道コンサドーレ札幌U-15)
1回戦の疲れがたまっていて、今日は厳しい試合になると思っていました。想像以上に苦しく、残り20分あたりから長く感じましたが、そこで耐えたからこそ勝利につながったと思います。僕らは攻めて勝つチームですが、今日の試合では、ボール奪取や球際での激しさなど守備が鍵になりました。これが中学生年代最後の、3年間続けてきたものをぶつける大会です。日本クラブユースサッカー選手権大会(U-15)では3位という悔しい結果に終わったので、どの試合も大事に、強い気持ちで戦います。
高円宮杯第28回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2016年12月17日(土)~2016年12月28日(水)
1回戦~準々決勝:茨城県内会場
準決勝~決勝:味の素フィールド西が丘(東京都)
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