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第45回JFAレフェリーキャラバンを栃木県で開催

2018年12月26日

第45回JFAレフェリーキャラバンを栃木県で開催

第45回JFAレフェリーキャラバンを12月15日(土)・16日(日)の2日間、作新学院大学にて開催いたしました。

審判の育成に関わる審判インストラクターや各種別委員会の担当者の皆様、栃木FA専務理事などを招き「栃木県のサッカー、審判のレベルをより高める為には」というテーマでキャラバンを開催しました。

徐々に寒さが厳しくなる中で、参加者は熱意を持って2日間を過ごしていました。

JFAインストラクターコメント

斉藤仁 関東地域審判指導者トレセンマネジャー
関東7県目となった栃木県は、これまでとは異なるセッションとなる「栃木県FAにおける審判育成を考える」という題目を掲げ、RDO(レフェリーデベロップメントオフィサー)がMCを務めチームビルディング手法で取り組みました。それに加え、19年から展開される県イントレを見据え、その導入を後押し盛り上げるべく、指導方法の紹介と実践を分量としては欲張り気味に盛り込んだ、審判指導者を対象としたキャラバンでした。12月になっても試合が多く動いている中、専務理事を筆頭に種別の委員長、各部部長、審判委員会の部長という組織を動かしている要職者が抜けることなく一同に参集されました。限られた時間の中ではありましたが、持続発展性を持った栃木県のサッカー競技と言えるような括りで、4年後に控えた2巡目の国体開催も意識して幅広く討議がなされました。サッカーを強くする、拡大させるということを、審判という切り口と相関させた3時間でした。更にそして足りてないという両面で提起された内容は、今後、協会や各委員会、部会で検討されるものと位置付けられました。既に関東イントレで取り組んでいる、アナリシスやプラクティカルトレーニング、チューターリングの3項目については、現役の審判員も含めて熱心に積極的に取り組んでもらえた感を強く持ちました。養成型で学んだ県委員会メンバーも指導者としての実践の場として取り組まれました。分析とその考慮事項、プロセスの切り口、理論的構成と表現力などを実践していくべく新しい指導者への取り組みのスタートに、そして来年からの栃木県イントレに繋がるものと期待感を抱きました。
準備段階から周到に取り組まれた審判委員会の鈴木委員長、羽石副委員長を頭とした対応チームに、そして委員会という組織力を持ったメンバーとその活動に敬意を表します。

開催FA審判委員長コメント

鈴木武明 栃木県FA審判委員長
Web会議の打合せに始まり、事前の綿密な情報交換、前日の会場準備と大変お世話になり、ありがとうございます。おかげさまで、有意義な時間が過ごせました。栃木県は2022年に国体を控え、競技力の向上は言うまでもなく、運営力、特に審判の資質向上にも力を入れています。そのことを念頭に置き、プログラムを組んでいただきました。まずは「栃木県のこれからを考える」というテーマで、糸井専務理事をはじめ各種別の委員長、各部の部長、審判指導者にお集まりいただきました。そこで栃木県の「強み」や「弱み」を考え、「できていること」、がら「できていないこと」までを整理し、審判がどう関わっていくのが良いか、ディスカッションができました。審判委員会のメンバーだけでなく、様々な方々に違った角度からご意見をいただき、視野が広がった気がします。これを機会に、「できていること」をさらに伸ばし、「できていないこと」を改善し、サッカーに関わっている皆さんの力を合わせ、国体で良い成績が残せるよう「挑んで」いきたいと感じました。
1日目の後半から2日目にかけては「審判員の指導法を学ぶ」ことをテーマに「レフェリーアナリシス」、「プラクティカルトレーニング」、「チュータリング」について講話いただき、実践をしました。やや控えめな性格の栃木県人の集まりですが、高橋RDOや斉藤イントレマネージャーのスムーズな進行により、いつもより活発に活動できたと思います。ここで得た知識やスキルを活かし、若い審判員を育成し、素晴らしいゲームをコントロールすることが栃木県の競技力向上に繋がると信じています。
準備を含め3日間続いたキャラバンの終了後に栃木県審判トレセン研修会に向かった、たくましい栃木県スタッフ及び審判員のやる気と意気込みに感謝します。

参加者コメント

鈴木翔 栃木県審判インストラクター
今回、レフェリーキャラバンに参加させて頂き、多くのことを学び、また多くの気づきを与えてもらい、中身の濃い2日間となりました。
チームビルディングでは、栃木のこれからを考え、審判だけでなくサッカーに関わるすべてのことにおいて、栃木の強み、弱み、やれていること、やれていないことを整理しました。栃木の現状を再認識し、やれていることをさらに広めるにはどうしたらよいか、やれてないことを始めるにはどうしたらよいかを考えるよい機会となりました。私が所属する2種では、ユース審判員の数は増加していますが、育成・強化の部分が課題で、その課題解決のためには、顧問の先生方の理解を得ることや審判技術を高めてもらうことも必要だと改めて考えさせられました。
レフェリーアナリシス、プラクティカルトレーニング、チュータリングでは、キーワードは「対話と深い学び」、「質問力(発問力)」であったと思います。審判員に気づきを与え、知識を試合で実践で活かせるものとするために、どのように学ばせるかといったさまざまな手法があることを学ぶことができました。今回は概略と導入であったので、今後のイントレなどで深く学んでいきたいと思います。
最後に、開催にあたりご尽力いただいたJFAの皆様、栃木県サッカー協会の皆様に感謝申し上げます。今回、学んだことを更に深めて、審判員としても、インストラクターとしても努力し、今回のテーマであった「栃木県のこれからに挑む」一員となりたいと思います。

斉藤清美 栃木県審判インストラクター
思考、発言、グループディスカッション、発表、振返り。常に頭をフル回転させ、非常に充実した二日間でした。その中でも特に『人に伝えることの難しさ』を考えさせられました。
『答えは指導を受ける側がすべて持っている』初めはピンときませんでした。指導者はあまりしゃべらずに、審判員に自分で考えられるよう仕向ける。自分で導き出した答えはずっと覚えているし定着しやすい。次の試合で表現できるようになるための指導が求められているとのことでした。
プラクティカルトレーニング時に審判員が失敗して迷ったとき、見解を求められましたが、その場では応えることができずにうやむやにしてしまいました。「モヤモヤを解消させるための誘導をしてあげてください。」とご指導いただきましたが、まず自分の情報量が足りないことを思い知らされました。競技規則を人に伝えられる程は未だ理解していないことが分かりました。プラクティカルメニューの目的と狙いを設定し、予想されるエラーと改善すべきポイントをチームで話し合いましたが、想定外のことが起きた時に問われるのが個人の人間力だと感じました。普段から県トレセンや関東での研修に参加させていただいていますが、指導者の方々がどれだけの時間をかけて準備してくださっているかを思い、改めて感謝するとともに、自分もそのような指導者を目指して努力していかなければならないと強く思いました。最後にこのような学びの場を提供してくださったJFAの指導者並びにスタッフの皆様、栃木県サッカー協会に感謝申し上げます。

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