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Honda FCがジャイアントキリング!前回王者の浦和を破り、12大会ぶりの準々決勝へ 第99回天皇杯
2019年09月26日
天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会は9月25日(水)、ラウンド16の2試合が行われました。埼玉スタジアム2002では、浦和レッズ(J1)とHonda FC(静岡県)が対戦しました。
ピックアップマッチ
浦和レッズ 0-2(前半0-0、後半0-2)Honda FC
連覇を狙う前回大会王者を前にしても、Honda FCは自陣に引き込もるような戦い方はしませんでした。ボールをつなぎ、時折鋭く縦パスを打ち込みます。たとえ浦和の選手にパスを奪われても、前線の選手たちの距離感が良く、素早く守備に切り替えてボールを奪い、チャンスを伺います。
アカデミーからの昇格1年目や大卒ルーキーなど、トップチームの一員となって日が浅い選手も先発した浦和は、なかなか相手ゴールに迫れません。1人が抜け出しかけても攻め急ぎ、危険な場面をつくり出せません。両チームともシュート2本ずつだった前半を終え、後半開始から浦和は武藤雄樹選手を投入。前線の動きや個々の打開を図る姿勢は増したものの、効果的な攻めは少ないままでした。
0-0で試合が進む中、Honda FCは浦和のサイド攻撃のケアのためサイドバック、さらに前線へと、積極的に選手を投入します。すると残り10分を切り、ついに試合は動きました。遠野大弥選手のドリブルのこぼれ球を拾った佐々木俊輝選手がゴール右へ思い切って縦に仕掛けます。さらにシュート性の強烈なボールをゴール前へ送ると、走り込んでいた富田湧也選手が豪快に先制点を蹴り込みました。さらに4分後、またも佐々木選手が右タッチライン際を突破。そのままゴール右へにじり寄って送ったパスを、交代出場していた原田開選手が押し込みました。
終了間際に浦和にPKを与えてしまったものの、GK白坂楓馬選手ががっちりとセーブ。
Honda FCがまたもジャイアントキリングを成し遂げ、2007年の第87回大会以来となる準々決勝進出を決めました。クラブの歴史を塗り替えるベスト4進出を懸けて、この日のもう1試合で横浜F・マリノス(J1)を破った鹿島アントラーズ(J1)に対し、大敗した昨年のリベンジを挑みます。
監督・選手コメント
大槻毅 監督(浦和レッズ)
たくさん来てくれたサポーターに申し訳なく、大きな責任を感じています。先に点を取られたこと、さらに同じように追加点を取られたことが残念でした。連戦だからどうこうというよりも、この一戦に出るメンバーがしっかりとやれるアプローチをしなければいけませんでした。メンバー構成も含めて、この試合へのアプローチで私がもう少しできたらいい部分はあったのではないかと思います。
杉本健勇 選手(浦和レッズ)
チャレンジャーの気持ちで試合に入ろうと話していて、前半はうまくいかないこともありましたが0-0で終えていたので、後半に頑張ろうと思っていました。武藤選手が入って流動性は出てきたと思うし、チャンスもあったので先制点を取りたいところでしたが、立て続けに失点してしまい残念です。PKを決められず非常に申し訳ない気持ちもありますが、試合がまたやって来るし、あの瞬間には戻れません。リーグ戦があるので切り替えていきたいと思います。
井幡博康 監督(Honda FC)
まだまだボールを握れる場面が多くあり、守備でスライドしなければいけない部分もあった前半でしたが、無失点で終えたのは評価できるものでした。後半は守備のアプローチを選手がしっかり理解しました。さらに内容だけではなく、いかなる時でもどんな相手にも勝とうと力強く戦ってくれたから、素晴らしい結果につながったと思います。鹿島には昨年やられているので2度も負けたくありません。ブロックを敷いてのカウンターでJクラブに勝って称賛されても面白くないので、日ごろやっていることがどれほど通用するか、選手とのコミュニケーションを高めて、またチャレンジしたいと思います。
佐々木俊輝 選手(Honda FC)
前回王者に2-0で勝てて、本当にうれしいです。前半はつなぐことができていましたが、シュートがなく、後半に修正して怖いシーンも出て、得点することができました。試合前から3-0で勝つつもりでした。前半は腰が引けているプレーが多かったので、自分たちのプレーを出せばいいからと、ハーフタイムに監督に喝を入れてもらいました。相手の脚が止まる時間帯で自分の良さを出せたのは良かったと思います。優勝を目指してやっているので、次もしっかり勝ちたいと思います。
【1回戦】5月25日(土)、26日(日)
【2回戦】7月3日(水)、10日(水)
【3回戦】8月14日(水)
【ラウンド16(4回戦)】9月18日(水)、25(水)
【準々決勝】10月23日(水)
【準決勝】12月21日(土)
【決勝】2020年1月1日(水・祝)
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