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SAMURAI BLUE、ウルグアイとの接戦を制して3連勝~キリンチャレンジカップ2018【10/16(火)@埼玉】~
2018年10月17日
SAMURAI BLUE(日本代表)は10月16日(火)、埼玉スタジアム2002で行われたキリンチャレンジカップ2018でウルグアイ代表と対戦。FIFAランキング5位を相手に、3戦連続得点となったMF南野拓実選手(ザルツブルク)の2ゴールなどで4-3の勝利を収め、森保一監督の初陣から3連勝となりました。
日本は4日前のパナマ代表戦(3-0勝利)からFW大迫勇也選手と森保監督就任以降、唯一3試合すべて先発の南野選手以外の9人を入れ替えて、今夏の2018 FIFAワールドカップロシアを経験した6選手を起用。DF長友佑都選手、DF酒井宏樹選手、DF吉田麻也選手にDF三浦弦太選手を組ませて最終ラインに配し、MF柴崎岳選手とMF遠藤航選手をボランチに、左右のMFに中島翔哉選手と堂安律選手、1トップに大迫選手、トップ下に南野選手、ゴールにGK東口順昭選手を置く布陣です。
対象的にウルグアイは4日前の韓国戦の先発から入れ替えは2人に留め、FWエディソン・カバニ選手やDFディエゴ・ゴディン選手らロシア大会でベスト8入りした9選手を揃える顔ぶれでしたが、日本は若手攻撃陣が躍動感溢れるプレーで、点を獲られても獲り返す積極的な姿勢を貫いて勝利を呼び込みました。
先制は10分、「立ち上がりで、狙っていた」という南野選手が、中島選手の左サイドからのパスを受けながら反転して相手DFをかわし、中央へ流れて右足を振り抜きました。代表戦初得点から3戦連続ゴールは1997年のFW呂比須ワグナー選手以来です。
17分にはGK東口選手が相手CKに合わせたゴディン選手のヘディングを阻止する好セーブを見せます。東口選手は後半早々の相手CKでもペレイロ選手のシュートを阻止しました。
1-1とされた8分後の36分には、堂安選手が粘って保持したボールを中島選手にパス。中島選手は左からゴール前に切り込んでシュートを放ち、これは相手GKに弾かれますが、大迫選手が冷静にゴールに流し込みました。
日本は2-1リードで折り返し、後半57分にカバニ選手のゴールで再び同点にされますが、その2分後に、20歳の堂安選手が酒井選手とワンツーから左足を振り抜いて代表初ゴールをマークして、3-2とします。
さらにその7分後の66分には、相手ボールを奪った堂安選手がシュート。このリバウンドに南野選手が反応して4点目を決めて4-2としました。
日本は大迫選手が前線でボールを収め、長友選手と酒井選手が左右のサイドをケアするなど、ワールドカップ経験組が要所を締めて若手の攻撃をサポートし、森保監督が新生チームのテーマとしている世代間の融合が形となった場面が多くありました。
しかし一方で、守備では不用意なプレーが失点につながるミスもありました。28分に1-1とされた場面はサイドで相手を倒すファウルで与えたFKから、DFセバスティアン・コティアス選手の折り返しを、中央でFWガストン・ペレイロ選手が押し込んだもの。57分の2失点目は、カバニ選手がペナルティエリアに残っている場面で最終ラインからGK東口選手にバックパス。これをカバニ選手にさらわれて決められたものでした。
3失点目は78分に、日本の選手交代直後に中盤でボールを奪われてカウンターを許し、カバニ選手のパスを受けた交代出場のFWホルナン・ロドリゲス選手にペナルティエリア左から決められました。
日本は88分にも攻め上がった酒井選手の折り返しに、南野選手がミドルレンジからシュートを放つ場面を作りましたが追加点はならず、4-3で試合を終えました。
縦に速い仕掛けで、スペースがあれば逃さずにシュートに持ち込んで得点につなげる姿勢を発揮した一方で課題も手にし、収穫の多い試合となりました。なお、新体制発足から3戦連続白星は、2016年にスタートしたヴァイッド・ハリルホジッチ監督以来です。
次戦は11月にベネズエラ代表(16日、大分)とキルギス代表(20日、豊田)と対戦します。
コメント
SAMURAI BLUE(日本代表)森保一 監督
スタジアムに来て下さったサポーターやテレビで応援して下さったみなさんにお礼を言いたいですし、素晴らしい対戦相手との強化試合の機会にご協力下さったキリン各社に感謝します。選手たちが勝ちにこだわってプレーし、個の力を発揮しようとトライしてくれた結果です。前線の4人が絡んで、最終ラインから縦パスを入れる意識も深まって、良い距離感ができてきていると思います。特に中島、南野、堂安の若手3人はチームの攻撃を引っ張って得点に絡もうと、アグレッシブな気持ちを強く持っていました。彼らが自信を持ったことを、チームに良い形で落とし込んでいけるようにやっていきたいです。
攻撃の姿勢を示せたのは良かったですが、失点は減らせましたし、4-2で終わらせたかった。選手に求めている、ボールを奪うチャレンジや個々の局面で相手にやらせない守備、粘り強い守備を発揮してくれましたが、FKの失点はケアしていかなければなりません。ワールドカップのベルギー戦で、自分たちも互角の戦いができるという自信を国内組の選手も持ってくれたことが、今日の内容につながったのではないかと思っています。さらにクオリティを上げて、上を目指してやっていきたいと思います。
DF #22 吉田麻也 選手(サウサンプトン)
3失点しているのでDFとしては複雑ですが、ものすごい試合をしたんじゃないかと思います。僕もびっくりするぐらい前線が点をとってくれました。縦への意識がハリルホジッチさんから継続して実戦で表現できているので、非常に良い状態です。ただ、1失点目のFKは、僕のファウルも必要なかったですし、2失点目はミスから。3失点目は防げたと思います。メンバーが揃った試合で無失点は1年以上ないので、改善しないといけないと思っています。
MF #9 南野拓実 選手(ザルツブルク)
相手が強いのは分かっていましたが、気負うこともなく、チームのために何が必要か整理して、いつも通りに臨めました。前線の新しい選手が違いを作らないといけないと思っていましたし、結果を残そうと思っていました。今日の2ゴールは自分にとって自信になりますし、アジアカップへアピールにもなって、勝利につながったのはよかったです。
MF #21 堂安律 選手(FCフローニンゲン)
得点は、酒井選手に当てたところから、「頼むから、返してくれ」と思って出していました。チームとして勝つことが大事なので、今日はハードワークでも貢献できたと思いますし、得点に集中しすぎることなく、90分を通して安定したプレーができたかと思います。
FW #15 大迫勇也 選手(ベルダー・ブレーメン)
縦に行く選手が多いので、僕のところでしっかりと落ち着かせないと苦しくなると考えていました。4-2になってからの試合運びが良くなかったですし、まだまだですが、今は若い選手に勢いよく行ってもらうのが一番です。これを続けながら経験のある選手たちがしっかりとコントロールできればいいと思います。
オスカル・タバレス ウルグアイ代表監督
7ゴールが入り、チャンスも多くありましたが、両チームともDFでミスが多く、我々が臨んでいた展開ではありませんでした。前半思うようにプレーできず、後半立ち上がりは良かったですが、終盤はフィジカル面で影響が出ました。日本のGKに2度セーブされましたし。ただ、ミスがあっても積極的にプレーしたことは良かったですし、ワールドカップのような大舞台では重要です。日本はスピードがあり前線のコンビネーションが良かった。非常に良いチームで今日の勝ちにふさわしかったと思います。
スケジュール
2018年11月16日(金) 19:30キックオフ(予定)
大分/大分スポーツ公園総合競技場
SAMURAI BLUE(日本代表)vs ベネズエラ代表
大会情報はこちら
2018年11月20日(火) 19:20キックオフ(予定)
愛知/豊田スタジアム
SAMURAI BLUE(日本代表)vs キルギス代表
大会情報はこちら
11月のSAMURAI BLUE(日本代表)戦
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