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キヤノン ガールズ・エイト東北 福島県選抜 futureが優勝を飾る
2018年03月12日
キヤノン ガールズ・エイト 第15回JFA東北ガールズエイト(U‐12)サッカー大会は3月11日(日)、大会2日目を迎え、各ブロック上位2チームによる決勝トーナメントと下位チームによる交流戦が行われました。どのゲームも点差の開かない均衡した内容となり、好ゲームが続きました。
決勝は2年連続の優勝を狙う「福島県選抜 future」と2年ぶりの優勝を目指す「青森県TC U-12」の戦いとなりました。第1ピリオド、スピードとテクニックで相手ゴールを目指す青森県TC U-12を堅守で防いだ福島県futureがカウンターでゴール前へ。混戦の中、13番 緑川選手が押し込み、先制。さらにサイドの崩しからデフェンスの裏に出たスルーパスを再び緑川選手が決め、2-0となりました。
第2ピリオド、青森県TC U-12は福島県futureの一瞬の隙を突き、中央突破から1点を返しました。その後も7番宮本選手や14番川上選手を中心に福島県futureゴールに攻め込みますが、第3ピリオドまで得点することが出来ず、2-1で試合終了となりました。どちらのチームもテクニック、スピード、インテリジェンスのレベルが高く、意図を感じるプレーが随所に見られました。
またこの日で7年を迎えた東日本大震災が発生した14時46分には、サイレンの音とともに会場全体で黙祷を捧げました。
コメント
齊藤菜南 選手(秋田県トレセンU-12)
2日目は試合中にみんなで盛り上がり、いい雰囲気で試合ができました。ぜったいに勝ちたいという気持ちで試合に挑み、試合中に歩かないことや仲間と協力することを意識してプレーしました。自分自身としては声をたくさん出し、仲間にパスも出すことができてよかったです。
荒百花 選手(福島県選抜 Growth)
最初、ポジションが理解できなかったけど、徐々に理解できるようになり、セーフティ、ファースト、パスをサイドにつなぐ、ボールを取られないことを意識してプレーしました。ボールを失わず、パスをつなげられ、ちゃんと自分のやるべきことを理解しながらプレーすることができました。
向川原天珂 選手(岩手県選抜U-12)
チャレンジできたことは、縦を切られてもフェイントをかけて抜けたことです。広がることや間をしめる判断をすることは今後の課題だと感じました。
中村日和 選手(青森県TC U-12女子)
みんなで協力してプレーができましたが、負けてしまったので、次はもっと自分のプレーをできるようにしたいです。フィジカル面と足元のプレーがあまりできなかったのでこれからもっと強化したいと思います。
村上瑠紀杏 指導者(山形県U-12)
今大会は東北6県から8チームが参加してくれました。私自身初めて引率させていただいて、U-12という枠で県内各地から招集され、いつもとは違う環境でも全力で頑張る選手の姿に刺激を受けました。選手にはこの大会で、他県のプレーを見て、良い点をどんどん吸収してほしいと思います。また、これから中学生、高校生と成長していく中で、この経験を活かして頑張って欲しいです。
総評
山路嘉人 JFAナショナルトレセンコーチ東北女子担当
キヤノンガールズ・エイト東北大会(参加数6県8チーム・選手136名)が3月10日(土)・11日(日)、福島県相馬市の相馬光陽サッカー場にて実施されました。両日ともに天候に恵まれ、ピッチ上では選手たちの躍動感あるプレーが随所に見られ、「未来のなでしこ」につながるポテンシャルの高い選手を数多く発掘することが出来ました
今年は東日本大震災から7年目を迎えることから、開会式の前と11日の午後2時46分の2回、黙祷を行いました。相馬子供ドームではレクチャーがあり、大会に協賛いただいたホクト株式会社からはスポーツ栄養講座について、特別協賛社キヤノン株式会社からは写真・映像で記録を残す重要性を伝えていただきました。また、リスペクトについての話し合いでも、選手同士で積極的な意見交換が行われました。
本大会を通じて、各チームや個人ともに普段のプレーを表現していましたが、ピッチ外でも各県の選手たちと積極的にコミュニケーションを取っている姿が随所で見受けられました。最後になりますが、この大会に向けて準備していただきました福島県サッカー協会の皆様方をはじめ関係者の皆様、また特別協賛、協賛、協力企業の皆様の多大なるご支援、ご協力に心から感謝を申し上げます。
キヤノン ガールズ・エイト 第15回JFA東北ガールズ・エイト(U-12)サッカー大会
開催期間:2018年3月10日(土)~2018年3月11日(日)
会場:福島/相馬光陽サッカー場