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AFCチャンピオンズリーグ2017 準々決勝 浦和と川崎Fが激突
2017年08月21日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017が約2ヶ月半の中断を経て、今週の準々決勝第1戦で再開します。日本から出場した4チーム中、ここまで駒を進めてきた浦和レッズと川崎フロンターレは、このラウンドで顔を合わせることになりました。日本勢同士の準々決勝は2009年以来。4強入りを懸けた第1戦は8月23日(水)に川崎のホームで行われます。
新体制で挑む浦和
ラウンド16で浦和は韓国の済州ユナイテッドをアウェイでの0-2負けからホームでの第2戦で3-0と逆転し、2008年大会以来9年ぶりの8強入りを決めました。しかし、その後の2ヶ月半でチームにはいくつか変化がありました。
Jリーグでは6月に入って守備の乱れから失点が急増。黒星先行になり、ACLラウンド16前には3位だった順位が8位へ後退し、7月末には2012年以降率いていたミハイロ・ペトロヴィッチ監督から、クラブOBの堀孝史コーチに指揮官が交代。堀監督は11年10月に指揮を執ってJ1残留を遂げて以来、2度目の登板です。
新体制でチームは守備の立て直しに取り組み、8月5日(土)の大宮戦(△2-2)以降は、同9日の甲府戦(○1-0)、同19日のFC東京戦(○2-1)と勝利を収めて、4月以来の2連勝で順位も1つ上げて7位と、徐々に復調を示しています。
戦力面でも変化があり、攻撃で貢献度の高かったMF関根貴大選手が、8月9日(水)の甲府戦を最後にドイツ2部のインゴルシュタットへ移籍。一方で、ポルトガル1部のマリティモからブラジル人DFマウリシオ・アントニオ選手が加入。8月3日(木)からチームに合流し、19日(土)の東京戦でJリーグデビューし、最終ラインに安定感をもたらしています。
リーグ最多の得点力を誇る攻撃陣は健在で、FW興梠慎三選手はACLでは6戦3得点ながら、Jリーグでは得点ランクトップの15ゴール。F東京戦の2点目のゴールは、MF柏木陽介選手、FW李忠成選手、MF武藤雄樹選手らがテンポ良く絡んだお膳立てで、浦和らしさを感じさせるものでした。
また、FWラファエル・シルバ選手はリーグ戦では18試合8得点ですが、ACLでは出場5試合で5得点をマークし、得点率の高さはACLでもトップです。
さらに、浦和は8月15日(火)のスルガ銀行チャンピオンシップでコパ・スダメリカーナ勝者のシャペコセンセ(ブラジル)に1-0で勝利を収めています。堀新体制で3戦目でした。
決勝点のPKを決めたMF阿部勇樹選手は、「こういう相手に勝てたことは自信になる。これをJリーグやACLに活かしたい」と話しています。この試合で得たものはタイトルだけではなかったようです。
好調維持の川崎F
川崎はラウンド16でタイリーグ王者のムアントン・ユナイテッドをアウェイ3-1、ホーム4-1で退けて2009年大会以来で通算3度目の8強進出です。
今シーズン当初はプレーがなかなかうまくかみ合わずに「生みの苦しみ」(中村憲剛選手)を味わいましたが、6月以降は好調です。6月4日(日)から今週末のJリーグ札幌戦までは7勝2分2敗で、首位の鹿島に勝点4差の3位に付けています。
FW小林悠選手とMF中村憲剛選手がいずれも直近の3戦で2得点。小林選手はJリーグ23試合で11得点をマークしています。この両選手と、今季加入したMF阿部浩之選手とMF家長昭博選手とのコンビネーションがうまく機能しており、阿部選手は21試合で8得点。家長選手はJリーグの得点こそ8月13日(日)鹿島戦(○3-1)の1ゴール止まりですが、チャンスメークで存在感を出しています。
川崎の鬼木達監督は、「前線の絡みは今までより非常にスムーズにいっている。おのおのがそれぞれの特長を出そうという意思がある」と、選手の取り組みを評価。手応えを口にしています。
AFCによれば、川崎はACLでのパス成功率のトップ3をMFエドゥアルド・ネット選手、中村選手、DF車屋神太郎選手が占め、チームのポゼッションも65%で他を抜いています。
両者の対戦成績はリーグ戦では9勝7分9敗とイーブンですが、今季7月5日(水)の対戦(4-1で川崎の勝利)を含めて、昨年以降は川崎が2勝1敗でリード。昨年の天皇杯ラウンド16での対戦でも延長3-3の末にPK戦4-1で川崎が勝っています。
準々決勝での日本勢同士の顔合わせは、2009年大会の川崎と名古屋グランパスとの対戦以来。その時は、川崎はドラガン・ストイコビッチ監督率いる名古屋に第2戦で逆転を許しました。今回、川崎はここを勝ち抜ければクラブ初のベスト4進出、一方の浦和は2008年以来の4強入りになります。
ACL準決勝第1戦は、等々力競技場にて19:00キックオフの予定です。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
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