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U-22日本代表、PK戦の末にブラジルに惜敗。準優勝で大会を終える ~第47回トゥーロン国際大会2019~
2019年06月16日
U-22日本代表は15日(土)、第47回トゥーロン国際大会2019の決勝でU-22ブラジル代表と対戦し、1-1で90分間を終えた中でPK戦の末に惜しくも敗れ、今大会は準優勝で幕を閉じました。
初優勝を懸けて決勝戦に臨んだ日本は、準決勝から先発メンバーを4名入れ替えました。GKにオビ パウエルオビンナ選手、ディフェンスラインに大南拓磨選手、岡崎慎選手、田中駿汰選手を並べ、中盤の底に高宇洋選手と田中碧選手を配置。サイドには右に長沼洋一選手、左に舩木翔選手、シャドーに岩崎悠人選手、旗手怜央選手、トップには小川航基選手を起用しました。
日本は立ち上がりから積極的な姿勢を見せていきます。前線から連動したプレッシングを掛けて相手のミスを誘えば、5分には旗手選手が自身のパスカットからミドルシュート。これはゴール左に外れてしまいますが、素晴らしい試合の入り方を見せることになりました。
しかし、徐々にブラジルが落ち着きを取り戻し始めると、先制点が生まれたのは19分でした。テンポの速いパス交換から中央を突破されると、最後はディフェンスラインの背後を突かれて失点を献上。拮抗した入りを見せていただけに「悔やまれる失点」(田中駿選手)を許してしまいました。
ただ、ここで下を向くことなく我慢強い戦いを続けると、39分に相手に一瞬の隙が生まれます。相手DFがロングボールの処理を誤ってボールがこぼれると、競り合いに走っていた小川選手の前へ。浮いたボールの落ち際を左足のボレーシュートで合わせると、これがゴール右へと決まり貴重な同点弾を奪うことに成功しました。
後半はブラジルペースではありながらも、日本が粘り強く戦うことで耐え凌ぐ時間が続きます。相手のカウンターや個での打開に対しても、最終ラインの中央に入った岡崎選手を中心に守備陣が奮闘。追加点を許しません。結果、攻撃陣こそゴールは奪えませんでしたが、チーム全体で相手の攻撃を抑え、ドローのまま試合は2試合連続でPK戦に委ねられることとなりました。
PK戦はブラジルが5人のキッカー全員が成功したのに対し、日本は5番目のキッカーを務めた旗手選手が失敗してしまい勝負は決しました。PK戦の末に敗れた日本は、準優勝という成績で今大会を終えることになりました。優秀選手第3位には田中碧選手が選出され、日本はフェアプレー賞、サステイナブルディベロップメント賞も授賞しました。
横内昭展監督代行は「この試合から学ばなければいけないし、この悔しさは忘れないでほしいと思います」と悔しい敗戦を次につなげたいと語りました。U-22日本代表はこれでいったん解散となり、9月に予定している海外遠征から東京オリンピックへ向けた活動をリスタートさせることとなります。
監督・選手コメント
横内昭展 監督代行
もっと自分たちのやりたいことがたくさんありましたけど、そう簡単にはうまくいかないところが今日もたくさんありました。その中でも選手たちが本当に我慢して、歯を食いしばりながらボールに食らいついて、相手に食らいついてやってくれたと思います。先に得点を取られた中、下を向くことなく、それ以降も我慢強くやり続けてくれた選手には本当に感謝したいです。今大会での5試合で、こういう強豪国とやれたのは本当にいい収穫でしたし、いい経験になりました。
GK #1 オビパウエルオビンナ 選手(流通経済大)
できれば優勝して終わりたかったですけど、こうやって決勝まで行ってPK戦まで来られて、もちろん優勝するつもりで今大会に臨んだんですけど、自分たちが思っている以上に、自分たちがやろうとするサッカーや自分たちのスピリットを見せられたと思います。結果は残念でしたけど、いい面も多かった大会だったと思います。
DF #22 田中駿汰 選手(大阪体育大)
前半は持たれる時間が多かったですけど、持たれる時間が長い中でもしっかりと守備ができていたと思います。今回は3バックだったので、3人でしっかり声を掛け合って、受け渡しなどは本当に集中してやっていました。ただ、失点のところだけは守備陣がもっと集中していたら無かった失点だと思っているので、やっぱり悔やまれます。個人としては、またこの代表に呼ばれるためにチームでしっかり結果を残さないといけないと思っています。
MF #17 高宇洋 選手(ガンバ大阪)
相手の5番や18番、3番というのはちょっと次元が違うなというのは自分の中でありました。Jリーグではなかなか経験できない選手だと思いますけど、ああいうレベルの対戦相手と試合をしてみて、自分としては楽しかったと思うところがすごくありました。また改めて、あそこに追いつくためにはもっとやらないといけないという悔しさも実感しています。
FW #11 旗手怜央 選手(順天堂大)
もし自分が決めていれば、こういう結果になっていなかったと思います。納得がいかないです。みんなで優勝をしようと話していましたし、コパアメリカに主力が行っている中で、こっちはこっちで頑張ろうと話していたので、こういう結末で終わったことはすごく悔しいです。その中でも最後に一番強いブラジルとやれたことは、結果的に負けてしまいましたけど、自分の人生の中では大きな財産になったと思います。
FW #9 小川航基 選手(ジュビロ磐田)
今日の試合はものすごく後ろの選手には感謝していますし、粘り強くみんながやってくれたと思います。その中でチャンスは少なかったですけど、そのチャンスをモノにするから耐えてくれというような話もしていました。みんながすごく気持ちも入っていたので、いい試合だったのはいい試合だったかなと思います。ただ、もっと失点していてもおかしくないシーンはたくさんありましたし、そういう意味ではブラジル相手にもっともっと内容でも勝っていかないといけないと思いました。
スケジュール
第47回トゥーロン国際大会2019 | ||
---|---|---|
6月1日(土) | 2-1 | 第1戦 vs イングランド (Aubagne/Stade de Lattre) |
6月2日(日) | AM | トレーニング |
6月3日(月) | AM | トレーニング |
6月4日(火) | 6-1 | 第2戦 vs チリ (Salon/Stade D'Honneur) |
6月5日(水) | AM | トレーニング |
6月6日(木) | AM | トレーニング |
6月7日(金) | 0-1 | 第3戦 vs ポルトガル (Fos-Sur-Mer/Stade Parsemain) |
6月8日(土) | AM | トレーニング |
6月9日(日) | AM | トレーニング |
6月10日(月) | AM | トレーニング |
6月12日(水) | 2-2(PK5-4) | 準決勝 vs メキシコ(Aubagne/Stade de Lattre) |
6月14日(金) | AM | トレーニング |
6月15日(土) | 1-1(PK4-5) | 決勝 vs ブラジル(Salon De Provence/Stade D’Honneur) |
※時間は全て現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
第47回トゥーロン国際大会2019
大会期間:2019/6/1(土)~2019/6/15(土)
決勝:
2019/6/15(土) 23:00(日本時間)
vs ブラジル代表
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