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ホーム勝利でグループステージ突破へ近づきたい鹿島、C大阪 ~ACLグループステージ第4節~
2018年03月12日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018グループステージ第4戦が3月13日(火)、14日(水)に行われ、グループH首位の鹿島アントラーズはシドニーFC(オーストラリア)、グループGのセレッソ大阪はブリーラム・ユナイテッド(タイ)をホームに迎え、巻き返しへ勝利が求められるグループFの川崎フロンターレはメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)、グループEの柏レイソルは傑志(香港)とそれぞれアウェイで対戦します。
鹿島、勝てば突破決定の可能性も
グループH首位を走る鹿島は前節、アウェイでシドニーに2-0で勝って2勝1分で勝点7。今回ホームで再びAリーグ王者に勝利を収め、かつ、勝点3で3位の上海申花(中国)が水原三星ブルーウィングス(韓国)に勝点を挙げなければ、2試合を残して勝点差が7となり、突破条件の2位以内が確定します。
鹿島は10日(土)のJリーグ広島戦では16試合ぶりのホーム黒星となり、DF安西幸輝選手が負傷するアクシデントにも見舞われましたが、大岩剛監督はアウェイで勝った勢いをホームでの再戦に持ち込みたい考えです。
シドニーは勝点1でグループ最下位。この2連戦の間にリーグ戦はなく、調整十分で鹿島へ乗り込んできます。また、グラハム・アーノルド監督が今季終了後に退任し、2018FIFAワールドカップロシア後にオーストラリア代表監督に就任することが決定。アーノルド監督は「1つでも多くの成功を残したい。死ぬまで戦う」と、現在首位のAリーグ連覇だけでなく、ACL後半戦の巻き返しを狙っています。
シドニーはMFブランドン・オニール選手が累積警告のために出場停止。DFマイケル・ズッロ選手も前節悪化させた古傷で出場が危ぶまれています。アーノルド監督は若手の起用を示唆しており、鹿島は前節とは違う顔ぶれとの対戦で注意が必要になりそうです。
借りを返したいC大阪
グループGは勝点5で首位の広州恒大(中国)から4位の済州ユナイテッド(韓国)まで、勝点2差に4チームがひしめく混戦模様です。前節、アウェイでブリーラムに0-2で敗れて今大会初黒星を喫したC大阪は、1勝1分1敗の勝点4でタイリーグ王者と勝点で並んでいます。
2013年大会で8強入りしたブリーラムは、今大会のアウェイは初戦での広州恒大(中国)戦以来。その試合ではブラジル人FWエドガル選手が交代出場で同点ゴールを決めて、1-1で逃げ切りました。
エドガル選手は10日(土)のバンコク・ユナイテッドとのリーグ戦でも得点を挙げており、公式戦2戦2得点。また、今回累積による出場停止明けから復帰する同郷のFWジオゴ選手は、リーグ戦では開幕から3月2日(金)の第4節まで毎回得点で5ゴールをマークしています。
前節C大阪戦で退場になったMFジャッカパン・ケウプロム選手は出場停止ですが、U-23タイ代表でもプレーするMFラッタナコーン・マイカミ選手やタイ代表DFパンサー・ヘーミブーン選手、前節先制ゴールを決めたスペイン出身DFアンドレス・トゥニェス選手などを擁しています。
C大阪は10日(土)のJリーグ柏戦をMFソウザ選手のロングシュートで1-1で引き分けました。開幕から3戦連続3分けですが、尹晶煥監督はチャンスを多く作る積極的な展開を見せたプレーに、「以前のような闘志あふれる姿が戻ってきたようだ」と評価しています。
グループステージ突破条件の2位以内確保のためにも、今回の対戦では勝利が必要です。2チーム以上が同勝点で並んだ場合には当該チーム間の成績が問われるため、ブリーラムにしっかり借りを返しておきたいところです。
川崎F、アウェイ勝利で挽回へ
川崎Fは前節ホームでメルボルンに終了間際のPKで2-2の引き分けに持ち込まれ、勝利を逃してグループF最下位で勝点1。2位蔚山現代(韓国)とは勝点4差です。今回アウェイでのメルボルンとの再戦で勝てなければ、蔚山と首位の上海上港(中国)の試合結果次第ではラウンド16進出の道が断たれる可能性もあり、極めて厳しい状況です。
川崎Fと勝点1差で3位のメルボルンも厳しい状況で、白熱した戦いになりそうです。メルボルンはMFカール・ヴァレリ選手が累積警告で出場できませんが、前節の対戦で川崎Fのオウンゴールを誘ったFWベサート・ベリシャ選手やFWリロイ・ジョージ選手、途中出場で同点PKを獲得したFWクリスティアン・テオハルス選手など、依然として警戒が必要です。
川崎Fは10日(土)のリーグ戦でG大阪に2-0の快勝。メルボルン戦で乱れた守備も、センターバックにDF車屋紳太郎選手、左サイドバックにDF登里享平選手を配して、無失点で終えました。また、先制点を奪ったDFエウシーニョ選手の攻撃参加も冴え、リーグを制した昨季の好調時の展開力も戻ってきています。
鬼木達監督はアウェイでの重要な一戦へ、「相手の雰囲気にのまれないこと。自分たちのサッカーが一番勝利につながると信じて、それをどれだけできるか」が鍵になると話しています。
アウェイ勝利を狙う柏
柏は前節、ホームで後半交代出場のFW伊東純也選手のゴールで傑志に1-0で勝ち、1勝1分1敗の勝点4としました。3連勝でグループE首位の全北現代モータース(韓国)と勝点差は5、勝点で並ぶ2位の天津権健(中国)とは総得点差で3位です。今回、柏がアウェイでの傑志との再戦で勝点3を積み上げることができれば、もう1試合の結果次第では2位浮上の可能性もあります。
ACL初出場の傑志は3連敗でグループ最下位ですが、柏との0-1での敗戦は3敗中最少失点で、チュー・チークウォン監督は「1つのミスで失点したが良くやった」と自信を得た様子です。柏との2連戦の間に国内リーグの対戦はなく、元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン選手や元ハンガリー代表MFクリスティアン・ヴァドーツ選手らは、休養十分で柏を迎えることができます。
柏は10日(土)のJリーグでC大阪にFWクリスティアーノ選手の先制後、1-1の引き分けに持ち込まれましたが、下平隆宏監督は「選手たちが戦う姿勢を出してくれた」と前向きです。前回より積極的に来る可能性の高い相手に対して、最後まで相手に隙を見せずに、勝利を狙いたいところです。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)
次節の試合情報
3/13(火) 19:00キックオフ
グループH 鹿島アントラーズ(日本) vs シドニーFC(オーストラリア)
TV放送:日テレNEWS24(18:45-21:00)
3/13(火) 19:30キックオフ
グループF メルボルン・ビクトリー(オーストラリア) vs 川崎フロンターレ(日本)
TV放送:日テレジータス(17:15-19:30)
3/14(水) 19:00キックオフ
グループG セレッソ大阪(日本) vs ブリーラム・ユナイテッド(タイ)
TV放送:日テレジータス(18:45-21:00)
3/14(水) 20:00キックオフ
グループE 傑志(香港) vs 柏レイソル(日本)
TV放送:日テレNEWS24(20:45-23:00)