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JapaFunCup ASIAN ELEVEN 対 U-18東北選抜 開催発表会見を実施
2019年03月13日
日本サッカー協会は2014年より、独立行政法人国際交流基金アジアセンターと共に東南アジア各国とのサッカー交流事業を進めています。そして2019年6月には福島県のJヴィレッジで、東南アジア11カ国から選抜された「ASIAN ELEVEN」とJヴィレッジが位置する東北地方で選抜、構成されたU-18東北選抜が国際親善試合「JapaFunCup(ジャパファンカップ)」を行います。
12日(水)、この試合の開催概要を発表する記者会見をJFAハウスにて行いました。
会見には国際交流基金から安藤裕康理事長、日本サッカー協会からは田嶋幸三会長、今回ASIAN ELEVENを率いる古賀琢磨監督、そして今回ASIAN ELEVENのユニフォームデザインを手がけたアートディレクター・増田セバスチャン氏の4名が登壇。
国際交流基金・安藤理事長は「2014年にスタートした協働事業も5年目、総括として今年『響き合うアジア2019』と銘打ち様々な事業を行うが、この試合はその中でも主要なものの1つ」とこの試合を表現しました。田嶋会長はU-18東北選抜の監督に、東日本大震災直後より復興支援特任コーチとして東北各県を指導して回り、現在はナショナルトレセンの東北地方のチーフを務める手倉森浩氏が行うことを紹介。「アセアンと東北を熟知するもの同士の対戦も楽しみの1つ。復興のシンボルとなっているJヴィレッジを再びサッカーの施設として復活させたい」と熱い口調で語りました。
古賀監督によるチーム紹介、そしてASIAN ELEVENのユニフォームが披露されると、最後はこの試合のテーマソングを歌うLittle Glee Monsterが登場。テーマソング「I BELIEVE」を圧巻の歌声で披露し、会場を盛り上げ、会見は終了となりました。
ASIAN ELEVEN対U-18東北選抜が対戦する「JapaFunCup」は6月22日(土)、Jヴィレッジで行われます。
登壇者コメント
安藤裕康 国際交流基金理事長
「2014年協働事業がスタートして以来5年になりますが、この5年間の活動を総括して今年、『響き合うアジア2019』として、これまでの事業を披露していきます。その中の主要な事業の1つとして今年の6月に東南アジアのユース年代で構成されたチーム「ASIAN ELEVEN」と日本のU-18東北選抜の国際親善試合「JapaFunCup」を開催したいと考えています。日本サッカー協会と私たちの共催事業として、6月22日土曜日に福島県のJヴィレッジで試合を行います。
日本サッカー協会とJリーグ、国際交流基金アジアセンターは2014年に三者協定を結び、東南アジアとのサッカー交流事業を実施してきました。これまでにのべ166名の指導者を東南アジアへ派遣し、東南アジアからは3,150名の選手たちを日本に招き、指導をしてきました。
JapaFunCupは福島県のJヴィレッジで開催することができます。東日本大震災から8年、その復興のシンボルとなっているJヴィレッジで開催できることになったのは関係者皆さまの尽力のおかげ、皆さまにお礼申し上げたい。福島県をはじめ、広く東北の皆さまにJapaFunCupを楽しんでいただきたいと思います。
田嶋幸三 日本サッカー協会会長
「日本サッカー、そしてアジアのサッカーが世界基準の力を身につけるためには、同じ大陸内での競争力を高めていかなくてはいけない、ライバルをもっともっと増やしていきたいというのが、日本サッカー協会の考えです。日本サッカー協会はアジア貢献活動の一環として、指導者をアジア各国へ派遣してきました。現在も10カ国で14名の方々が活躍しています。
アセアンは急激に経済もサッカーも発展しているところで、人口も約6億5千万人とEUよりも大きく、サッカー人気も高いことからFIFAも注目しており、近年は多くの国がユース育成に力をいれています。アジアカップでもベトナム、タイ、フィリピンが躍動しました。そして今回アセアン各国から精鋭がやってきます。
対戦するのはU-18東北選抜、監督はJFA復興支援特任コーチとして、震災以来ずっと東北をサポートして続けている手倉森浩さん、東北とアジアを熟知するふたりだけに、その采配も一つの楽しみと言えます。
この試合を行うJヴィレッジは昨年11月再スタートを切り、来月20日に全面再開を迎えます。震災以来、復興の拠点として、サッカーではなく違う目的で使われてきたことはみなさんもご存知のとおりです。今回再びサッカーの施設として復帰するにあたり、サッカーの聖地として甦らせたいと思います。
日本とアセアンのスポーツによる国際交流がさらに深まることを期待します。そして出場する選手たちが新しくなったJヴィレッジで大いに躍動し、各国の選手との友情を育んでもらいたいと思っています。
古賀琢磨 ASIAN ELEVEN監督
私はJリーグでプレーした後、シンガポール、東ティモール、ミャンマーの3つの東南アジアの国でユース世代の選手たちを指導してきました。そして今年からU-15ミャンマー代表の監督に任命されました。東南アジアのサッカーに関わる中で驚かされることは、人々のサッカーに対する情熱です。ある調査によると東南アジアのほぼ全ての国でサッカーは一番人気のあるスポーツとして位置づけられています。また経済、人口増加が著しいことも肌で感じます。アジアセンターとJFAが進めるこのプロジェクトを通じて課題である指導者の養成が進み、日本でもプレーできる可能性を持つ選手が数多く出てくることを期待しています。
今回ASIAN ELEVEN に選ばれた選手たちは、東南アジアの中でも特に今後の活躍が期待される選手たちです。サッカーは多様な個性、特長を持つ選手が活躍することができる素晴らしいスポーツです。東南アジア11カ国からそのトップレベルの選手が集まってくる東南アジアのサッカーの多様性をこの機会に楽しんでいただきます。また将来日本の強敵になるであろう東南アジアのサッカーの未来を5年10年先取りして日本のサッカーファンの皆さまにご覧いただける機会になることを信じています。
ASIAN ELEVENの活動を通して、東南アジアサッカーの未来、魅力、多様性を日本の皆さまにご覧いただくと共に日本と東南アジアのスポーツ交流のさらなる発展の機会となれば幸いです。
増田セバスチャン さん(アートディレクター)
私は10年前にアセアン諸国でボランティア活動をしていました。それから10年でアセアン諸国はとても発展したと聞いています。今回10年という年月を超えて、再びアジアと関われる、形を変えて貢献できることを嬉しく思います。年初にタイを訪れ、アジアカップの時のタイの熱狂ぶりをみて、それを感じながらユニフォームをデザインしました。デザインは「ボーダーを超えて全てが一つになる」そういう意味を込めて作りました。アセアン諸国でプレーする彼らがあの日差しの中でどうやったら美しく、力強く輝くのかということを考えながらデザインしたユニフォームです。これを身につけて世界中に羽ばたいていく選手たちを見るのがすごく楽しみです。
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