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浦和、アウェイゴールで上海上港を破って4強進出 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~

2019年09月18日

浦和、アウェイゴールで上海上港を破って4強進出 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~

浦和レッズが初の3度目のアジア制覇へ一歩前進しました。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019の準々決勝第2戦が9月17日(火)に行われ、浦和レッズがホームで上海上港(中国)と1-1で引き分けて2戦合計を3-3とし、アウェイゴールで上回って優勝した2017年以来の準決勝進出を決めました。
3週間前のアウェイでの第1戦を2-2で引き分け、浦和はホームで勝つか1-1以下の引き分けで4強の舞台に進めます。
一方、勝利が必要な上海は、元ブラジル代表MFフッキ選手を累積警告による出場停止、ウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフ選手を負傷で欠く苦しい布陣ながらも、新加入のオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチ選手と元ブラジル代表MFオスカル選手を中心に、立ち上がりから攻勢に出ます。
2点のアウェイゴールを得ている浦和は、DFマウリシオ選手が累積による出場停止でしたが、上海の攻めを慌てずに凌ぐと、前半半ばから攻撃の流れを掴み、相手ゴールに迫る場面が生まれます。
35分にMFエヴェルトン選手から右サイドに展開し、MF橋岡大樹選手がクロスを入れてMF長澤和輝選手が右足をダイレクトで合わせて決定的な場面を作りますが、これは中国代表のGKイエン・ジェンリンン選手が反応し、阻止されます。
しかしその4分後、浦和が均衡を破ります。
MF関根貴大選手が左サイドからゴール前にピンポイントのクロスを送ると、ゴール前でFW興梠慎三選手が飛び上がって相手DFのマークを外し、頭で合わせます。鋭いヘディングは相手GKの手を弾いてゴールに吸い込まれました。興梠選手はこれが今大会3戦連続7ゴール目、大会通算を25得点目となりました。
浦和が2戦合計を3-2として前半を折り返すと、後半は上海が反撃。56分にはカウンター攻撃でFWリー・ションロン選手がゴールに迫りますが、関根選手が猛ダッシュで戻って体を寄せ、相手に簡単にシュートを打たせません。

しかし60分、上海はDFユー・ハイ選手の左クロスに、逆サイドからゴール前に走り込んだDFワン・シェンチャオ選手が左足で合わせて同点とします。
浦和もこの直後、右サイドで積極的に仕掛ける橋岡選手がペナルティエリアに顔を出してクロスバーを叩き、さらに1分後、エヴェルトン選手のシュートが相手DF当たって阻まれる場面を作ります。その後も興梠選手が69分、70分と立て続けのシュートで相手ゴールを脅かしますが、いずれも相手GKに阻まれました。
追加点を狙う上海は、73分にDFフー・フアン選手を投入して4バックか3バックに変更。中盤から前線に厚みを加えてボールを奪い、浦和ゴールに迫ります。
しかし浦和はDF阿部勇樹選手やMF武藤雄樹選手を送り出して対応。最後までゴールを死守して相手に追加点を許さず、1-1で試合を終了。浦和がアウェイゴールの優位を活かして、4度目のベスト4進出を決めました。

浦和は準決勝で、9月18日(水)に行われる前回王者の鹿島アントラーズと2度優勝経験のある広州恒大(中国)の勝者と、10月2日(水)と23日(水)に対戦します。

監督・選手コメント

大槻毅 監督(浦和レッズ)
今日は1-1でしたが、アウェイで2点獲れたことで、最終的には次のラウンドへ進めました。最後に苦しい流れもありましたが、サポーターの大声援のおかげでスタジアムと選手が一つになって、次のラウンドへの出場権を取ってくれました。感謝しています。前へ出ることで我々の強さが出ると感じていたので、ホームなので前へ出ようと、そして、いろいろな状況の中で意思統一してやってほしいと話していたのですが、チームが一丸となれた姿を見られて本当にうれしく思います。レッズに関わる人が自信を回復させるような試合をしようと話していましたが、選手がよく走ってくれました。選手に感謝しています。

MF 関根貴大 選手(浦和レッズ)
目に見える結果を残せたのはうれしいですし良かったと思います。失点には絡んでしまったのは申し訳ないですし、修正していかなければいけないと思っています。ACLはサッカー人生で1回獲れるかどうかという大会です。自分が活躍して獲りたいと思います。

MF 長澤和輝 選手(浦和レッズ)
勝ち切れればよかったですが、次のラウンドへ進むことが最大の目標だったので、それが達成できてよかったです。悪い時間帯に失点しましたが、一致団結して全員が声を掛け合って、最後まで集中を切らさずに1人1人がしっかりと戦っていたと思います。相手は第1戦とある程度同じメンバーで来ていたので特長を掴めていましたし、オスカル選手にも前を向いて自由にさせないように、全員で共通理解を持ってプレーできていたと思います。

FW 興梠慎三 選手(浦和レッズ)
非常に難しい試合になると試合前から思っていました。いい時間帯に1点を獲れて、2点、3点と獲れれば、優位に僕たちのゲームで進められるかと思っていましたが、相手も強く、後半の悪い時間帯で1点決められてしまい、そこから相手の勢いに押されるシーンがたくさんありました。そこでDF陣を含めてしっかり食いしばって、失点しなかったのは非常に良かったと思います。次は個人的には鹿島に上がってきて欲しいと思います。

ヴィトール・ペレイラ 監督(上海上港)
最初の20分は相手にプレッシャーをかけて良かったのですが、その後浦和が良くなってサイドのスペースを使ってチャンスを作ってきました。後半同点にしたことで相手も少し自信を失ったように見えて、CKでも(追加点の)チャンスを作りましたが、結果的に2戦合計3-3で終わってしまいました。ヤン・シーユエン選手の負傷交代が守備に響きましたが、フッキ選手も出場停止で、怪我人や発熱などこの試合へは問題が多くありました。我々はやれることは全てやりましたし、気持ちも入った試合でした。ですが2点目が獲れなかった。結果は悲しいですが、全選手がベストを尽くしてくれました。

大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
ラウンド16:2019年6月18日(火)~8月13日(火)
準々決勝:2019年8月27日(火)~9月18日(水)
準決勝:2019年10月1日(火)~10月23日(水)
決勝:第1戦/2019年11月9日(土)、第2戦/2019年11月24日(日)

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