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総力戦で首位固めを目指すセレッソ大阪 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST
2017年05月04日
第4節を終えて、プレミアリーグWEST首位に立つセレッソ大阪U-18(大阪)の代名詞といえば、2014FIFAワールドカップに出場した山口蛍選手を筆頭に、多くの選手をプロの世界に送り込む育成力です。近年は、これまで以上に選手育成に力を入れており、過去5年で16人ものトップチーム昇格選手を輩出しています。昨年からは、U-23チームを結成し、明治安田生命J3リーグに参戦。今季からトップチームに昇格した森下怜哉選手、斧澤隼輝選手のようにユース在籍中からプロで経験を積む選手だけでなく、他の選手も頻繁にプロとのトレーニングに励んでいます。今季もすでに、齋藤遼選手(DF #20)など7選手がJ3の試合に出場。上のカテゴリーで出た課題をプレミアリーグの舞台で改善しようと励む好循環が生まれています。
育成で注力しているのは、大人のサッカー選手になるためのベースづくり。「ボールを数多く奪って、攻撃の回数を増やす」(村田監督)ことをテーマに日々のトレーニングを実施。攻守ともにアグレッシブに戦うのがセレッソ大阪U-18の特徴で、今季は4試合で13得点を奪っています。守備の意識も高く、開幕戦こそ大津高校(熊本)に4点を奪われたものの、第2節のガンバ大阪ユース(大阪)戦は1失点に抑えて初勝利をマーク。以降は2試合連続完封勝利を収めており、堅い守備が首位を走る原動力となっています。
前節のアビスパ福岡U-18(福岡)戦は、瀬古歩夢選手(DF #23)が前日に行われたJ3第6節・栃木SC戦にフル出場したため出場せず。今節は鹿児島ユナイテッドFC戦と同日開催のため、複数の選手が不在となる可能性があります。主力クラスの不在はチームにとって痛手ですが、村田監督は「他の選手が試合に出るチャンスが生まれ、多くの選手が試合経験を積むことができる。昨年一年間やってきたので動揺はない」と意に介しません。今節も、総力戦で白星を狙いにいきます。
6日(土)に行われる第5節は、2位のヴィッセル神戸U-18(兵庫)と対戦。3連勝で勢いに乗る相手について、キャプテンの荒木秀太選手(MF #6)は「一人一人のポジショニングが良く、つないでくるのが上手い」と分析しています。試合のポイントとなるのは、相手の中盤をいかに防ぐか。前線からの激しいプレッシングで、神戸の攻撃の起点である中盤への配球を阻止。ボールを持たれても、「ボランチにリズムをつくる選手がいるので、自由にプレーされないように90分間注意していきたい」(荒木選手)とケアすることで、攻撃の無力化を狙っています。勝てば首位を維持できる大一番で力を発揮できるか注目です。
監督・選手コメント
村田一弘 監督(セレッソ大阪U-18)
今シーズンも(選手が)U-23に行き来しており、次節はU-17日本代表の2人も抜けます。毎回同じメンバーにはならないのですが、やるべきことをU-23とそろえて継続していけば、試合ごとに良くなると思います。開幕戦で4失点した守備においては、選手がコミュニケーションの必要性を理解できていませんでした。今はそこを意図的に選手たちがやってくれていますので、良い方向に向かっていると思います。今節対戦する神戸は毎年強くて、良いチームをつくってくる印象があるので、ボールを奪えなければ難しい試合になると思います。
MF #6 荒木秀太 選手(セレッソ大阪U-18)
僕たちのストロングポイントはアグレッシブな守備をしてからの速い攻撃です。全員の守備意識が高く、また全員でゴールを目指して攻撃し得点を決めることにこだわりを持って日々のトレーニングを頑張っています。今後は、試合中に出た課題を試合の中で改善できるように、自分たちでもっと意見を出して解決していくことが大事です。連携や精度をさらに上げて、目標であるプレミアリーグ優勝を目指します。
プレミアリーグWEST第5節
5月6日(土)
11:00 神戸弘陵学園高校 vs アビスパ福岡U-18(三木総合防災公園 陸上競技場)
11:00 サンフレッチェ広島F.Cユース vs ガンバ大阪ユース(吉田サッカー公園)
14:00 東福岡高校 vs 大津高校(東福岡高校)
15:00 セレッソ大阪U-18 vs ヴィッセル神戸U-18(セレッソ大阪舞洲グラウンド)
5月7日(日)
11:00 米子北高校 vs 阪南大学高校(どらドラパーク米子陸上競技場)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ
2017/4/8(土)~2017/12/10(日)
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