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アジア王者の鹿島と広島、本戦入りへ19日にプレーオフ~AFCチャンピオンズリーグ2019~
2019年02月18日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019の戦いがいよいよ始まります。3月5日(火)に始まる東地区のグループステージ出場をかけて、鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島が2月19日(火)にそれぞれホームで行われるプレーオフに出場。一発勝負の対戦に勝って、川崎フロンターレ、浦和レッズとともにアジアクラブトップの座をかけた戦いに挑みます。
今年の本戦出場は合計32チーム。4チームずつ8グループに分かれてホーム・アンド・アウェーの1回戦総当たりで5月22日(水)まで行われるグループステージを戦い、各グループ上位2チームがノックアウトステージへ進出します。
グループステージからノックアウトステージのラウンド16戦、準々決勝、準決勝までは東西各地区に分かれて実施。その勝者が11月のホーム・アンド・アウェーでの決勝でアジアNO.1クラブをかけて激突します。
昨年は鹿島が2017年の浦和に続いてのアジア制覇を遂げ、2007年の浦和と2008年のガンバ大阪以来となる日本クラブによる連覇を達成しました。単独クラブによるACLでの 2連覇はサウジアラビアのアルイテハドのみ。2度の優勝も韓国の全北現代モータース、中国の広州恒大、浦和に限られます。クラブとしても国としてもACLで3連覇を遂げた例はなく、日本のクラブが今大会で優勝すれば初のケースとなります。
今大会ではJリーグ2連覇達成の川崎と天皇杯優勝の浦和が3月の本戦から出場。鹿島は前年優勝チームのシード制はないため、昨季Jリーグ3位として同じくJリーグ2位の広島とともに予選プレーオフからのスタートとなりました。
鹿島と広島は一発勝負のプレーオフから
プレーオフでの対戦相手は、鹿島がオーストラリアAリーグ2位のニューカッスル・ジェッツ、広島はタイFAカップ連覇のチェンライ・ユナイテッドです。
予選は2月5日(火)に始まり、ニューカッスルは勝ち進んできたインドネシアのペルシジャ・ジャカルタに12日(火)の予選2回戦で3-1の勝利を収め、一方のチェンライもミャンマーのヤンゴン・ユナイテッドを3-1で退けてのプレーオフ進出です。
鹿島は勝てばグループEに入り、韓国の慶南FC、マレーシア王者のジョホール・ダルル・タクジムと、予選プレーオフ勝ち上がりの山東魯能(中国)かハノイ(ベトナム)のいずれかと同組となります。慶南は2017年シーズンに2部リーグで優勝し、昇格1年目の昨季Kリーグで2位に入る大健闘です。山東は勝ち進めば2016年大会以来9回目のアジア挑戦で、ベトナムリーグ王者のハノイであれば本戦初進出です。
鹿島の大岩剛監督は、昨年大会の優勝とクラブワールドカップを戦った選手たちの経験について「パワーに換えて新しい鹿島を作る土台にしたい。その成長が鹿島をさらに強くする。そういうスタートにしたい」と語っています。
一方、広島は本戦へ進めばグループFに入り、2013年と2015年大会で優勝した中国の強豪の広州恒大、韓国FAカップ優勝で初出場の大邱FC、元日本代表の本田圭祐選手が所属するオーストラリアAリーグ覇者のメルボルン・ビクトリーとの同組で、タフな相手揃いです。
広州恒大は昨季リーグ2位。リーグ連覇は7でストップしましたが、ACL常連の強豪として警戒すべき相手に変わりありません。メルボルンは今季リーグ戦で現在2位と好調です。
広島の城福浩監督は、プレーオフのチェンライとの対戦へ「外国人選手のレベルが高く、一発を持っている。隙を見せないこと」と話し、警戒を怠っていません。
川崎、浦和は本戦から
川崎は、一昨年は8強入りも、Jリーグ王者として臨んだ昨年はグループステージ敗退に終わり、雪辱を期して今大会に臨みます。16日(土)のFUJI XEROX SUPER CUPでは新戦力のFWレアンドロ・ダミアン選手のゴールで1-0の勝利を収めて優勝。新シーズンに弾みをつけました。
今大会はグループHでオーストラリアのシドニーFC、中国スーパーリーグ初制覇の上海上港、東地区プレーオフ勝ち上がりの蔚山現代(韓国)かペラック(マレーシア)と対戦します。
上海上港はACL 4年連続4度目の出場で、FWフッキ選手やMFオスカル選手ら元ブラジル代表を中心に過去3大会すべてノックアウトステージに進出しています。シドニーは昨季FAカップに優勝し、リーグ戦でもレギュラーシーズンで1位、グランドファイナル4強と安定した力を発揮しています。
川崎の鬼木達監督は「この2年で悔しい思いをしている。選手たちもアジアと世界で自分たちの姿を見せたいという思いは強い。そのためにやれることはすべてやりたい」と話しています。
一方、天皇杯を制した浦和は2年ぶり7回目の出場で、グループGで対戦するのは韓国Kリーグ王者の全北現代モータース、中国FAカップ優勝の北京国安、タイリーグ2連覇のブリーラム・ユナイテッドです。
全北現代は2006年、2016年大会でのアジア制覇と2011年大会準優勝を含めて今回が12回目の出場。ブリーラムは2013年に8強、2016年には16強入りで、浦和と柏レイソルでもプレーしたMF細貝萌選手が所属しています。北京は2015年大会以来4年ぶりの出場で、リーグ戦でも4位に入り、ブリーラムともども侮れない相手です。
浦和のオズワルド・オリベイラ監督は「長距離移動の消耗をいかに最小限に抑えるか」と話し、Jリーグと並行しての戦いに「強度の高い練習をしている。こういう難しい状況を戦い抜く持久力と強いメンタルが重要になる」と語っています。
西地区で日本人選手の対決も
今年は西地区の戦いにも注目です。MF中島翔哉選手が先月移籍加入したカタールリーグ王者のアルドゥハイルと、UAEリーグ王者でDF塩谷司選手が所属するアルアインがグループCで対戦します。
アルドゥハイルには先日のAFCアジアカップUAE 2019の得点王とMVPを獲得したFWアルモエズ・アリ選手らカタール代表選手5人が在籍。アルアインは昨年のFIFAクラブワールドカップに地元リーグ覇者として出場して準優勝しました。さらに、ACL2度優勝と2017年大会準優勝のサウジアラビアのアルヒラル、イランのハズフィカップ優勝者でリーグ優勝8度のエステグラルが入り、激戦が予想されています。
このほか、昨年大会の決勝で鹿島に敗れて準優勝となったイランのペルセポリスはリーグ連覇での再登場。カタール強豪アルサッド、サウジアラビアリーグ準優勝のアルアハリと同じグループDで、アルサッドはアジアカップを戦ったカタール代表9人と元スペイン代表のシャビ選手を擁し、2011年ACLに優勝し、昨年は4強入りという強豪です。
また、大会2度優勝のサウジアラビア強豪のアルイテハドは、UAEリーグ準優勝のアルワハダと同じグループBで戦います。
大会は6月のラウンド16戦の後、8月下旬と9月に行う準々決勝の前に組み合わせ抽選を実施。準決勝は10月、決勝は11月に開催されます。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
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