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浦和、上海上港に勝って10年ぶりACL決勝進出

2017年10月19日

浦和、上海上港に勝って10年ぶりACL決勝進出

浦和レッズが10年ぶりにアジア王座を決める決勝の舞台に戻る。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017準決勝第2戦が10月18日(水)に埼玉スタジアム2002で行われ、浦和が中国の上海上港をラファエル・シルバ選手の1点を守り切って1-0で勝利。2戦合計を2-1として、優勝した2007年以来となる決勝進出を決めました。

決勝ではサウジアラビアのアルヒラルと、第1戦が11月18日(土)にアウェイで、第2戦が25日(土)にホームで対戦します。

9月末のアウェイでの第1戦を粘り強く戦って1-1で引き分けた浦和は、勝つか0-0ドローでもアウェイゴールで4強突破を手にできる状況でした。しかし、「アドバンテージは無いに等しい。何が起きてもおかしくない」(シルバ選手)と気を引き締めて臨み、立ち上がりから積極的に相手にプレッシャーをかけてボールを奪い、試合開始から12分で先制の機会を得ます。

MF柏木陽介選手の左CKに、「高さに合わせてしっかり当てようとした」というシルバ選手が、相手選手の前に走り込んでヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らすと、44,357人の観客で埋まったスタジアムは一気に熱気に包まれました。

先制点を手にした浦和は、7月末にコーチから昇格した堀孝史監督の下で取り組んだ守備力を発揮。ブロックを敷いて相手の攻撃の威力を削ぎ、MF長澤和輝選手やMF青木拓矢選手らが中盤で相手と競り合い、チーム全体で高い集中力で粘り強く対応します。

昨年のベスト8に続き、2度目のACL挑戦で初の決勝進出を狙う上海上港は、第1戦では累積警告により出場停止だったGKイエン・ジュンリン選手、左サイドバックのDFワン・シェンチャオ選手が戦列に戻り、元ブラジル代表のFWフッキ選手とMFオスカル選手や中国代表FWウー・レイ選手ら多彩な攻撃陣を揃え、反撃を試みます。

今大会9戦9得点のフッキ選手が24分にはFKで、29分にはミドルレンジからのシュートを放ち、41分にもウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフ選手がフッキ選手からリターンパスを受けて、浦和のゴールを脅かしますが、GK西川周作選手の好セーブもあって、浦和は相手にゴールを割らせず1-0リードで前半を折り返します。

後半開始から攻撃を畳み掛ける上海でしたが、浦和は相手に良く対応し、56分にはボールを奪ってシルバ選手がカウンターで攻め込みます。これをCKにつなげると、柏木選手からの右CKにDF槙野智章選手が頭で合わせてクロスバーを叩きます。

68分には、この試合で終始、最終ラインで的確なコントロールを見せていたDF阿部勇樹選手が攻め上がり、右サイドから入れたクロスにFW興梠慎三選手がヘディングで合わせます。しかしこれは相手GKに阻まれました。

上海は選手交代で攻撃の選手を送り込み、後半半ば過ぎからは4バックから3バックに変えて攻め手を増やします。ボールを保持する時間が長くなり、パスを回して攻撃の糸口を探りますが、浦和の守備をなかなか崩せません。

それでも78分には、バックラインからパスを受けたフッキ選手が振り向きざまにミドルシュートを放ち、GK西川選手のこぼれ球にFWエウケソン選手が詰めてゴールを狙いますが、西川選手が体を張ってブロックしました。

浦和は疲れの見えたシルバ選手に代えてFWズラタン選手、柏木選手に代えてMF梅崎司選手をベンチから投入。ロスタイムにはFW李忠成選手も送り出して最後までプレッシャーをかけ続け、1点を守り切って勝利。2007年大会以来の決勝進出を決めました。

決勝の相手アルヒラルは、西地区準決勝でイランのペルセポリスをホームで4-0、アウェイで2-2と2戦合計6-2で下しました。

阿部選手は、「10年ぶりに決勝へ進めたことは嬉しい。でも、まだ進んだだけで何も成し遂げていない」と、アジアタイトル獲得へ、気持ちを新たにしていました。

監督・選手コメント

堀孝史 監督(浦和レッズ)
厳しい戦いでしたが、選手たちが良く走ってくれました。また、平日にも関わらず、多くのサポーターが来て後押ししてくれて、感謝したいです。相手の個の強い選手に対して、チームとしてコンパクトにしてボールを奪いに行こうとしました。もう少し、そこに渡る前にボールを奪いたかったのですが、相手にボールを持たれる時間が長くなったことは反省点です。決勝進出で良い経験ができるので、チームの成長に繋がると思っています。

DF 槙野智章 選手(浦和レッズ)
守備の時間は長くなりましたが、チームとして規律のあるプレーができたと思います。各ポジションの選手が1対1の局面でハードに戦ったことが、この1-0の結果に表れています。

DF 阿部勇樹 選手(浦和レッズ)
ドローでも0-0ならOKという状況でしたが、まず失点しないことを意識して戦いましたし、その中で恐れずにプレーしていこうとみんなで話していました。簡単な試合ではなかったですが、先に点を獲れてゼロで押さえて勝てたのは良かったと思います。

MF 長沢和輝 選手(浦和レッズ)
前半あの時間帯に点を獲れて、自分たちが優位に試合を進められました。相手は時間が経つにつれて、ゴールへ急ぐシーンが見られたので、相手の嫌がるプレーをしようと、状況に応じて正しい選択ができたのが良かったと思います。僕の位置で相手に寄せていけば、後ろの選手が楽に守備できるので、そこをさぼらないようにしようと心掛けていました。

FW ラファエル・シルバ 選手(浦和レッズ)
リードした後失点しないように気を付けていて、1-1にされると相手に勢いが生れるので、それを封じることができました。ゴールは嬉しかったです。こういう難しい試合ではセットプレーが大事だということが、改めて感じました。

アンドレ・ビラスボアス 監督(上海上港)
浦和の決勝進出を祝福します。我々は決勝に進めず残念です。ボール保持の時間は長かったのですが、本当に良いチャンスを多く作れませんでした。前半1回のミスで失点して、浦和にはそれで十分でした。浦和は素晴らしいチームで、彼らの攻撃的サッカーは自分も好きです。今日はそれほど攻めに出てこなかったので驚きでしたが、スペースができるとそれを塞ぐように戦っていて、良い戦術だったと思います。我々は後半焦りもあってロングボールで裏を狙ったがチャンスにはなりませんでした。

大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)

決勝 1st Leg
2017年11月18日(土) キックオフ時間未定
アルヒラル(サウジアラビア) vs 浦和レッズ(日本)

決勝 2nd Leg
2017年11月25日(土) キックオフ時間未定
浦和レッズ(日本) vs アルヒラル(サウジアラビア)

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