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JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会 3連覇を狙うセレッソ大阪を撃破したジェフが初優勝
2018年01月08日
JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会は1月7日(日)、J-GREEN堺(大阪)で3位決定戦と決勝を行い、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(関東2/千葉)が初優勝を飾りました。
3位決定戦
浦和レッドダイヤモンズレディースユース(関東3/埼玉) 0-3(前半0-2、後半0-1)日テレ・メニーナ(関東1/東京)
決勝に先立って行われた3位決定戦では、浦和と日テレが対戦しました。序盤から主導権を握ったのは日テレでした。ボールホルダーに激しくプレスをかけて奪い、ピッチを広く使って、落ち着いてパスをつなぎながら隙を狙います。すると28分、MF山本柚月選手がペナルティーエリアやや外から振り抜いたシュートがゴールネットを揺らします。36分にはサイドからのクロスにMF岩﨑心南選手が頭で合わせて追加点を奪い、前半を2-0で折り返します。
浦和は攻撃的な選手を送り出し、攻撃を活性化させようと試みますが、日テレは攻撃の手を緩めません。54分にはFW土方麻椰選手のゴールが決まり、リードを3点に広げます。最後はアンダーカテゴリー日本女子代表にも選出されているDF小野奈菜選手を投入して守備を固め、浦和の攻撃をシャットアウト。日テレが3-0で勝利しました。
決勝
セレッソ大阪堺ガールズ(関西1/大阪) 0-1(前半0-1、後半0-0)ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(関東2/千葉)
3連覇を狙うC大阪と昨年4位のジェフの決勝は、お互いにシュートチャンスの少ない展開となります。立ち上がりからC大阪がボールを支配するものの、強固な守備ブロックを形成し、深い位置で守るジェフを切り崩すことができません。一方、「リーグ戦ではないので、シンプルに自分たちが一番得意なプレー」(藤井奈々監督)を選択したジェフは、前線からの連動した守備網で跳ね返すと、一気に前線の2トップのFW今村瑞月選手、椎野彩香選手を走らせてチャンスを狙います。
すると29分、ハーフライン付近から椎野選手が相手DFの間へスルーパス。スピードのある今村選手が抜け出してGKと1対1になると、「GKの股が空いていたので狙いました」と冷静な股抜き弾で貴重な先制点を挙げます。
後半C大阪は、昨年U-16日本女子代表に名を連ねた田中智子選手ら攻撃のカードを次々と切ります。47分には、その田中選手がFKのこぼれ球を蹴り込むも枠外。57分にはFW宝田沙織選手が左サイドへトップスピードで侵入するも、角度のない位置から放ったシュートはゴールを横切りました。
地元サポーターの大声援を背に猛攻を続け、MF善積わらい選手やFW百濃実結香選手も再三サイド突破を試みますが、先制点で勢いを増したジェフの集中力と運動量は途切れません。最後まで身体を張り、前半の1点を守り切りきったジェフが初優勝を飾りました。
監督・選手コメント
竹花友也 監督(セレッソ大阪堺ガールズ)
準決勝もそうでしたが、守備がしっかりしているチームに崩す回数が少なかったです。もっと圧倒できるように鍛え直さないとこのままでは(なでしこリーグ)1部に参戦しても勝てないと思います。相手にそれほどシュートも打たれていないですし、全ては点を取れなかったところだと思います。優勝するのが一番いいのですが、それよりも経験を積んで次につなげ、トップチームで出場することが最優先なので、結果は悔しいですが、中学生も見せるところは見せてくれましたし、いい経験ができた大会でした。
筒井梨香 選手(セレッソ大阪堺ガールズ)
入りからあまり良くなくて、ヘディングに強いジェフのセンターバック二人に対して、真ん中ばかりを使って、サイドを使うことが少なかったり、シンプルにしようと話をしていたのにシンプルにできませんでした。そういうちょっとしたことの積み重ねが失点につながってしまったと思います。自分としては、大会を通じて、チームが自分たちの全力で戦っていない、変に余裕を持ちすぎている雰囲気を感じていました。ジェフさんの方が絶対に勝つという気持ちが強かったと思うので、それが結果に表れたのかなと思います。失点しなければ負けることはないので、決勝で失点してしまったことが一番悔しいです。
藤井奈々 監督(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
経験や技術はセレッソの方が高いのは試合前から分かっていて、最後は意地で勝ったゲームかなと感じています。前半のうちにもっと得点が取れていれば、楽なゲームになったと思うのですが、ストライカーもいないですし、得点を取るパターンもまだ構築しているところなので、その中でどんなポジションでもこつこつ取っていくことが今年のテーマでした。少ない点を守るという意味で、前線の選手たちが守備の大切さを分かって献身的に守備をするのがこのチームの支えです。メニーナ、レッズと一緒にがんばってきて、セレッソに勝てたことは関東のチームとしてつなげたのかなと思います。
今村瑞月 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
6年間一緒にプレーしてきたみんなとの最後の試合だったので、勝てて素直にうれしいです。自分の特徴は足の速さですが、ここまでは抜けても決めきれないことが多かったので、今日は決められてよかったです。(ゴールシーンの)ひとつ前に、パスがつながらないところがあって、(椎野)彩香と次は開いて中に通そうと話をしていました。パスが通って、GKの股が空いていたので狙いました。最後は少しひやひやしましたが、中の選手はけっこう落ち着いていて、「頑張ろう」と声をかけ合っていました。
JFA-TV
決勝 セレッソ大阪堺ガールズ vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18
3位決定戦 浦和レッドダイヤモンズレディースユース vs 日テレ・メニーナ
JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会
大会期間:2018年1月3日(水)~2018年1月7日(日)
会場:J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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