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C大阪がホームで痛いドロー、柏はアウェイ黒星で2敗目 ~ACLグループステージ第4節~
2018年03月15日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018グループステージ第4節が3月14日(水)に行われ、グループGのセレッソ大阪はホームでタイのブリーラム・ユナイテッドに2-2で引き分けましたが、グループEの柏レイソルはアウェイで同組最下位の傑志(香港)に0-1で敗れて2敗目を喫し、グループステージ突破が厳しくなりました。
C大阪、2度追いつくもドロー
前節、ブリーラムとのアウェイ戦を0-2で落としたC大阪は、ラウンド16進出へ向けてホームで勝点3を獲得して借りを返す機会でしたが、警戒していたセットプレーで2度のリードを許す苦しい展開になりました。
MF清武弘嗣選手、FW柿谷曜一朗選手らを負傷で欠く中、FW杉本健勇選手とFWヤン・ドンヒョン選手の2トップに、左右MFに高木俊幸選手、水沼宏太選手を配して臨み、立ち上がりから相手への寄せも厳しく、積極的に攻める姿勢を出します。
しかし前半11分、C大阪は相手CKからオウンゴールで失点。掴みかけた攻撃のペースに狂いが生じます。パスを繋いで相手DFの裏を狙う杉本選手やヤン選手へMFソウザから縦パスを送りますが、相手GKやDF陣に阻まれてシュートまでいきません。
C大阪の前半最大のチャンスは42分。MF山口蛍選手のパスを受けた高木選手の左クロスに杉本選手が逆サイドで頭で合わせますが、シュートは枠を外れました。
リードを奪ったブリーラムは5バックで守備を固めつつ、無理をせずに機を見て攻め、37分に左サイドからMFコラコット選手のクロスにMFラッタナコーン・マイカミ選手がシュートを放ちますが、C大阪GKキム・ジンヒョン選手がセーブしました。
ハーフタイム後、再び攻撃に勢いが戻ったC大阪は相手ゴールに迫る場面を作ります。63分にはDF丸橋祐介選手のFKにゴール前に走り込んだDFマテイ・ヨニッチ選手が合わせますが、枠を捉えられず。しかしその2分後、左サイドを攻め上がった丸橋選手のクロスに、ゴール前に入ったヤン選手が頭で合わせて同点にしました。
ところが、ブリーラムは71分に左CKのチャンスを得ると、ニアサイドでFWエジガル選手が頭で流したボールにFWジオゴがヘディングで合わせて再びリードを奪いました。
追いつきたいC大阪は74分に水沼選手が右サイドからミドルシュートで狙い、84分にはFKにソウザ選手が合わせますが、ゴールを割ることはできません。
C大阪は85分にMF山村和也選手、88分には18歳のFW安藤瑞希選手を投入。するとその直後に、山口選手からの右クロスに杉本選手が頭で合わせて再び追いつきます。しかし勝ち越し点を奪うことはできず、引き分けで勝点1を手にしました。
この結果、C大阪は1勝2分1敗で勝点5。ブリーラムとは勝点で並んでいますが、直接対決の結果で下回るため3位となり、グループステージ突破のためには残り2試合でブリーラムを勝点で上回らなければなりません。
杉本選手は「チャンスはあった。僕が2点、3点と獲っていたら勝てたので非常に悔しい。あと2試合、絶対に2勝して上に上がる」と話しました。
グループ首位は広州恒大(中国)で変わらず、この日、アウェイで済州ユナイテッド(韓国)に2-0で勝利して勝点を8に伸ばしました。C大阪が次節対戦する済州は勝点3で最下位です。
柏、前半の退場で苦戦に
先週のホームでの傑志戦を1-0勝利で終えた柏は、アウェイでも勝ち星を重ねてグループ上位との差を縮めたいところでしたが、シナリオは早々に崩れました。
前半15分、DF亀川諒史選手が相手を倒したとして一発退場に。数的不利を強いられて、19分にFW山崎亮平選手に代えてDF小池龍太選手を投入して対応します。
元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン選手やブラジル人FWアレックス選手らを擁する相手に前半を0-0で切り抜けると、後半途中からFW伊東純也選手、FWクリスティアーノ選手をベンチから送り出します。
しかし、攻めあぐねる展開が続き、そのままドローかと思われた後半アディショナルタイム、傑志は試合終盤に交代出場したFWチェン・チンルン選手が今大会チーム初となるゴールを決めて、1-0でACL初勝利を収めました。柏にとっては痛い黒星となりました。
この結果、柏は1勝1分2敗の勝点4でグループ3位は変わらず。首位の全北現代モータース(韓国)はアウェイで2位の天津権健(中国)に2-4で敗れて今大会初黒星となりましたが、2勝目で勝点7とした天津に勝点2差上回り、首位をキープしています。傑志は4位のままですが、勝点を3としました。
次の第5節は4月3日(火)、4日(水)に開催されます。
監督・選手コメント
尹晶煥 監督(セレッソ大阪)
相手の長所を把握して臨み、試合の内容自体は悪くなかったと思います。しかし、相手の長所を防ぐことができずに同じような状況で失点をしてしまい、試合を難しくしてしまいました。選手たちは最後まで諦めずに戦って同点に追いついたことは肯定的にとらえたいと思います。結果が出ずに焦りが出るかもしれませんが、内容が良くないわけではありません。もっと良くなると考えています。1試合良い結果がでれば良い雰囲気で上昇できると思っています。シーズンはまだ始まったばかりですし、まだまだACLで(グループステージ突破の)チャンスはあると思っています。次はホームですし、絶対に勝てるようにしっかりと準備をして臨みたいと思います。
MF 山口蛍 選手(セレッソ大阪)
内容は良くて、こちらが押し込んでいる時間もありました。相手のチャンスは本当あの2つだけで、そこまでチャンスはなかったので、非常にもったいない試合でした。良いところもたくさんあったと思いますし、まだシーズンは始まったばかりで、下を向いていても仕方がありません。もう一回みんなで話し合ってやっていきたいと思います。
FW 杉本健勇 選手(セレッソ大阪)
勝たなくてはいけない状況で早い時間帯にセットプレーで失点して、追いついて引き分けましたが、非常に残念な結果です。警戒していたセットプレーでやられてしまったのは、僕たちの詰めが甘かったかと思います。2-1から追いついたことはポジティブにとらえたいですが、自分が2点、3点と獲っていれば勝てた試合だったので、非常に悔しいです。
ボジダル・バンドヴィッチ 監督(ブリーラム・ユナイテッド)
我々は勝点3を獲らなければならなかったのですが、C大阪がプレッシャーをかけてきて攻撃の主導権を握っていました。我々は守備は良かったと思いますが、ボールを持った時の攻撃には満足していません。しかし良い勝点だと思いますし、まだ2試合あるので、次のラウンドへ進めるチャンスはあると信じています。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)
次節の試合情報
4/3(火) 19:00キックオフ
グループG セレッソ大阪(日本) vs 済州ユナイテッド(韓国)
4/3(火) 20:00キックオフ
グループH 上海申花(中国) vs 鹿島アントラーズ(日本)
4/4(水) 19:30キックオフ
グループE 柏レイソル(日本) vs 全北現代モータース(韓国)
4/4(水) 20:00キックオフ
グループF 上海上港(中国) vs 川崎フロンターレ(日本)
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