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U-12年代の日本一を決める全国大会が開幕! JFAバーモントカップ 第28回全日本U-12フットサル選手権大会
2018年08月18日
JFAバーモントカップ 第28回全日本U-12フットサル選手権大会が8月17日(金)に開幕しました。各都道府県の予選を勝ち抜いた48チームが東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館に集結して行った開会式では、ガット 2008 U12(京都)の松本誠也選手が選手宣誓を行いました。
その後、同体育館と駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場の2会場で、4チームずつ12グループによる1次ラウンドのグループリーグがスタート。大会初日は、各チームが2試合ずつを戦いました。
2試合で22得点を挙げた西宮サッカースクール(兵庫)を始め、13チームが2試合で10得点以上をマークするなど、今大会も例年のように攻撃的な試合展開が際立っています。しかし、それ以上に印象的だったのは、初戦で思うような成績を残せなくても、気持ちを切り替えて臨んだ2試合目で躍動したチームの存在です。
その象徴は、グループCのエスピーダ旭川(北海道2)とグループKのFCパーシモン(神奈川)でした。
2016年大会で準優勝して以来、2回目の出場となったエスピーダは、ディアブロッサ高田FC U-12(奈良)との初戦を3-6で落としましたが、江南南サッカー少年団(埼玉)との第2戦は、一進一退の攻防の末に4-3で競り勝ちました。サッカー日本代表の原口元気選手を輩出した江南南は、今大会も高い技術を誇る選手を中心にチーム力を発揮していただけに、この優勝候補の一角を破った戦いぶりは見事でした。
前回大会で3位となった3回目の出場のパーシモンも、アンテロープ塩尻ジュニア(長野)との初戦を3-3と引き分けてしまいますが、有明ジュニアフットボールクラブ(長崎)との第2戦は、呼吸の合った連係と選手個々の技術の高さを武器に9-3と圧倒。「悔いの残らないようにやろう」という三浦大輔監督の言葉で目を覚ました選手たちは、ピッチで大いに躍動しました。
初日を終えて、グループAの旭丘フットボールクラブ(石川)、グループHのブリンカールFC(愛知)、グループIで前回大会覇者のピヴォ(静岡)、グループJの大阪市ジュネッスFC(大阪)、グループLの比屋根フットボールクラブ(沖縄)の5チームが、最終戦を前に1次ラウンド突破を決めました。
大会2日目の18日(土)は、1次ラウンドの残り1試合と16チームによる決勝ラウンドの初戦が開催されます。各グループ1位チームと、グループ2位の中で成績上位4チームが勝ち上がる過酷な戦いとなるため、グループリーグの最終戦は、初日以上に白熱した戦いが繰り広げられるでしょう。
その中でも、連勝同士の直接対決は、グループBの青森FC U-12(青森)とエリア伊都フットボールアカデミーU-12(福岡)、グループEの柏レイソルA.A.トーア’82(千葉)と西宮サッカースクール、グループGの鳥取KFC U-12(鳥取)と鹿島アントラーズジュニア(茨城)の3試合。また、グループDで連勝した釧路コンバット(北海道1)と1勝1分けのソルニーニョ(佐賀)、グループKで連勝したアルマフットサルクラブ(和歌山)と1勝1分けのパーシモンも、最終戦でグループ突破を懸けた争いとなります。
残すグループCとグループFは、三つ巴の戦いです。グループCはディアブロッサ高田が連勝していますが、エスピーダ、江南南も1勝で後を追っています。江南南がディアブロッサ高田に勝利して、エスピーダも勝った場合は、この3チームによる得失点差での争いとなるため、最後まで目が離せません。
グループFも同様に、アバンツァーレ仙台SC(宮城)が連勝していますが、レ・ブルー(広島)と明野東サッカースポーツ少年団(大分)も1勝しているため、最終戦で明野東がアバンツァーレ仙台に勝利し、レ・ブルーも勝った場合は、当該3チームの得失点差によってグループ突破が決まります。
総出場数“3000チーム超の頂点”を懸けたU-12年代最高峰の戦いは、この先さらに激化するでしょう。
監督コメント
小谷野稔弘 監督(鹿島アントラーズジュニア)
前回、出場した時もそうでしたが、普段やっていることから掛け離れたものをやり過ぎても良くないですし、サッカーに生かせることを考えながら、この大会に向けて1カ月弱はフットサルに集中してやってきました。フットサルにはサッカーにはないような細かい技術や戦術がありますし、そこをやっていかないと変われないと思います。逆にそれができれば(サッカーでも)余裕が出てくると思いますし、戦術理解も深まると思います。まだまだ整理できていないことが多いので改善しながらやっていきたいと思います。
中川鉄平 監督(エスピーダ旭川)
強豪ぞろいのグループに入ったのですが、ディアブロッサ高田FC U-12との初戦は警戒し過ぎた試合の入り方をしてしまいました。3-6で敗れて選手もかなり落ちてしまったのですが「勝ち負けも大事だけど、大好きなフットボールを、最高の相手とやろう」と話した後に選手たちに委ねたら、気持ちを切り替えて前向きにやってくれました。(準優勝した前々回の大会で)全国は甘くないことを痛感したのですが、先輩たちが歴史を変えてくれたので、今度は新たなステージにいこうという意識を持ってやっています。
古居俊平 監督(ブリンカールFC)
固さも見られましたが、立ち上がりが大事という中で、リスクを回避しながらきちんと持ち味を出して主導権を取ってくれました。セットプレーや個人の仕掛けなどゴールの奪い方も多彩でしたし、今年のチームは個人のポテンシャルも高いので、うまくみんながチームのためにプレーできれば、面白い結果につながるのではないかと期待しています。「勝って当たり前」という周囲の声もありますし、選手はプレッシャーも感じていますが、先輩たちが築いてきた後ろ姿を見ているので、迷いなく頑張れていると思います。
三浦大輔 監督(FCパーシモン)
全国大会には独特な雰囲気などもあって、(引き分けた)1試合目は選手の心も揺れていましたが「これは自分たちのための大会であって、そこで最高のパフォーマンスをするために練習してきたのだから、やらなければ悔いが残るよね」と話して、選手は気持ちを引き締めて、2試合目は積極的なシュートなど彼ららしい戦いをしてくれました。ですが、まだまだこんなものではないと思っています。一番大切なのは勝ち負けではなくチャレンジすること。どこが相手でもやることは変わらずにやっていきたいと思います。
8/17(金) 開会式
8/17(金) 1次ラウンド第1日ゴール集
大会日程:2018年8月17日(金)~2018年8月19日(日)
大会会場:東京/駒沢オリンピック公園総合運動場 体育館・屋内球技場
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