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法政大が東京Vを撃破!“ジャイアントキリング”を起こす 第99回天皇杯

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2019年07月11日

法政大が東京Vを撃破!“ジャイアントキリング”を起こす 第99回天皇杯

天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会は7月10日(水)、各地で2回戦の残り3試合が行われ、3回戦に進む32チームが出そろいました。

ピックアップマッチ

東京ヴェルディ 0-2(前半0-0、後半0-2)法政大学

味の素フィールド西が丘で行われたこの試合、法政大学(シード)は東京ヴェルディ(J2)を相手に序盤から主導権を握ります。立ち上がりに厳しいプレスで機先を制すと、速いパス回しから前線にボールをつないでいきます。1トップに入った松澤彰選手へボールを入れ、落としたボールを中盤が拾い、右サイドから橋本陸選手が松澤選手に釣られた3バックのギャップを突いて裏のスペースを狙って、相手ゴールに迫りました。20分過ぎからはシュートに持ち込む場面が増え、相手GKの好守に遭いながらも、惜しいシーンをつくっていきました。

対する東京Vは、ボールを持っても選手同士の距離が遠く、法政大の圧力にボールを奪われる場面が目立ちました。長身のネマニャ・コイッチ選手にロングボールを送っても、法政大DF森岡陸選手らのハードな守備に遮られ、前半はシュート0本に終わりました。後半に入ると4-4-2へとフォーメーションを変更し、流れを変えようと試みます。ボールを動かす時間は増えましたが、前線までつながる回数は少ないままでした。プレーの連係に円滑さは見られず、焦りばかりが伝わってくる時間が続きました。

そうするうちに、試合を動かしたのは法政大でした。57分、攻撃のスピードを上げて右サイドへ展開すると、攻め上がった関口正大選手が早めにクロスを送ります。するとボックス内へ侵入していた松澤選手がピタリと頭で合わせて、ゴール右に先制点を決めました。追う展開にじりじりと前がかりになっていく東京Vに対し、法政大は適度にプレスをかけてミスを誘発するなど、流れを渡しません。すると79分、左タッチライン際で縦パスを受けた交代出場の佐藤大樹選手が相手DFを背負った状態から果敢に前を向きます。ハーフウェーライン付近から一気にドリブルに移ると、追いすがるDFを引きはがしてクロス。ファーサイドには橋本選手が走り込んでおり、大きな追加点を決めました。法政大学は最後まで集中を保ち、2-0のまま勝利。ガンバ大阪(J1)が待つ3回戦へと駒を進めました。

監督・選手コメント

長山一也 監督(法政大学)
Jクラブを倒そうという目標を今シーズンが始まる前に立てていて、良いプレーをしようではなく、しっかり勝つゲームをしようと思っていました。Jクラブとの練習試合も多くこなすなど勝つ準備をしっかりとした結果が出て、すごくうれしいです。2人の選手がユニバーシアード(競技大会)出場のために不在でしたが、上田綺世がいると早めにボールを入れてしまったり、紺野和也がボールを持つとドリブルするコースを周囲が空けたりと頼りがちになるので、2人がいない方が良いサッカーができるという時もあります(笑)。春先から2人がいない状況でも勝てるチームづくりをしてきました。次もまた勝てるよう、準備をしていきたいと思います。

松澤彰 選手(法政大学)
サイドに展開された時、ゴール前を見たらファーサイドにスペースがあったので入り込んだら、ボールがうまいこと来ました。本当にきれいに決まりました。一発に懸けていました。ユニバーシアードに出場している2人の分もしっかりやって、3回戦につなげようと話していましたし、あの2人がいないとダメだというイメージを持たれたくなかったので、皆が集中していました。次の試合に向けても、今日のように誰が出ても自分たちの100パーセントを出せるよう、準備をしたいです。プロ志望なので、個人的にも諦めずに自分ができることを精いっぱいやっていきたいです。

ギャリー・ジョン・ホワイト 監督(東京ヴェルディ)
かなりゆっくりとした立ち上がりになり、リズムを向こうに取られる形になりました。相手の前線からのプレスの前に5バック気味になり、後ろでプレーする時間が増えてしまいました。後半はフォーメーションを変えて違うものを投入しようとしたのですが、2失点してしまいました。大学生のチームにとっては年間最大のゲーム、ワールドカップ決勝です。向こうの方が試合に勝つ強い意志を持っていたのかなと思います。こういうカップ戦で自分たちを出し切るのは、日本であろうとどこであろうと、特に格下のカテゴリーから来るチームを相手にしては、難しいものがあります。

柴崎貴広 選手(東京ヴェルディ)
初戦はいつも難しいということは分かり切っていたので、試合への入り方も含めてしっかりいこうと話しましたが、守備をする時間が長く、リズムを失ったまま前半が終わりました。後半の初めは悪くなく、ゴールを奪えば結果も違ったのでしょうが、結局は相手の方が良いチームだったということだと思います。決して侮っていたわけではないし、試合に出ていない選手が多かったので、監督やサポーターにもアピールしたかったはずです。ボールの奪われ方や守備の仕方も含めて、チームでもう一度修正しなければいけないなと思いました。

【1回戦】5月25日(土)、26日(日)
【2回戦】7月3日(水)、10日(水)
【3回戦】8月14日(水)
【ラウンド16(4回戦)】9月18日(水)
【準々決勝】10月23日(水)
【準決勝】12月21日(土)
【決勝】2020年1月1日(水・祝)

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