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障がいの有無に関わらずフットサルをともに楽しむ~フットサルオープンリーグ関東交流会2017を開催
2017年06月08日
NPO法人日本ソーシャルフットボール協会共催の「フットサルオープンリーグ関東交流会2017」が5月4日(木・祝)、千葉県、千葉市、一般社団法人日本障がい者サッカー連盟後援のもと千葉ポートアリーナ(千葉県千葉市)で開催されました。
このイベントは、精神障がいのある方、ひきこもりや不登校の方々へのフットサル活動普及・推進を行う千葉『共に暮らす』フットボール協会が主催し、「障がいの有無に関わらず共にフットサルを楽しめる方ならどなたでも」という参加条件のもと、フットサルを通じて「出会って、蹴り合って、はなし合って」ソーシャルインクルージョン(※)を実践することを目的としています。
当日は、精神障がいを抱えた方や支援施設スタッフ、医療従事者、ひきこもり経験者、地元・県立千葉高校サッカー部員など約80名が参加しました。くじ引きにより、初対面同士の即席チームを結成。自己紹介を行い、チーム名とリーダー、チームの目標などを決め、試合を実施しました。試合後には、目標の達成具合と五・七・五で作ったキャッチフレーズを発表しました。
また昼休みには急遽エキシビジョンマッチを実施。参加希望者を募ったところ、参加者の三分の二となる60名が参加し、40歳以上の選手と女性による特別ゲームやウォーキングフットサルなどを行いました。
イベント終了後には、初対面だったチームメイト同士で寄せ書きをし、懇親会も開かれました。精神障がいのある人もない人も、フットサルやコミュニケーションを楽しみ、昨年に引き続き、輪を広げていくきっかけとなる一日となりました。
※社会的包括。障がいのある方が社会から隔離排除されるのではなく、社会の中で共に助け合って暮らしていこうという考え方。
主催者コメント
佐々毅 千葉『共に暮らす』フットボール協会理事長
今年も80名以上の方が参加し、交流会が着実に軌道に乗っていることを確認することができました。遠くは長野から、また年齢も高校生から70歳の方までと幅広く、年齢、性別、場所、障がいのあるなしにかかわらずフットサルを共通項として一日楽しむことができました。ほぼ全員が初対面で最初はぎこちない雰囲気でした。特に精神障がい者や引きこもりの方はコミュニケーションに不安を抱えている方が多いのですが、話し合いやゲームを重ねることで、自然とコミュニケーションが取れるようになっていくのが交流会の最大の特徴です。ボールを介したコミュニケーションは、言葉でのそれが苦手な人にとっても入りやすいものです。今回も、多くの精神障がい当事者が交流を促進するファシリテーターとしてうまく場をまとめてくれました。イベントに参加する側のみならずイベントを作る側の役割も経験することで、多くのことを得られるのではないかと思います。こうした好循環を継続し、困難を抱えていても、できる範囲で役割を担い、満足する生活を送れる、困難を理解しみんなで協力して共に暮らす社会の実現を目指す一歩が、この交流会にあるのだと確信できた一日となりました。来年も開催予定です。ぜひご参加、ご見学いただければと思います。
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