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第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会が開幕
2017年07月23日
ピックアップマッチ
秋田L.F.C.ユース 0-1(前半0-0、後半0-1)熊本ユナイテッドSCフローラ
全国の予選を勝ち抜いた32チームが中学生年代の日本一を争う「第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会」が7月22日(土)、大阪府堺市のJ-GREEN堺で開幕しました。大会初日は1回戦8試合を行い、秋田L.F.C.ユース(東北2/秋田)と熊本ユナイテッドSCフローラ(九州4/熊本)が対戦しました。
立ち上がりから試合の主導権を握ったのは、熊本でした。主将の狩野瑞葵選手が「攻撃の起点になってくれて、チームに欠かせない存在」と評する武田陽奈選手と中野琴音選手が積極的にサイドを仕掛けて好機をつくります。しかし、「指示をしなくても、しっかり守ってくれる」と川辺久貴監督が信頼を寄せる吉川亜希選手と石川美音選手を中心とした秋田のDFラインを崩し切れません。27分には中野選手が左サイドをドリブルで抜け出し、決定的なシュートを放ちましたが、クロスバーに直撃。こぼれ球を拾った武田選手のシュートもクロスバーに阻まれ、無得点のまま前半を終えました。
耐える時間が続いた秋田も「いつかはチャンスが来ると思っていた」という川辺監督の読み通り、後半に好機が到来。38分には、DF裏へのパスに寺門璃子選手が反応しましたが、ペナルティーエリアを飛び出したGK堀江依央選手に防がれました。均衡した展開が続く中、試合が動いたのは45分。相手エリアでの中央右寄りでパスを受けた森瀬希咲選手が、秋田DFの隙を突いてミドルシュートを放ちます。クロスバーに当たったボールがゴールラインを割り、熊本が先制しました。以降は、「重みのある一点」(狩野選手)を手にした熊本がきっちり逃げ切り勝利。24日(月)に行う2回戦へと駒を進めました。
監督・選手コメント
川辺久貴 監督(秋田L.F.C.ユース)
九州を勝ち上がってきたチームですし、相手の方が強いと予想し、組織的に守りながらショートカウンターを狙っていました。ただ、攻め込まれる時間が長く、中盤が間延びしたため、チャンスを作ることができず、技術と判断の部分が課題だと改めて気付かされました。負けはしましたが、試合中に問題が起きても自分たちで考え修正してくれたことは収穫です。元々は個人に頼りがちなチームでしたが、組織的に戦うことができたのはそうした成長があったからだと思います。
寺門璃子 選手(秋田L.F.C.ユース)
今までチームやってきたことを試合で発揮できたのはうれしいですが、あと少しのところで勝てなかったことがすごく悔しい。もう時間は取り戻せないと考えるとやるせない気分にもなります。このチームはすごくうるさくて、良くも悪くも練習から笑顔が多いチームでした。これまでの3年間は思った結果が出なかったので、悔しさもありますが、「皆で頑張った」とか、「皆で何かを成し遂げようとした」という団結力はどのチームよりも強かったと思います。
田辺信一 監督(熊本ユナイテッドSCフローラ)
全国大会ということで、選手からは緊張している様子が伝わりました。攻撃は自分たちの狙い通りにサイドから攻めることができたと思いますが、思うように1点を取れない展開となりました。カウンターを受けないか心配だったのですが、選手がうまく対処してくれました。今大会の目標は、まずは一戦一戦しっかり勝つことですが、九州を代表してこの大会に出ているので、簡単に負けるわけにはいきません。次もしっかり勝って上位を目指します。
狩野瑞葵 選手(熊本ユナイテッドSCフローラ)
勝つことはできましたが、決めるべきところで決められなかったのはチームの課題。自分たちの良さを見せつける場面も少なかったので、しっかり改善して、2回戦に挑みたいです。今大会の前にずっと一緒にサッカーをしてきたメンバーが病気のため、チームをやめてしまいました。今大会は、彼女の分までしっかり戦うことが目標で、選手全員が勝利に対する気持ちを強く持って試合に挑めたと思います。熊本からわざわざ応援しにきてくれた彼女の前で勝つことができて良かったです。
その他の試合結果
JFAアカデミー福島(東海1/静岡)3-0(前半1-0、後半2-0)岡山湯郷Belle U-15(中国2/岡山)
INAC神戸U-15(関西2/兵庫)3-1(前半0-0、後半3-1)スフィーダ世田谷FCユース(関東5/東京)
INAC多摩川レオネッサU-15(関東3/東京)1-1(前半1-0、後半0-1、PK2-4)愛媛FCレディースMIKAN(四国1/愛媛)
マイナビベガルタ仙台レディースジュニアユース(東北1/宮城)0-2(前半0-0、後半0-2)ヴィクサーレ沖縄FCナビィータ(九州3/沖縄)
栃木サッカークラブレディース(関東4/栃木)4-1(前半1-0、後半3-1)クラブフィールズ・リンダ(北海道1)
高知学園女子サッカー部(四国2/高知)0-0(前半0-0、後半0-0、PK4-5)ニューウェーブ北九州レディース(九州1/福岡)
CANA CRAVO FC(関東8/千葉)1-0(前半0-0、後半1-0)セレッソ大阪堺ガールズ(関西1/大阪)
昨年の女王JFAアカデミー福島は城和怜奈選手の先制点を皮切りに、湯郷から3点を奪って快勝。24日の2回戦では同じく初戦で大勝したINAC神戸と対戦します。両者譲らずPK戦までもつれたINAC多摩川と愛媛の一戦は、4人のキッカーが成功した多摩川が勝利。大会初参加となった沖縄は、後半に仙台から2点を奪って、嬉しい初勝利を手にしました。クラブ初の日本一を目指す栃木は、攻撃陣が大活躍。エースの長井琴晴選手ら4人がゴールを奪い、リンダに快勝しています。設立2年目の高知は、北九州と善戦を繰り広げましたが、惜しくもPK負け。「皆が仲良くて、笑顔がたくさんあるチーム」と飯芽凪里選手が胸を張るCANA CRAVO FCは、39分に飯芽選手が直接、FKを決めて優勝経験のあるセレッソから白星を奪いました。
JFA-TV
7/22(土) 1回戦ダイジェスト
第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2017/7/22(土)~2017/7/29(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
大会情報はこちら
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