日本と南米のカップ戦王者同士が対戦するＪリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦 2019 KANAGAWAが、8月7日(水)にShonan BMW スタジアム平塚（神奈川）で開催されます。その試合に先立ち、6日(火)には試合会場にて両チームの監督と選手が出席して、前日会見が行われました。

アウェイに乗り込んでくる形となったアトレチコ・パラナエンセは、登壇したチアゴ・ヌネス監督、ウェリントン選手ともに南米のチャンピオンであるという意識を強調しました。2012年にサンパウロFCの一員として来日し、「神様は2回もこんな素晴らしい贈り物を与えてくれるのかと感動している」と2度目の日本での王者決定戦を喜ぶウェリントン選手は、「チャンピオンになり、ここに来られたことを誇りに思っている。ワクワクしているし、ハッピーな気持ち」と高ぶる思いを口にしました。

南米の強豪をホームに迎える湘南ベルマーレも、昨年のルヴァンカップ初制覇に続き、国際タイトルを狙います。古林将太選手は、「南米のチャンピオンチーム相手に、臆することなくチャレンジしていきたい。タイトルを取るのは難しいことですが、その先にいろいろなことが見えてくると思います」と、チームのスタイルそのままに、真正面から世界の強豪に立ち向かうつもりです。

両チームは、ともに自国のリーグ戦の真っただ中。湘南も8月3日(土)にリーグ戦を戦っており、アトレチコ・パラナエンセは先週半ばにコパ・リベルタドーレスの一戦でアルゼンチン・ブエノスアイレスに遠征し、4日(日)に来日したばかり。しかも真冬の南米から気温も湿度も高い日本で戦うことになり、ヌネス監督はメンバー選考や、時差も含めたコンディション調整の難しさにも言及しました。

両チームの指揮官ともに口をそろえたのは、試合のリズムを握る重要性でした。曺貴裁監督が「立ち上がり、自分たちのイニシアチブを持って入れるかは大きなポイントになる」と語れば、ヌネス監督も「両チームとも技術レベルが高く、戦術的にもしっかりしたサッカーをしている。ミスが少ない方が試合をコントロールできると思う」と、自分たちの力を存分に発揮しての勝利を目指します。

両クラブとも、国内の2部リーグを戦う時期もありました。そのクラブを南米王者に導いたヌネス監督は、「チームはどんどん変化してきている。世界中で知られるために頑張っています。国際試合なので、タイトルをぜひ取りたいと思っている。歴史に残るし、誰も消すことはできない」と、野心をあらわにします。曺監督も、「タイトルを取るには、決勝に残らないとその可能性がないわけで、長いサッカー人生で何回もあることではない。大事にして戦いたいし、かつ大胆に戦いたい」。互いの思いがぶつかり合う、真夏の夜の熱い一戦になりそうです。

監督・選手コメント

曺貴裁 監督（湘南ベルマーレ）
昨年優勝したことで、このような南米の素晴らしいチームと真剣勝負の機会を与えていただき、スタッフ、選手一同本当に楽しみにしています。リーグ戦の最中ですが、全力を尽くすメンバーを選んで、明日良い試合をしたいと思います。相手は映像で見ても非常に運動量があり、切り替えが早いチームなので、そういう時でボールを失わないようにしなければいけません。お互いに良いゲームをして、たくさんのお客さんを楽しませた上で、チャンピオンの称号を取れるといいなと思います。

MF #50 古林将太 選手（湘南ベルマーレ）
南米のチャンピオンチームと戦えることを本当に楽しみにしていたし、うれしく思います。自分たちの強みは全体がコンパクトで縦に速く、モビリティーを生かしたサッカーなので、明日も存分にそれを生かしていきたいと思います。自分たちがやっていてもすごく楽しいサッカーなので、見ている皆さんも楽しませられるように、全力でやりたいと思います。タイトルを取るのは難しいことですが、その先にいろいろなことが見えてくると思います。簡単にタイトルを取れるとは思えませんが、どん欲に勝ちこだわりたいです。

チアゴ・ヌネス 監督（アトレチコ・パラナエンセ）
アトレチコ・パラナエンセの歴史に残る試合ですし、チャンピオン同士の対戦なので、大変良い試合になると思います。サポーターを楽しませるために、リスペクトがあり、クオリティーの高いサッカーを見せたいと思います。今、アトレチコは世界から注目されていて、チームはどんどん変化しています。タイトルをたくさん手にすることで世界中に知られることになり、これは自分たちの価値を上げるビッグチャンスです。相手はチャンピオンチームで簡単に勝たせてはくれないでしょうが、リスペクトしつつ一生懸命戦います。

MF #5 ウェリントン・アパレシド・マルチンス 選手（アトレチコ・パラナエンセ）
日本に来るのは2度目です。神様は2回もこんな素晴らしい贈り物を与えてくれるのかと感動しています。チャンピオンになり、ここに来られたことを誇りに思っています。ワクワクしているし、ハッピーな気持ちです。来日初日は、時差ボケですごくきつかったです。時差調整のため、眠らないように頑張りました。試合では、水分補給も大事になると思います。サポーターがホテルに来てくれたり、温かい歓迎を受けました。感謝を込めて、応援してくれる人たちを喜ばせたいと思います。

大会日程：2019年8月7日(水) 19:00キックオフ(予定)
大会会場：神奈川／Shonan BMW スタジアム平塚
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