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川崎Fが1位でラウンド16進出、G大阪は敗退 ~ACLグループステージ最終節~
2017年05月10日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017は5月9日(火)にグループステージ最終節が行われ、川崎フロンターレはホームで香港のイースタンSCに4-0の快勝を収めて、3位から1位へ逆転で2014年以来通算4度目となる16強進出が決定しました。しかし、ガンバ大阪はアウェイで済州ユナイテッド(韓国)に0-2で敗れ、グループH最下位で大会敗退となりました。
川崎Fは4戦連続引き分け後の2連勝で勝点10。首位に立っていた広州恒大(中国)が、ホームで水原三星ブルーウィングス(韓国)と2-2で引き分けて勝点10になりましたが、広州との直接対決の結果で川崎Fが上回って1位、広州が2位での突破です。水原は勝点9で3位、すでに敗退が決まっていたイースタンは勝点1で初のACLを終えました。
グループFの浦和レッズもすでに突破を決めており、日本の3チームが16強入りするのは3大会ぶりです。
川崎F、4得点の快勝
16強入りへ勝利が求められた試合で、負傷から復帰したMF中村憲剛選手が2アシスト、先制点を決めたFWハイネル選手が1得点1アシストの活躍でチームの勝利に貢献しました。
川崎は終始ボールを支配して優勢に進め、人数をかけて守備固めを図るイースタンに、中村選手やMF大島僚太選手を中心にパスワークで崩します。
先制は28分。左サイドを深くえぐったDF車屋神太郎選手の折り返しのボールを、ハイネル選手が頭で押し込みます。
その後もセンターフォワードを務めたMF阿部浩之選手が35分に左ボレー。4分後にはオフサイドになったものの、大島選手のシュートの跳ね返りに途中出場のMF長谷川竜也選手が合わせます。さらにその3分後には大島選手の浮き球に、再び長谷川竜也選手が反応して、相手ゴールを脅かします。
2点目は44分でした。中村選手の右CKにDF谷口彰悟選手が相手を圧倒するヘディングでゴールネットを揺らしました。
後半も川崎のワンサイドの試合が続きます。49分、ドリブルで持ち上がったハイネル選手が、相手DFをかわしてグラウンダーのボールをゴール前へ送ると、逆サイドで長谷川選手が左足で押し込みました。さらに53分には、中村選手の右CKにDF奈良竜樹が頭で合わせて、4-0にしました。
その後もハイネル選手、大島選手が相手ゴールを脅かし、2月下旬以降戦列から離れていたFW家長昭博選手も途中出場で復帰。78分と90分にシュートで相手ゴールに迫りました。
川崎は5月23日(火)と30日(火)のラウンド16でグループEの2位と対戦します。相手は鹿島アントラーズかタイのムアントン・ユナイテッドで、10日(水)の両者の対戦で決定します。
G大阪、得点ならず
韓国でグループH2位の済州と対戦したG大阪は、5節を終えた時点で1勝1分3敗で最下位に低迷。済州戦では大量得点で勝った上で、3位のアデレード・ユナイテッド(オーストラリア)が江蘇蘇寧に引き分け以下の結果が必要という非常に厳しい条件でした。
先発に、FW長沢潤選手や最近公式戦3戦連続ゴールを決めていたMF堂安律選手、MF泉澤仁選手を起用して臨みましたが、前半29分にDFチョン・ウン選手に得点を許してしまいます。
G大阪は後半から泉澤選手に代えてFWアデミウソン選手、56分にはDF米倉恒貴選手に代えてDF藤春廣輝選手を投入しますが、66分にFWファン・イルス選手に追加点を決められてしまいます。その後もG大阪はMF藤本淳吾選手をベンチから送り出して反撃の糸口を探しますが、最後まで得点を挙げることはできませんでした。G大阪のグループステージ敗退は2年連続4度目です。
済州は勝点を10に積み上げて3勝2敗で、すでにグループ1位での突破を決めていた江蘇蘇寧(中国)と共に16強進出を決めました。江蘇はアウェイでの最終戦でアデレードを1‐0で破って5勝1敗で終了しました。
監督・選手コメント
鬼木達 監督(川崎フロンターレ)
選手は、勝てば突破というプレッシャーのある中でしっかりと結果を出してくれました。点を獲る時間帯、前半で2点目が入ったことが、今日の試合を大きく動かしたと思っています。選手のがんばりに感謝したいです。グループステージでは我慢の戦いがずっと続いていましたが、その我慢をしっかりできたことが今日につながりました。最後に追い込まれて勝たなくてはいけないという2試合をしっかり勝てたことは、今後のACLやいろいろなところでプラスになると思います。選手は今、自信をもって戦ってくれていると思います。
FW ハイネル 選手(川崎フロンターレ)
必ず勝ちを収めなくてはいけない試合での勝利が、グループステージ突破という形になりました。監督からのさまざまな要求を、選手たちがしっかりと試合で出せたからこそ、今日の結果につながりました。次の対戦相手は、次はタイのチームか鹿島ですが、アジアの中で日本の力を見せつけたいですし、日本のチームとはもっと後にやりたいので、タイのチームとの試合を望んでいます。
MF 中村憲剛 選手(川崎フロンターレ)
突破できてうれしいです。最初は少し硬かったですが、前半でハイネルが決めてくれて、セットプレーでも点をとれましたし、みんなが一丸となれる良い勝ち方になりました。勝たなくてはいけない状況で、アウェイで悔しい引き分けでしたし、今回はホームで、モチベーションはみんな高く臨めました。最初は勝てない試合が続きましたが、そこで負けなかったことで、この結果につながりました。けが人が出ても総力戦で戦って、みんなの頑張りで突破できました。ACLでみんな少しずつ成長していると感じます。次はどこが相手でもやるだけです。
チャン・ユエンティン 監督(イースタンSC)
選手たちの頑張りに満足しています。特に香港のリーグ戦で出場機会の少ない選手らが頑張ってくれました。このレベルの大会は初めてで、時間をうまく使えないところもありましたが、戦術やチームのコンディショニングなど、大会を通して学ぶことは多かったです。ホームではいい試合もありましたし、チームは成長していると感じます。クラブだけでなく、香港サッカーにとっても良い経験になりました。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
グループE
2017年5月10日(水) 19:00キックオフ(予定)
茨城県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ(日本) vs ムアントン・ユナイテッド(タイ)
グループF
2017年5月10日(水) 19:00キックオフ(予定)<現地時間>
ソウルワールドカップスタジアム
FCソウル(韓国) vs 浦和レッズ(日本)
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