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アトレチコ・パラナエンセが湘南を破り国際タイトルを獲得 JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦 2019 KANAGAWA
2019年08月08日
日本と南米のカップ戦王者同士が対戦するJリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦 2019 KANAGAWAが、8月7日(水)にShonan BMW スタジアム平塚(神奈川)で行なわれ、湘南ベルマーレとアトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)が対戦しました。
立ち上がりから積極的に前へ出る姿勢を示すアトレチコ・パラナエンセに対し、湘南は前線からプレスをかけることで対抗します。25分過ぎからは湘南がボールを持つ時間も増え、37分にはペナルティーエリア手前で指宿洋史選手がロングボールを頭で落とし、トカチ選手が豪快にシュート。オフサイドの判定だったものの、ゴールネットを揺らして勝利への意欲を示しました。
先制点を奪ったのはアトレチコ・パラナエンセでした。41分、それまでも見せていたサイドへの大きな展開でチャンスを演出。右サイドからのブルーノ・ナザリオ選手のクロスは跳ね返されますが、ボールはそれまでも良い位置でこぼれ球を拾っていたウェリントン選手の下へ。再度ペナルティーエリア内にボールを入れると、ゴール前に入っていたマルセロ・シリノ選手が頭で合わせて、スコアを動かしました。
終了間際に惜しいシュートを放って前半を終えた湘南は、ハーフタイムに3人を替えて勢いを取り戻そうとします。左に杉岡大暉選手、右に古林将太選手が入った両ウィングバックへとボールを展開し、同じく交代出場した齊藤未月選手が縦パスで攻撃の加速を狙いました。
その湘南の前に出るプレーを、アトレチコ・パラナエンセが利用しました。後半開始から6分後、素早く守備から攻撃に切り替えると、ペナルティーエリア内のホニ選手に通ります。左サイドで再三突破を試みていたホニ選手が内へと切れ込んで放ったシュートは、チームにとって大きな追加点となりました。
リードを広げられ攻撃的にいかざるを得ない湘南に対し、アトレチコ・パラナエンセは引くべきところではチーム全体で下がり、攻撃に移ればボールをうまく動かして湘南のプレスをかわすなど試合の流れをコントロールしていきます。GKサントス選手も63分には一旦戻されたボールを、交代出場で右サイドへ入っていたニカン選手に鋭く通し湘南の裏を突きます。そこから素早くゴール前へ渡り、最後はトニー・アンデルソン選手が決めて3点目。85分にもGKをかわしたブライアン・ロメロ選手がチーム4点目をマークして、試合を締めくくりました。
アトレチコ・パラナエンセの選手たちは試合後、笑顔でカップを掲げました。日本の蒸し暑さも吹き飛ばす快勝に、大きな声で喜びの気持ちを歌い上げていました。
監督・選手コメント
曺貴裁 監督(湘南ベルマーレ)
コンディションを考えてメンバーを選びましたが、誰が出ても大差はなかっただろうと思っています。うまいか下手かなどではなく、ピッチ内でやってはいけないプレーが湘南には多く、相手にはほとんどないと感じました。技術というよりも、選手自身のジャッジの質についての話です。相手は2点差になってからはペースを落とし、我々を引き出して点を取ることを全員で共有していました。負け惜しみではなく、監督としての力不足を経験できて良かったと思っています。自分たちのスタイルは、間違いなくこのまま進めばいいのですが、勝利につなげるために、アトレチコ・パラナエンセが見せたようなプレーをチーム全員で共有していきたいです。
MF #16 齊藤未月 選手(湘南ベルマーレ)
僕自身のミスで2失点目を食らったのが、この試合に負けた要因だと思います。相手の位置がよく見えないからこそ、横パスではなく前に出すべきでした。監督とも話しましたが、相手にはそういうミスが1度もなく、僕らは多発してしまったことが敗因です。その始まりが僕だったので、思うことは多い試合でした。あそこでミスをすると失点するのだと、さらに強く自覚することになりました。当たり前のことを当たり前にする、しっかりプレーするということがさらに必要になると思いました。もっとレベルアップできると思えたのが、良かった点だと思います。
チアゴ・ヌネス 監督(アトレチコ・パラナエンセ)
相手はすごくフィジカル面が優れたチームで、スペースも空かず、特に前半はビルドアップで苦労しました。組み立てがうまくいかずにロングボールを使い、ペースが乱れました。幸い、うまくバランス良くできたタイミングで1点取れました。その結果、相手が攻撃的にいかないといけなくなったところでカウンターをうまく繰り出し、こういう結果につなげられました。個人的には、これがアトレチコで取った3つ目のタイトルです。自分の20年間の監督キャリアでの成長の象徴にもなりますし、アトレチコが世界的に知られるチームになる、さらなる一歩を踏み出せました。
FW #10 マルセロ・シリノ 選手(アトレチコ・パラナエンセ)
得点場面では必ずクロスが入ってくると思って、ゴール前のポジションに入っていました。でも自分のゴールやアシストよりも、タイトルを取れたことをうれしく思います。2008年に豊田市(愛知)に行ったことがあり、日本に来るのはこれが2度目でした。日本の印象はとても良いのですが、もう少しゆっくりしたかったですね。将来、またゆっくり来られることがあるといいと思っています。
大会日程:2019年8月7日(水) 19:00キックオフ(予定)
大会会場:神奈川/Shonan BMW スタジアム平塚
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