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都道府県サッカー協会取り組み紹介‐国際大会を通じた平和学習の取り組み(広島県サッカー協会)

2018年09月10日

都道府県サッカー協会取り組み紹介‐国際大会を通じた平和学習の取り組み(広島県サッカー協会)

「Balcom BMW CUP 平和祈念 広島国際ユースサッカー2018」が、広島広域公園第一球技場を会場として8月7日(火)から11日(土)の期間で行われました。

第13回目となるこの大会には、地元のJリーグクラブとしてサンフレッチェ広島ユースが参加したほか、広島県高校選抜U18、ガーナからU18ライトトゥドリーム、メキシコからCDグアダラハラU18の計4チームが参加。各チームはそれぞれの特徴を活かしたサッカーを展開し、観客はそのスピードや迫力のあるプレーに驚きながら声援を送っていました。

連日熱戦が繰り広げられた結果、2勝1引分けの成績を収めたサンフレッチェ広島ユースが優勝。MVPにはサンフレッチェ広島ユースからGKとして何度も好セーブを見せた佐藤海斗選手が選ばれました。

大会終了後は、会場に隣接するエディオンスタジアムにおいて開催されたJリーグの試合を観戦。この日は原爆が投下された都市のクラブであるサンフレッチェ広島とV・ファーレン長崎が「ピースマッチ」として対戦。スタジアムを訪れたそれぞれのチームの選手達は、両都市の復興の道のりに想いを馳せながら試合に臨みました。

また、この大会の大きな特色として試合の他に平和学習の日を設けており、今回は大会期間中の8月9日(木)には広島平和記念公園において慰霊碑に献花を行うとともに、戦争や原爆投下の様子を伝える映像の視聴を通じて、戦争の悲惨さや平和であることのありがたさを学びました。

デンマーク出身のライトトゥドリームの選手の一人は、今回の平和学習で見たり、聞いたりしたことをぜひ自国の教育に取り入れてほしいとコメント。選手たちは、国際試合の経験によるサッカー選手としての成長だけでなく、平和学習での学びや気づきを通じて、人間としてのさらなる成長が期待されます。

大会参加者コメント

フレイザー・ロバートソン 監督(U18ライト トゥ ドリーム/ガーナ)
昨年に引き続き大会に招待いただきありがとうございました。日本の2チームに加え、今年はメキシコからチーバスが参加し、昨年以上にレベルの高い大会でした。優勝は出来ませんでしたが、チームがしたいサッカーを日本の皆さんにお見せできたと思います。選手はまだまだ成長過程ですので、この経験を糧に選手としてステップアップを期待します。平和学習では、昨年参加した選手にも新たな発見があり、見たこと、聞いたこと、感じた事をガーナのクラブ、家族、地域で共有したいと思います。

アルベルト・コヨーテ 監督(CDグアダラハラU18/メキシコ)
今年もまたBalcom BMW Cupに参加させていただき光栄に思います。試合の競技レベルだけでなく、広島のメキシコ人や大会関係者とのパーティーを開催していただくなど、大会の運営やホスピタリティーには感激しました。試合では結果は3位に終わりましたが、チーバスまたメキシコを代表してプレー出来たと思います。会場には多くのメキシコ人の方にも観戦に来ていただき、心強かったです。

公益財団法人 広島県サッカー協会 会長コメント

古田篤良 会長
平和都市広島で開催される本大会で、国際交流の場としてお互いの友好を深め、世界平和を祈念し、この大会を経験した選手が各国の代表選手となり、ワールドカップの舞台で戦う姿を夢見て、大会を開催していきたいと思っています。

大会委員長コメント

宗政潤一郎 公益財団法人広島県サッカー協会専務理事
平和都市広島で開催される本大会は、親善試合のみならず、平和学習・文化交流等の国際交流の場として、お互いに友好を深め世界平和を祈念する大会です。平和な世界でなければサッカーは出来ません。平和の尊さをしっかり学んで、地元に帰って伝えて欲しいと思います。

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