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鹿島、浦和ともに首位で16強進出 ~ACLグループステージ最終節~
2017年05月11日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017は5月10日(水)グループステージ最終節が行われ、すでに16強入りが確定していたグループEの鹿島アントラーズとグループFの浦和レッズがそれぞれ1位で突破を決めました。
2位で最終節を迎えた鹿島は、同グループ首位のムアントン・ユナイテッド(タイ)にホームで2‐1の勝利を収めて首位になり、浦和は韓国でFCソウルに0-1で敗れたものの、2位の上海上港(中国)がウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)に2-3で敗れたため、勝点数で並び、当該チーム間の対戦成績で上回った浦和が1位を守りました。
前日の川崎Fに続いて、ノックアウトステージ進出の日本の3チーム全てが1位通過となりました。
鹿島、鈴木選手が2得点
鹿島は、5節を終えて首位のムアントンに勝点2差で2位に付け、1位突破するには勝点3が必要でしたが、負傷欠場のFW金崎夢生選手に代わって先発したFW鈴木優磨選手が2得点の活躍で、チームを勝利に導きました。
鹿島は相手の守備陣の裏を狙って攻撃を仕掛け、立ち上がり4分にはMF土居聖真選手、17分にはMFレオ・シルバ選手が相手ゴールに迫ります。そして、その形から19分に先制。MF遠藤康選手のスルーパスを受けた鈴木選手が、前に出てきた相手GKの動きを見極めて、冷静なコントロールで無人のゴールに右足で流し込みました。
前回ホームで鹿島に2-1で勝っているムアントンは、その試合で決勝点を決めたスペイン出身のFWシスコ選手ら主力3人を出場停止で欠いたものの、両サイドバックが積極的に攻撃参加。また、7月から札幌へ期限付き移籍が決まっているMFチャナティップ選手がドリブルで仕掛けて、攻撃のチャンスを探ります。
ムアントンは前半終了直前、左サイドバックのDFティーラトン・ブンマタン選手が鹿島守備陣を引きつけて、守備が手薄になった中央へ顔を出したFWティーラシン・ディーンダー選手へパス。ディーンダー選手は右足を振り抜いて同点弾を決めました。
鹿島は後半早々に土居選手が中央へ切り込んでミドルレンジからゴールを狙い、9分後にはペドロ・ジュニオール選手が同様にシュートを放ちますが、ゴールを割ることはできません。
中央を固める相手に攻めあぐねる鹿島でしたが、60分に遠藤選手の右クロスに逆サイドから相手の裏を突いた鈴木選手がヘディングで押し込んで均衡を破りました。
ムアントンは62分にブンマタン選手が左サイドを突破して放ったシュートで鹿島ゴールを脅かし、78分には自陣でのパスカットからロングボールでディーンダー選手に繋いで同点のチャンスを探りますが、鹿島はGKクォン・スンデ選手の対応で難を逃れます。
選手交代で活路を開こうとするムアントンに対して、鹿島はボールキープして主導権を渡さず、最後までリードを守って2-1で試合は終了しました。
浦和、ソウルに黒星
5試合を終えて4勝1敗でグループステージ突破を決めていた浦和は、負傷から4ヶ月ぶりに復帰したMF高木俊幸選手や今季加入したGK榎本哲也選手ら、初先発初出場の選手を含めて直近のリーグ戦から先発7人を入れ替えて臨みました。
しかし、浦和は連係に苦労してプレーのリズムを作れず、38分にユン・スンウォン選手に先制点を許してしまいます。
後半、MF矢島慎也選手や負傷から回復したMF梅﨑司選手を交代で投入し、反撃の糸口を探りますが、最後までゴールを奪えず、0-1で敗れて2敗目を喫しました。
同じ勝点で並んでいた2位の上海上港がアウェイでウェスタン・シドニーに敗れたため、浦和は上海との対戦成績の結果で首位に留まり、1位通過になりました。
この結果、ラウンド16の組み合わせは、鹿島がグループH 2位でACL 2度優勝の広州恒大(中国)、浦和がグループH 2位の済州ユナイテッド(韓国)、川崎Fがムアントンとの対戦になりました。川崎と鹿島は5月23日(火)にアウェイ、30(火)にホーム、浦和は24日(水)にアウェイ、31日(水)にホームで行います。
監督・選手コメント
石井正忠 監督(鹿島アントラーズ)
グループリーグを首位で突破することとホームで勝ち続けることを目標に臨んで、その目標を達成できてうれしく思います。前半得点した後に緩んでしまったのか、楽な攻めしかできずに同点にされたのですが、ハーフタイムで首位突破を「口先だけでなくプレーで示さないといけない」と話しました。後半はしっかり走って戦って逆転して結果を出せたので非常によかったです。細かい修正もしなくてはいけませんが、アウェイでの戦いをしっかりやっていきたいと思います。
FW 鈴木優磨 選手(鹿島アントラーズ)
今日はホームで負けるわけにはいかないと思っていたので、勝ててうれしいです。前回アウェイでの試合ではPKを外して負けてしまっていたので、責任を感じていましたし、最近点を獲れていなかったので、今日はなんとしても獲りたいと思っていました。アジアの戦いでは球際や1対1に負けると話しになりません。そういうところで1つ1つ勝って、勝ち進んでいきたいです。
MF 遠藤康 選手(鹿島アントラーズ)
切り替えが遅くなって失点につながったので、そういう隙を与えないようにとハーフタイムに話をして修正しました。後半のような試合をしたいですし、そういうチームになりたいと思います。目標はACL優勝です。僕たちは「タイトルを獲って、なんぼ」のチームなので、もっとやっていきたい。広州恒大には悔しい思いをしています。みんなで話をして意思統一してやっていきたいと思います。
トチタワン・シーパーン 監督(ムアントン・ユナイテッド)
我々には何人か出場停止や体調不良で出られない選手がいましたが、選手が一丸となって戦ってくれました。感謝したいです。アウェイではこれまで守備を固めてカウンターという戦い方をしてきたのですが、今日は攻撃に60%比重を置いて1点獲れればと思って臨んでいました。我々はまだレベルが高くないので、次のラウンドもどこが相手でも頑張って戦いたいと思います。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
ラウンド16 第1戦
2017年5月23日(火)
ムアントン・ユナイテッド(タイ) vs 川崎フロンターレ(日本)
2017年5月23日(火)
広州恒大(中国) vs 鹿島アントラーズ(日本)
2017年5月24日(水)
済州ユナイテッド(韓国) vs 浦和レッズ(日本)
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