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川崎フロンターレ、柏ともに最終戦で勝利ならず ~ACLグループステージ最終節2日目~
2018年04月19日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018グループステージ最終節が4月18日(水)に行われ、すでに敗退が決まっていたグループFの川崎フロンターレはホームで蔚山現代(韓国)に2-2で引き分けて未勝利のままで終了。グループEで敗退が決まっていた柏レイソルはアウェイで天津権健(中国)に2-3で敗れて1勝1分4敗の3位で終わりました。
川崎F、前半2点リードを守れず
2位での突破が決まっていた蔚山に対して、川崎Fは負傷による長期離脱から復帰後初先発したMF齋藤学選手を含めて、これまで出場機会が少なかった選手らを中心に先発を編成。立ち上がりから躍動感のあるプレーで積極的に攻撃を展開します。
試合開始早々、FW赤﨑秀平選手のパスを受けた齊藤選手がドリブルで相手ペナルティエリアに持ち込んでシュート。相手GKに弾かれたものの、リバウンドにMF鈴木雄斗選手が鋭く反応して右足で先制ゴールを押し込みました。
そのまま主導権を握った川崎Fは、20分にはMF森谷賢太郎選手のマイナスのパスに赤﨑選手がミドルレンジから狙い、25分にもゴール目の混戦からDF登里享平選手がシュート。さらに30分には斎藤選手からDF武岡優斗選手とつないで、パスを受けた鈴木選手がゴールを狙いますが、相手GKに阻まれます。36分にはMF下田北斗選手がFKで直接狙い、相手ゴールを脅かしました。
川崎Fの追加点は43分、赤﨑選手が左サイドからドリブルで切り込み、中央に顔を出したMF長谷川竜也選手にパスを送ると、長谷川選手は相手DFをかわして左足でゴールネットを揺らしました。
2-0リードで前半を折り返した川崎Fでしたが、後半早々、蔚山の反撃を受けて3分で2点を失ってしまいます。
47分、蔚山は右CKからのボールをファーサイドのMFチョン・ジェヨン選手が頭で折り返すと、MFパク・ヨンウ選手が押し込んで1点を返します。
その3分後、キム・インソン選手が入れたクロスボールが川崎Fの選手に当たり、こぼれ球になったところをMFイ・ヨンジェ選手が捉えて左足を振り抜いて同点にしました。
初勝利を手にしたい川崎Fは再び攻勢に転じ、鈴木選手、森谷選手が相手ゴールを狙い、79分には右クロスに赤﨑選手がヘディングで合わせますが、相手GKに阻まれます。84分にはFW知念慶選手をベンチから送りだしますが、最後まで均衡を破ることはできずに2-2で引き分けました。
川崎FはJリーグ王者として臨んだ大会でしたが、3分3敗で白星を挙げることができずに勝点3の4位で終了。蔚山は2勝3分1敗で2位。首位の上海上港(中国)は、最終節をアウェイでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に1-2で落として今大会初黒星を喫したものの、3勝2分1敗で終えました。
なお、上海は5月に行われるラウンド16で、グループHを2位で突破した鹿島アントラーズと対戦します。
柏はアウェイで天津に黒星で終わる
前節を終えて1勝1分3敗で敗退が決まったものの、2勝目を挙げて大会を終えたい柏は、14日(土)のJリーグ札幌戦から先発メンバーを9人入れ替えて、既に突破が決まっていた天津権健戦に臨みました。
前半24分、30分とMFシャオ・シュリー選手に決められて2点を追う展開になります。柏は39分にカウンター攻撃から、FWハモン・ロペス選手のシュートの跳ね返りをMF小泉慶選手が捉えて1点を返しました。
しかし後半に入り、64分に天津のFWヤン・シュ選手に3点目を決められて、再び2点を追う展開になります。柏は69分にFW瀬川祐輔選手が移籍後公式戦初となるゴールを決めたものの、追加点はならず、2-3で敗れました。
監督・選手コメント
鬼木達 監督(川崎フロンターレ)
サポーターの方々が素晴らしい雰囲気を作ってくれたことで、立ち上がりから選手たちが自信を持ってプレーすることができて、その結果、本当に良い形で先制点と追加点を獲れました。後半の(失点した)あの時間帯だけが悔やまれる試合でした。2失点後、また最後まで精一杯やってくれたので、Jリーグに繋がるゲームになったと思います。隙を見せないということをずっと言い続けているのですが、今日の試合も同様でした。ACLでは落ち込まない、アウェイでも戦えるメンタルのタフさなど、一番は気持ちのところだと思いますし、自分たちが(相手に)研究されても崩し切って得点を獲るところが必要だと思います。
MF 齋藤学 選手(川崎フロンターレ)
みんなが凄くチャレンジしていましたし、前半の入りも戦い方も、後半の入りもみんなが集中して入ろうと言っていました。それでもこういう流れになるのがサッカーなのかと思いました。2-0から2-2に追いつかれて、もう1回盛り返して五分五分にできたことはチームの強さだと思います。そこで結果を残せる選手がスタメンになっていくと思うので、ACLはもうなくなりましたが、ここから選手の層を厚くしてスタメンを脅かせる結果を、普段の練習からもっと意識してやらないとならないと思っています。
MF 森谷賢太郎 選手(川崎フロンターレ)
大会の結果が決まっている試合で、こんなにも多くのサポーターが来てくれると思わなかったので、すごく励みになりました。その分、恩返しとして勝ちたかったです。みんなで勝とうという気持ちは出せたと思いますし、今後のJリーグ、天皇杯、Jリーグルヴァンカップへ向けて、良い経験ができたと思います。
MF 鈴木雄斗 選手(川崎フロンターレ)
前半はみんなで上手く守れて、後半も集中して行こうと話していたので、2点とられたのはもったいなかったですし、悔しいです。チャンスに点を獲れればよかったのですが。このチームは勝とうという気持ちも仲間意識もすごく感じられたので、みんな良いアピールができたと思います。
キム・ドフン 監督(蔚山現代)
すでに大会順位も決まっている試合でしたが、両チームとも最後までベストを尽くして、これがサッカーだと実感する試合でした。序盤で2失点して苦しい展開でも、後半2点を返して、あまり出場機会のない選手たちを含めて全ての選手たちが強い気持ちを示してくれました。16強入りした韓国チームはACLへの準備が良かったと思います。我々も昨年は準備が不十分で失敗したので、今年は選手たちと話をして、準備から策を練っていました。それが4チーム中3チーム突破の要因になったと思います。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)