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柏が待望の初勝利、C大阪はアウェイで黒星 ~ACLグループステージ第3節~
2018年03月07日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018グループステージ第3節が行われ、グループEの柏レイソルはホームで香港の傑志に1-0で今大会初勝利を収めましたが、グループGのセレッソ大阪はアウェイでタイのブリーラムに0-2で敗れ、今大会初黒星を喫しました。
開幕から1分1敗の柏は、グループステージ突破へ勝利が求められる試合でしたが、Jリーグとの連戦を考慮して3月2日(金)のリーグ戦から先発7人を入れ替え、FWクリスティアーノ選手、FW伊東純也選手、MF江坂任選手をベンチに置いて臨みました。
開始から柏はボールを支配して、MFキム・ボギョン選手を中心にパスを回しながらチャンスを探ります。29分にはキム選手のパスを受けたFWハモン・ロペス選手が相手DFを交わしてシュートを放ちますが、相手GKに阻まれます。
ロペス選手は34分にも中央から相手DFの間をすり抜けて左足でゴールを狙いますが、枠を捉えることができません。柏は守備を固める相手に攻めあぐね、ラストパスやシュートで精度を欠いて、前半を0-0で折り返します。
ACL初出場の傑志は、C大阪でもプレーした元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン選手を先発で起用。柏ゴールに迫った場面は数えるほどでしたが、危ない場面もありました。
前半16分、ロングボールの処理に手間取る柏DFの隙をついてMFフェルランド選手がシュート。GK中村航輔選手が押さえきれずにボールはゴールへ流れますが、DF中谷進之介選手が蹴り出してゴールを死守。41分には、柏DFのクリアボールに反応したフォルラン選手が左足でゴールを狙いましたが、シュートは枠の外へ流れました。
後半、柏はMF中川寛斗選手をサイドからトップ下に移します。48分にはロペス選手が右サイドから中へ切り込み、ミドルシュートで相手ゴールを脅かします。
さらに56分に伊東選手、61分にはクリスティーノ選手をベンチから送り出すと、柏の攻撃に速さと相手DF陣の裏を狙う動きが生まれます。
均衡が破れたのは66分でした。DF亀川諒史選手の左クロスをゴール前に走り込んだ伊東選手が右足で捉えて、ゴールネットを揺らしました。
勝点1が欲しい傑志は、58分にフェルナンド選手が左サイドからシュートを放ちましたが、中村選手が阻止。78分に交代出場のFWサンドロ選手が左サイドで仕掛け、MFクリスティアン・ヴァドーツ選手がこぼれ球を拾ってシュートを放ちましたが、枠を捉えることはできません。
柏は81分にはキム選手に代えて江坂選手を投入。83分にロペス選手のパスを受けたクリスティアーノ選手が近い距離からゴールを狙いましたが、相手GKに止められて追加点はなりませんでした。
柏は全北現代モータース(韓国)と天津権健(中国)との対戦で終盤に失点して勝点を取り損ねていましたが、この試合では最後まで1-0をキープ。待望の初勝利で勝点3を手にしました。
グループEもう1試合では全北現代がホームで天津権健を6-3で下して3連勝で首位をキープ。初黒星の天津は勝点4で柏と並んで全北に続き、傑志は3連敗で最下位のままです。
C大阪、アウェイで敗れる
1勝1分で首位をキープしていたC大阪は勝点の積み重ねを狙いましたが、冬の日本と違って暑さもあるタイで、タイリーグ王者に敗れました。
3月2日(金)のリーグ戦から先発全員を入れ替え、FWヤン・ドンヒョン選手やMF田中亜土夢選手、DF田中裕介選手らを先発に起用して臨みましたが、立ち上がり早々にCKからDFアンドレス・トゥニェス選手に得点を許して、1点を追う展開になります。
後半、反撃したいC大阪でしたが、54分にFWエドガル選手にクロスボールに合わされて、2点目を与えてしまいました。
C大阪は直後にDF茂庭照幸選手に代えてDF片山瑛一選手を投入。76分にはブリーラムMFジャッカパン・ケウプロム選手が2枚目のこの日2枚目のイエローカードで退場になり、数的優位な状況になります。
C大阪の尹晶煥監督は78分にDF酒本憲幸選手からDF舩木翔選手、85分にFW山田寛人選手からFW安藤瑞季選手に代えて、得点機会を探ります。しかし、最後までゴールネットを揺らすことはできず、0-2で敗れました。
同組の広州恒大(中国)は、ホームで済州ユナイテッド(韓国)に5-3で今大会初勝利を挙げ、勝点5としてグループ首位に浮上。C大阪は勝点4でブリーラムと同率ながら、得失点で3位に後退。1勝2敗となった済州は勝点3で2位から4位へ下がりました。
3月7日(水)には、グループFの川崎フロンターレがホームでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と、グループHの鹿島アントラーズはアウェイでシドニーFC(オーストラリア)と対戦します。
監督・選手コメント
下平隆宏 監督(柏レイソル)
複数得点も視野に入れていましたが、今日は勝点3を獲ることがマストで、どんな形でも勝とうと考えていました。その勝点3を獲れて満足しています。新しく出た選手や久しぶりに出た選手もいてコンビネーションが合っていない部分もありましたが、そういう部分も含めて全体では底上げになったのではないかと思っています。ポジティブに捉えて次へ向けてやっていきたいです。
MF 大谷秀和 選手(柏レイソル)
初勝利ですごくホッとしています。分けや負けではグループステージ突破が難しくなるところだったので、結果を出せて良かったですが、まだまだ改善すべきところがあります。中から外、外から中という揺さぶりが足りなかったですし、初先発の選手もいて連係が良くありませんでした。複数得点で勝ちたかったですが、勝ったことで次に繋がります。
FW 伊東純也 選手(柏レイソル)
入ったら点を獲ろうと思っていました。今日勝たなければグループステージ突破が厳しかったので、勝点3を獲れたのは大きかったです。来週もしっかり勝てるように良い準備していきたいと思います。
チュー・チークウォン 監督(傑志)
柏はとても良いチームで、強いプレッシャーをかけてスペースを探して速いプレーを仕掛けてきましたが、我々の選手たちはディシプリンのある良い戦いをしたと思います。90分で1回のミスで失点してしまい、なんとか引分けに持ち込みたいとフォルラン選手を交代で下げました。結果は良くないですが、我々のチームは段階を踏んで将来は良くなると思っています。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)
今節の試合情報
3/7(水) 19:00キックオフ
グループF 川崎フロンターレ (日本) vs メルボルン・ビクトリー (オーストラリア)
TV放送:日テレジータス(18:45-21:00)
3/7(水) 19:30キックオフ
グループH シドニーFC (オーストラリア) vs 鹿島アントラーズ (日本)
TV放送:日テレNEWS24(17:15-19:30)