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2018シーズン Jリーグ担当審判員開幕前研修会を開催
2018年02月15日
2月10日(土)から12日(月・祝)まで、2018シーズンJリーグ担当審判員開幕前研修会が横浜市にて開催されました。
Jリーグ2018シーズン開幕に向け、Jリーグを担当する審判員157名が新横浜に集まりました。
研修会の内容は、以下のとおりです。
実施内容
1日目 | 判定基準に関するスタンダードの説明、2017シーズンの振返り |
---|---|
2日目 | グループディスカッション、(主審:座学)ストレスマネジメント、 (副審)フィジカルチェックやプラクティカルトレーニング |
3日目 | グループディスカッション、まとめ |
インストラクターコメント
上川徹 S級インストラクター(トップレフェリーグループシニアマネジャー)
2018シーズン開幕に向けたJリーグ担当審判員研修会を2月10日から12日の3日間で開催しました。研修会の目的としては、映像を見たうえでのディスカッションやプラクティカルトレーニングなどを通じて判定基準の統一性、一貫性を図る。また、今シーズンのテーマを「Realizing your potential」とし、それぞれの審判員の可能性、存在能力、目標、夢などを認識、実現する。そのために必要なこと、あるいは何を成長させなければいけないかを審判員自身でも考え、全体のレベルアップに繋げていくことを全員で共有しました。プログラムにはストレスに関するマネジメントも取り入れ、テクニカルだけではなくメンタルの重要性についても考えを深めてもらえたものと思います。ワールドカップが開催される今シーズン、注目は更に高まることかと思いますが、選手が安全に、そしてプレーに集中できる環境を審判チームとして整えて上げられるようなレフェリングの実現を期待したいと思います。
参加者コメント
山岡良介 1級審判員(秋田県)
審判員とインストラクターが一堂に会す研修会ともあり、2018シーズンがこれから始まるという緊張感を感じました。はじめに、小川佳実審判委員長より「価値」~value~ 審判員として、人として価値を高めていこう、言動、行動に責任を持ち、常に注目されている、見られているということを忘れてはいけないとお言葉をいただき、改めて自分が立たせていただいている立場を再認識することができました。続けて、1級の約束、競技規則テスト、2017シーズンの振り返りと短い時間の中で今シーズンへの準備が進められていきました。1日目の夜には表彰式が行われ、長年にわたり1級審判員、1級インストラクターとして活躍されてきた方々の引退セレモニー、なでしこジャパンの高倉麻子監督のトークショーなど終始和やかな雰囲気の中で多くの方と交流を深めることができました。
2日目には、今シーズンのスタンダードの説明があり、多くの映像をもとに判定基準を共有し、またディスカッション映像では一つの事象に対し、状況に応じて選択肢を持つということを確認しました。グループディスカッションでは、「タクティカルファウル」~戦術的なファウル~をテーマに、今シーズンは大きな得点のチャンスを阻止、選手の意図の悪さに対する判定を厳しく、懲戒罰を見直すことも伝えられました。最終日は、「協力とジェスチャー」をテーマにRay Oliver氏が講師となって下さり、協力においては、主審が見えていない、見えなかった反則に対し、副審から速く、明確に、勇気を持って伝えよう、またフラッグアップやコミュニケーションシステムでの情報共有がしやすいような環境を主審が作っていきましょうと。ジェスチャーは影響力が高く、よりメッセージ性が高いためリスクがあることから、エリアでの使い分け、打ち合わせからいい準備を心懸けましょうとご指導いただきました。
最後に再び小川委員長から「Realizing your potential」というフレーズを教えてくださいました。多くの意味が込められている言葉で、一人ひとり当てはまる言葉の意味合いは違うと思いますが、1級審判員での活動に認識、理解してくれている家族や職場に感謝の気持ちを忘れず、意志と覚悟、自覚と責任を持って、努力を惜しまず、開幕に向けていい準備をしていきたいと思います。
若槻直輝 1級審判員(島根県)
Jリーグ担当として初めて参加した開幕前研修でした。昨シーズンの振り返りをもとに審判員全員で今シーズンの目標や方向性を共有でき、とても意義のある研修となりました。研修の中では少しでも良いゲームとするために審判員同士で多くのディスカッションの機会が設けられ、様々な意見や考え方があることを知り、ディスカッションを通して今シーズン重点的に取り組んでいくものに関して理解を深めることができました。副審のプラクティカルトレーニングでは実践を想定したオフサイドの判定など開幕に向けた良いトレーニングとなりました。今回の研修会で得たものを常に心に置き、選手が全力を発揮できるようにレフェリングをしていきたいと思います。
酒井達矢 1級審判員(東京都)
今回のJリーグ担当審判員開幕前研修会では、今年は注目されるワールドカップの年ということもあり、「すべての人に感動と喜び」のために役割を果たし、魅力ある試合を実現するということから審判員達が再度認識し、スタートしました。スタンダードビデオにて判定等を整理し、グループディスカッションでは「タクティカルファウルについて」、「協力とジェスチャーについて」を中心に行われました。映像からはなぜそのような判断になったのか、良かった点や改善すべき点等をそれぞれ議論し合い、理由を考えました。Jリーグ担当審判員達の意見、知識、考え方などの深さを共有し、その場面でより良い判断材料や様々な要素・原因を分析し、フィールドで表現することが今後の自分の課題だと感じました。
また、主審担当のプログラムでは「ストレスマネジメント」について講義や実際にヨガを経験するなど、様々な観点からのアプローチ、セルフコントロールの重要性を理解することができました。今シーズンからはプロリーグ担当審判員としての自覚と責任、そして覚悟を持ち、報恩奉仕の気持ちで審判員全体のレベルアップへの更なる活動、また、私生活からも常に感謝の気持ちと誇り、謙虚さを忘れることなく、自分の目標とする人間性を追求し、感動と喜び、そして魅力のある試合を実現できる審判員を日々目指して誠心誠意、精進していきたいと思います。
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