ニュース
首位攻防戦で二度追いついた柏が青森山田から勝点1をもぎ取る ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第14節~
2019年09月24日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 EASTは9月21日(土)と22日(日)に第14節を行い、柏レイソルU-18(千葉)と青森山田高校(青森)が対戦しました。
ピックアップマッチ
柏レイソルU-18 2-2(前半0-1、後半2-1)青森山田高校
日立柏総合グラウンドに、大勢の観衆が詰め掛けた2位の柏と首位の青森山田の首位攻防戦。両者の勝点差は4となっており、リーグ戦の行方を占う上で大きな注目を集めました。
序盤から激しい攻防が展開される中で、先に好機を生かしたのはアウェイの青森山田でした。12分、右CKを得て、MF武田英寿選手(#10)がゴール前に絶好球を供給。ファーサイドで構えていたDF藤原優大選手(#5)が反応し、強烈なヘディングシュートから幸先良く先制に成功しました。以降も青森山田は4-2-3-1のトップ下に入る武田選手を中心に攻撃を展開。守ってもセンターバックの藤原選手らが相手の攻撃を跳ね返し、試合を1-0で折り返します。
迎えた後半。逆転優勝のためには勝点3が必要な柏は積極的に前へ出ます。すると、49分にMF中島舜選手(#27)が右サイドを打開し、ペナルティーエリアにクロスを送ります。絶妙なタイミングで走り込んだFW奥田陽琉選手(#9)が頭で合わせ、早い時間帯に追いつきます。
キャプテンの一撃で流れをつかんだ柏は、以降もホームの大声援を背に受けて攻め込みます。しかし、60分に一瞬の隙を突かれてしまいます。武田選手に右サイドからカットインを許し、左足で勝ち越し点を奪われました。再びビハインドを負った柏はここから怒涛の攻めを見せます。80分にはFW細谷真大選手(#11)、85分にはMF田村蒼生選手(#14)がゴール前で決定機を迎えますが、ゴールには至りません。しかし、ドラマは試合終了間際に用意されていました。90+4分、右CKを獲得。GK佐々木雅士選手(#16)もゴール前に上がってラストチャンスにかけます。MF鵜木郁哉選手(#10)がボールを入れると、ファーサイドで細谷選手が逆サイドに折り返し、最後は途中出場のFW真家英嵩選手(#39)が頭で劇的な同点弾を決めました。2-2で試合は終了し、注目の首位攻防戦は勝点1を分け合う結果となりました。
監督・選手コメント
山中真 監督(柏レイソルU-18)
ありがたいことに日体大柏高校の選手が応援に来てくれて、テレビ中継もありました。普段とは全く異なる環境で試合ができたのですが、それが選手たちの硬さにつながってしまったと思います。ただ、後半は立ち直って、逃げずにボールを受けて、動かして前に入っていく。その勇気を取り戻して攻撃を続けた結果が、ゴールを取れたのかなと思います。引き分けに終わりましたが、勝点が7差に広がるか、4差を維持するかでは大きな差があります。優勝の可能性はごくわずかかもしれませんが、信じて進んでいきたいです。
FW #10 鵜木郁哉 選手(柏レイソルU-18)
(チーム2点目のアシストについて)GKが前に出てくると思っていたので、ライナーで食い付かせて、ファーからの折り返しを狙っていました。なので、ゴールはイメージ通りでした。本当に勝ちたかったのですが、勝点1を得て勝点差が変わらなかったのでポジティブに捉えられます。ただ、自分は来季からトップチームに昇格しますが、今日の試合では周りとの差を出せず、チームを勝たせられなかったので反省をしています。
正木昌宣 コーチ(青森山田高校)
ボールを持たれる展開は予想していました。ただ、最終的に相手の9番(奥田選手)と11番(細谷選手)の2トップにパスを入れさせないように誘導して、ボールを奪いたいと思っていたのですが、逆にサイドからシンプルに入れてくる形になった時に自分たちの守備の準備が遅くなってしまいました。ただ、レイソルさんは力がありますし、引き分けるのも大変なリーグを戦っている中で、アウェイでしっかり勝点1を取れました。選手も頑張ってくれていたので、良かったと思います。
MF #10 武田英寿 選手(青森山田高校)
しっかり我慢して、セットプレーで先制点をとったのはプラン通りでうまくいっていました。ただ、最近は後半に失点することが続いていた中で、またやられてしまいました。そこからもう一度勝ち越せたのですが、前節と同じようにアディショナルタイムに失点してしまいました。声を出して、チームでも気持ちを締めていたのですが、最後の詰めのところが甘かったです。(ゴールについて)後藤(健太)選手が最後まで粘ってつないでくれて、クロスの選択肢もあった中でも自分で仕掛けて、振り抜けたので良かったです。
その他の試合結果
市立船橋高校 3-0(前半0-0、後半3-0)尚志高校
ジュビロ磐田U-18 1-1(前半0-0、後半1-1)浦和レッドダイヤモンズユース
大宮アルディージャU18 2-3(前半0-2、後半2-1)流通経済大学付属柏高校
鹿島アントラーズユース 1-2(前半0-2、後半1-0)清水エスパルスユース
市立船橋高校(千葉)は後半の3得点で尚志高校(福島)を突き放し、4試合ぶりの勝利。ジュビロ磐田U-18(静岡)と浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)は、後半に1点ずつを挙げ、勝点1を分け合いました。大宮アルディージャU18(埼玉)と対戦した流通経済大学付属柏高校(千葉)は前半に2点を先行しますが、後半に追いつかれます。しかし、後半アディショナルタイムにDF田口空我選手(#30)の勝ち越しゴールで流経大柏が勝利しました。鹿島アントラーズユース(茨城)と清水エスパルスユース(静岡)の一戦は、前半に2点をリードした清水が勝利しました。
EAST 第14節 ダイジェスト
大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)
EAST 第15節
2019年10月13日(土)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs 鹿島アントラーズユース(流通経済大学付属柏高校グラウンド)
11:00 市立船橋高校 vs 清水エスパルスユース(船橋市法典公園(グラスポ) 球技場)
11:00 青森山田高校 vs 尚志高校(青森山田高校グラウンド(人工芝))
13:00 ジュビロ磐田U-18 vs 柏レイソルU-18(竜洋スポーツ公園サッカー場)
14:00 浦和レッドダイヤモンズユース vs 大宮アルディージャU18(埼玉スタジアム2002 第2グラウンド)
WEST 第15節
2019年10月12日(土)
14:00 ガンバ大阪ユース vs サンフレッチェ広島F.Cユース(OFA万博フットボールセンターグラウンド)
18:00 ヴィッセル神戸U-18 vs セレッソ大阪U-18(いぶきの森球技場)
18:00 アビスパ福岡U-18 vs 名古屋グランパスU-18(福岡フットボールセンター 人工芝A)
2019年10月13日(日)
11:00 東福岡高校 vs 京都サンガF.C. U-18(東福岡高校グラウンド)
11:00 大津高校 vs 愛媛FC U-18(嘉島町総合運動公園 多目的競技場)
関連ニュース
-
大会・試合
2019/09/24
京都が愛媛との僅差のゲームを制して優勝争いに食らいつく ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第14節~トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2019/09/19
EASTで柏と青森山田による首位攻防戦 ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第14節~トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2019/09/17
大津とC大阪の熱戦はドローに終わる ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第13節~トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2019/09/17
貴重な勝点3を手にした磐田が下位を脱出 ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第13節~トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2019/09/12
磐田は最下位脱出を懸けて大宮と対戦!WESTでは大津とC大阪が上位対決 ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第13節~トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
最新ニュース
- JFA 2024/11/21 【不服申立委員会】 2024年11月21日付 公表
- JFA 2024/11/21 【裁定委員会】 2024年11月21日付 公表
- 選手育成 2024/11/21 バイエルン・ミュンヘンへ短期留学 JFAとアディダスによる育成年代の選手を対象としたプロジェクト「育成年代応援プロジェクト JFA アディダス DREAM ROAD」~2024年度 第三弾が始動~
- 大会・試合 2024/11/21 決勝(11/23)チケット当日券の販売について 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 大会アンバサダー三笘 薫 選手・CFCと協働 子どもたち30名ご招待
- 選手育成 2024/11/21 2024年JFA・Fリーグ特別指定選手に3選手を認定