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FC東京がタフな一戦を制し、3位に浮上 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2017年07月10日
ピックアップマッチ
FC東京U-18(東京) 2-1(前半0-0、後半2-1)鹿島アントラーズユース(茨城)
高円宮杯U-18プレミアリーグEASTは7月8日(土)、9日(日)に第8節を開催し、FC東京U-18(東京)と鹿島アントラーズユース(茨城)が対戦しました。
互いに今季はここまで順調に勝ち点を積み上げ、FC東京は勝点13で4位、鹿島は勝点14で3位に付けています。この上位対決で勝利を収めれば、首位との勝点差が縮まるだけに両者にとって重要な一戦となりました。
キックオフの時点で気温は30度を超え、前後半それぞれの間に給水タイムが設けられるほどの状況下で試合は始まります。その中で試合の主導権をつかんだのはFC東京でした。立ち上がりこそロングボール主体に攻めてきた鹿島に苦戦しますが、時間の経過と共にゲームの流れをつかみます。平川怜選手(MF ♯23)と小林真鷹選手(MF ♯8)のダブルボランチが豊富な運動量を生かしてセカンドボールを回収すると、前線に精度の高いパスを配給していきます。しかし決定機は生み出せず、前半をスコアレスのまま折り返しました。
後半もFC東京が攻勢を仕掛けます。鹿島の運動量が落ちたこともあり、両サイドバックが高い位置を取ると、前線で数的優位をつくる場面が増加。61分には岡庭愁人選手(DF ♯5)の右クロスから、原大智選手(FW ♯14)がゴール前でヘディングシュートを放ちますが、これは惜しくも枠を捉えられません。79分、再び岡庭選手が右サイドから中央に折り返すと、ファーサイドに走り込んだ左サイドバックの坂口祥尉選手(DF ♯2)が左足で合わせ、FC東京に待望の先制点が生まれます。89分に鹿島の須藤翼選手(MF ♯10)に同点弾を決められますが、それでも90分+2分に岡庭選手のクロスを杉山伶央選手(MF ♯7)が押し込んで勝ち越します。このリードを守り切り、FC東京が上位対決を制して3位に浮上しました。対する鹿島は「試合の入りが良くなかった」と熊谷浩二監督が話したように、思うようなゲーム運びが見せられず、痛い黒星を喫しました。
監督・選手コメント
佐藤一樹 監督(FC東京)
鹿島が立ち上がりからボールを前に蹴ってきたので、自分たちも前半は長いボールが増えました。そこで蹴り返す方が僕らも精神的に楽なのですが、空中にあるボールを1回止めてもう1度つなぐことに対して圧力を感じて、自分たちもボールを蹴らされてしまいました。でも、後半は相手の圧力が落ちたので、ボールを動かすシチュエーションが多くなりました。なので、うちの良さが出てきたと思います。先制後から同点とされるまでは何となく自分たちのゲームができていたと感じました。でも、終盤に追い付いてくるのが鹿島の素晴らしいところ。タフに点を取ってくるので改めて良いチームだと思いましたし、逆に僕らはタフなゲームをさせてもらい、選手一人一人がまた成長することができました。
MF ♯7 杉山伶央 選手(FC東京)
今年は攻撃のバリエーションを増やすために「クロスからのゴールを増やすように」と佐藤監督から言われていて、練習をしていました。なので、自分も得点を取るために積極的にクロスに合わせようと思っていました。今日のような形から決めることが多くなってきたので、このゴールは自信になります 。今日は途中出場で悔しい気持ちがありましたが、追い付かれても自分が決めるんだという強い思いを持っていたので、それを実現できて良かったと思います。
熊谷浩二 監督(鹿島アントラーズユース)
今日は本当にFC東京さんが素晴らしかったのですが、それを差し引いても自分たちが良くなかったです。身体が動いていなかったので、試合の入りはいつもの自分たちではなかったと思います。その中でも一度は追い付いたのですが、逆に言えばそこで勝ち越せるのがFC東京さんの強さ。今日の試合は立ち上がりからいつもと違っていたので、後ろで守備をセットして長いボールを使う戦術を選びました。本当であればいつも通り前から行きたかったのですが、プランを変えるしかありませんでした。
MF #8 出津真哉 選手(鹿島アントラーズユース)
全体的にチームとして機能しませんでした。守備陣は身体を張ってくれていたのですが、前線は前からプレッシャーを掛けられませんでした。前からプレスを掛けないと後ろがいくら身体を張って守っても最後に響いてきます。そこを今後は修正しなければいけないと思いました。セカンドボールを拾えず、一人一人が簡単なミスをしてしまいました。ミスが増えるにつれて、自分のことでみんなが精一杯になってしまったと思います。それをチームとして立て直せなかったことが良くなかったと感じています。
その他の試合結果
EAST
大宮アルディージャユース 1-2(前半0-0、後半1-2) 柏レイソルU-18
青森山田高校 2-3(前半1-0、後半1-3) 清水エスパルスユース
市立船橋高校 1-0(前半0-0、後半1-0) 京都サンガF.C. U-18
浦和レッドダイヤモンズユース 2-0(前半0-0、後半2-0) 横浜F・マリノスユース
WEST
阪南大学高校 1-2(前半1-0、0-2後半) 神戸弘陵学園高校
サンフレッチェ広島F.Cユース 中止 セレッソ大阪U-18
米子北高校 中止 大津高校
アビスパ福岡U-18 2-4(前半1-2、後半1-2) 東福岡高校
ガンバ大阪ユース 中止 ヴィッセル神戸U-18
EASTでは、首位の青森山田高校(青森)と2位の清水エスパルスユース(静岡)が直接対決。先制された清水が後半に平墳迅選手(FW #9)の2ゴールなどで逆転勝利を収め、首位に立ちました。柏レイソルU-18(千葉)はアウェイで大宮アルディージャユース(埼玉)を下し、2連勝を達成しました。
WESTでは悪天候により3試合が中止となりました。東福岡高校(福岡)は4連勝で暫定3位に浮上。神戸弘陵学園高校(兵庫)は阪南大学高校(大阪)から逆転で今季初勝利を挙げました。
プレミアリーグEAST 第9節 7月15日(土)・7月16日(日)
7月15日(土)
11:00 鹿島アントラーズユース vs 浦和レッドダイヤモンズユース(鹿島アントラーズクラブハウス)
7月16日(日)
11:00 青森山田高校 vs FC東京U-18(青森山田高校)
15:00 横浜F・マリノスユース vs 市立船橋高校(日産フィールド小机)
16:00 柏レイソルU-18 vs 清水エスパルスユース(日立柏サッカー場)
16:00 京都サンガF.C. U-18 vs 大宮アルディージャユース(京都サンガF.C. 東城陽グラウンド)
プレミアリーグWEST 第9節 7月15日(土)・7月16日(日)
7月15日(土)
17:00 大津高校 vs アビスパ福岡U-18(大津町運動公園球技場)
18:00 セレッソ大阪U-18 vs 東福岡高校(セレッソ大阪舞洲グラウンド)
18:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 阪南大学高校(いぶきの森球技場)
7月16日(日)
15:00 米子北高校 vs ガンバ大阪ユース(コカコーラウエストパーク球技場)
15:00 神戸弘陵学園高校 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(みきぼうパークひょうご 第2球技場)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ
2017/4/8(土)~2017/12/10(日)
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