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広島が今大会初勝利、鹿島はアウェイで貴重な勝点1 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~
2019年03月13日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019のグループステージ第2節が3月12日(火)に行われ、グループFのサンフレッチェ広島はホームでMF本田圭佑選手が所属するメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)を2-1で下して今大会初勝利。昨年大会の覇者でグループEの鹿島アントラーズはアウェイで山東魯能(中国)と2-2で引き分けて、1勝1分けとなりました。
第2節2日目の3月13日(水)には、川崎フロンターレがホームでシドニーFC(オーストラリア)と、浦和レッズがアウェイで北京国安(中国)と対戦します。
広島、粘り強く初勝利
広島がホームにメルボルンVを迎えた一戦は、ともに初戦を落としているだけに、勝点3を求めて激しい戦いになりました。
広島は、週末のJリーグC大阪戦から「最も勝利を欲しているメンバー」(城福浩監督)として先発を全員入れ替える大胆な変更で臨み、ベテランのDF水本裕貴選手が今季初出場です。
試合は開始早々に動きました。前半3分、右サイドをFWパトリック選手がドリブルで攻め上がり、ペナルティエリア深くからクロスボールを折り返すと、走り込んだ18歳のMF東俊希選手が右足で決めました。
早々に先行した広島は落ち着いて試合を展開。反撃を試みるメルボルンVは26分に左クロスにスウェーデン代表FWオラ・トイボネン選手が頭で合わせる場面を作り、その後もボールをキープして、本田選手や元オーストラリア代表MFジェームズ・トロイージ選手らを中心に攻撃を試みます。しかし、広島は守備を固めて冷静に対応。1-0で前半を折り返します。
後半、広島はMF清水航平選手やMF森島司選手らが左サイドから仕掛けて相手ゴールを脅かしますが、ゴールを割るには至りません。
メルボルンVは、名古屋時代の2007年以来のJクラブとの対戦となる本田選手が59分にドリブルで持ち上がってミドルシュートを放ち、スタジアムの観客を沸かせます。67分にはトロイージ選手もミドルレンジからゴールを狙いますが、GK中林洋次選手が好セーブで応じます。
しかし71分、DFストーム・ルー選手の右サイドからの折り返しに、ゴール正面に顔を出した本田選手がスライディングで左足を合わせてメルボルンが同点にします。
勝ちが欲しい広島はその後もサイド攻撃を続け、MF柏好文選手、MF野津田岳人選手をベンチから投入すると、86分に均衡が破れます。柏選手が左サイドからクロスボールを入れると、ゴール前に走り込んだFW渡大生選手がヘディングで合わせて2-1とし、広島が勝点3を手にしました。
グループFのもう1試合で、大邱FC(韓国)が広州恒大(中国)を3-1で下して2連勝で首位をキープし、勝点3の広島は広州と並ぶも得失点差で3位、2連敗のメルボルンは4位です。
伊藤選手2得点で鹿島がドロー
中国で山東魯能と対戦した鹿島は、開始早々に伊藤翔選手の2得点でリードを奪ったものの、前半で追いつかれる展開となりました。
週末のJリーグ湘南戦から先発6人を入れ替えて、負傷から戻ったDFチョン・スンヒョン選手やMF三竿健斗選手を起用。前半10分には、MFレオ・シルバ選手のパスを受けた伊藤選手がペナルティエリアに持ち込んで先制します。
その4分後には再び伊藤選手がDF平戸太貴選手のスルーボールに抜け出して、冷静に2点目を決めました。伊藤選手は予選プレーオフから今季公式戦で4得点です。
しかし、3年ぶり9回目出場の山東もすぐに反撃。19分にペナルティエリア内へ攻め込み、相手のパスが三竿選手の手に当たったとしてPKとなり、これをグラッツィアーノ・ペッレ選手に決められます。さらに42分、元イタリア代表FWはペナルティエリア内で鹿島のマークに遭いながら強引にシュートを放ち、同点としました。
後半、鹿島は相手に押し込まれる時間帯が増えますが体を張って粘り強く戦い、一方でMF安部裕葵選手、DF安西幸輝選手らを投入して勝機を探ります。しかし再び得点は奪えず、1-1で試合を終えました。
鹿島は勝点4でグループE首位をキープ。慶南FC(韓国)はアウェイでジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と1-1ドロー。勝点2で山東と並び、総得点で山東が2位、慶南が3位。勝点1のジョホールは4位です。
なお、西地区ではMF中島翔哉選手のアルドゥハイル(カタール)はアウェイでサウジアラビア強豪のアルヒラルと対戦。後半半ばに中島選手のゴールで1-1に追いつきますが、その後の2失点で、1-3で敗れました。
同じグループCのアルアイン(UAE)はテヘランでエステグラル(イラン)と対戦し、試合終盤にDF塩谷司選手のゴールで1-1に追いつき、引き分けました。
2連勝のアルヒラルが首位、アルドゥハイルが勝点3で2位。勝利のないアルアインとエステグラルは勝点1で、得失点差でアルアインが3位です。
監督・選手コメント
城福浩 監督(サンフレッチェ広島)
広州恒大との第1戦に負けて、今日は本当に負けられない試合でした。概ね相手のストロングは消したと思います。相手にワンチャンスで決められて嫌な空気になりましたが、最後よく盛り返して、全員で掴んだ勝利だったと思います。メンバー起用については、去年の経験を踏まえて、今年はチームの底上げ、チーム内競争で最後に連勝できるようなチームにしたいという強い思いでやっています。
FW 渡大生 選手(サンフレッチェ広島)
ゴール場面はあそこにボールが来るという感覚がありました。前の広州戦で僕自身もチームもビビったというか、不甲斐ない試合をしてしまい、くやしさや怒りがあったので、今日は個人的にも何か結果を残したいと思っていました。
ケビン・マスカット 監督(メルボルン・ビクトリー)
結果にはがっかりですが、チームとパフォーマンスを誇りに思います。アウェイでボール保持率でもプレーでも圧倒して、我々の方がアグレッシブなチームでした。ホームの広島を自陣に押し込める時間帯も長かった。でも時としてパフォーマンスが結果に反映されないこともあり、今日がそうでしたが、我々は今後も自分たちのスタイルを続けていきます。
MF 本田圭佑 選手(メルボルン・ビクトリー)
たまたまいいボールが来て、大事な場面でゴールに結びついてよかったです。負けは残念ですが、久しぶりの日本で楽しい時間を過ごせました。もう3試合ぐらいしたいです。ホームでの対戦があるので、しっかり準備して次は勝ちたいです。オリンピック出場へ向けてまだまだ成長できると思っているので、アプローチの仕方は変わりましたが、現状維持ではなく、向上していく本田圭佑をお見せしたいと思っています。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
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