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第22回全日本フットサル選手権大会 フットサル界のレジェンド・甲斐修侍選手(ペスカドーラ町田)が現役最後の大会に臨む

2017年03月09日

第22回全日本フットサル選手権大会 フットサル界のレジェンド・甲斐修侍選手(ペスカドーラ町田)が現役最後の大会に臨む

フットサル日本一のクラブを決する第22回全日本フットサル選手権大会が9日(金)に開幕します。ここでは今大会をもって現役生活にピリオドを打つペスカドーラ町田の甲斐修侍選手に全日本フットサル選手権大会の思い出や、今大会に懸ける思いを語ってもらいました。なお、町田はFリーグ年間2位として決勝ラウンド(18日~20日)から登場します。

僕が初めて全日本フットサル選手権大会に出場したのは、Azulで出場した第3回大会です。府中水元クラブが優勝した第2回大会を見て、「来年はこの大会に出よう」と、チームのみんなで決めました。それで第3回大会は山梨県予選を優勝して、関東大会も優勝して、全国大会に進むことができました。全国大会では、前年度王者の府中水元と戦えることを楽しみにしていたのですが、府中水元がグループステージで負けてしまい、対戦が実現しませんでした。僕たちは決勝まで勝ち進んで藤井健太選手や松原君守選手らがいたルネス学園甲賀フットサルクラブと対戦しました。やられている感じも、負ける感じもしなかったのに、スコアはどんどん離されていって、準優勝で終わったんですよね。

続く第4回大会にはエスポルチ藤沢の一員として出場したのですが、関東予選でまさかの1回戦負けを喫してしまい、全国大会まで勝ち進めませんでした。当時、僕たちもフットサルを本格的にプレーしていたのですが、チームがやっていたフットサルと、僕と何人かの選手がやりたいフットサルは違ったんです。この予選に負けたことで、「新しくチームをつくって、自分たちのやりたいフットサルをやろう」ということでできたのが、ペスカドーラ町田の前身であるCASCAVEL TOKYOです。

でも、CASCAVELとして初出場した第5回大会も、地域予選で負けてしまったんです。予選が始まるまでは、ずっと良い調子で、良い状態で臨んだのに負けてしまった。そうした全日本選手権の一発勝負の難しさは、痛いほど覚えていますね。あの年は、全日本選手権の会場にも試合を見に行く気分にはなれませんでした。今なら「勉強しないといけない」「スカウティングしないといけない」と思うのでしょうが、当時は「なんであそこにオレたちが立っていないんだ」という思いが先に来てしまって、大会を見に行ける心境ではなかったですね。負けたらすべてを失う。それくらいの気持ちで臨んでいましたから。

当時は全日本選手権以外の時期に、フットサルに本気で取り組んでいる志のある者同士が試合をする機会がありませんでした。そういう状況もあったので、民間リーグを設立したりもしました。「選手権のような真剣勝負を、年間を通じてやりたい。それがフットサルの強化にもつながる」という発想でしたね。

Fリーグができるまでは、全日本選手権がフットサルを志す選手にとって一番の目標でした。シーズン中に、どれだけ勝利を重ねても、全日本選手権で勝てなければ、そのシーズンの満足感は得られない。長いシーズンを、このために頑張っている。それは全国のどのチームも、そう思っていたと思います。

Fリーグができてからは、「絶対に負けられない」というプレッシャーを感じるようになりました。今も変わりませんが、負けて「Fリーグはトップリーグなのに」と言われるわけにはいきません。そういうプレッシャーと戦う感覚は、それまでの全日本選手権に対する感覚とは、全く違いましたね。

昨年の全日本選手権に優勝したことで、あらためて「全日本選手権はすごいな」と思いました。シーズンの最後にある全日本選手権を制し、「日本一になった」と言ってシーズンを終えることができる意味の大きさは、Fリーグができる前と、少しも変わっていませんでした。だからこそ、今年の全日本選手権も優勝したいという気持ちが強くなっています。

また、僕にとっては、現役生活で最後の大会にもなります。20日の決勝戦まで試合ができるのは、2チームしかありませんが、20日まで残りたい。なおかつ、その試合を勝って終われたら、最高の現役最後の日になるでしょうね。まぁ、そんなにうまくはいかないでしょうけど(笑)。それでも、その可能性がある以上、そこを目指してやっていきます。

町田には若くて良い選手がたくさんいますし、自分が試合に出ることも難しいと分かっています。でも、なんとかメンバーに食い込み、最後の舞台で、自分がピッチに立って終わりたいという気持ちは強いですね。

※大会公式プログラム(会場限定)では、甲斐修侍選手と金山友紀選手のスペシャル対談を掲載します。

第22回全日本フットサル選手権大会

1次ラウンド:
日程:3月10日(金)~12日(日)
会場:静岡県/エコパアリーナ、大阪府/岸和田市総合体育館、兵庫県/グリーンアリーナ神戸

決勝ラウンド:
日程:3月18日(土)~20日(月・祝)
会場:東京都/国立代々木競技場第一体育館 

大会情報はこちら

 

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