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残留争い中の大宮が“埼玉ダービー”で勝利! ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第15節~
2019年10月15日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 EASTの第15節が10月13日(日)から14日(月・祝)にかけて開催され、各地で熱戦が繰り広げられました。埼玉スタジアム2002第2グラウンドで行われた浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)と大宮アルディージャU18(埼玉)の“埼玉ダービー”は、アウェイの大宮が序盤からアグレッシブなプレーを見せて前半のうちに2得点。そのまま2-0で勝ち切り、残留へ向けて大きな意味を持つ勝点3を手にしました。
ピックアップマッチ
浦和レッドダイヤモンズユース 0-2(前半0-2、後半0-0)大宮アルディージャU18
台風19号の影響で順延となっていたこの試合ですが、両チームが普段使っているピッチも冠水しており、双方が試合に向けて難しい準備を強いられる中での一戦となりました。「体が重い感じはあったけれど、どちらも(通常の練習ができなかったという)条件は同じなので」(大宮FW高田颯也選手/#10)と互いに気持ちを引き締め直して臨む、熱い攻防が展開されることとなりました。
ただ、「大事な試合ということでこちら(浦和)は構えてしまっていて、相手(大宮)は構えないで普段通りのプレーをしてきた。その差が出た」と浦和の池田伸康監督は振り返るように、ダービーに向けての思い入れの強さが裏目に出てしまい、「全体的に積極的なプレーが少なくなってしまっていた」(浦和GK鈴木彩艶選手/#25)。
一方、大宮の丹野友輔監督は「ゲームプラン通りというか、主導権を握ってやるところと、相手に(主導権を)渡してやるときの区別を付けてやることができた試合だった」と振り返ります。まずは13分、相手の背後を取ったMF柴山昌也選手(#15)が相手GKとの1対1を制してゴールネットを揺らすと、38分にも柴山選手を起点とした素早い攻めから、最後は高田選手が見事なゴールを突き刺してリードを広げて折り返します。
後半に入ると、浦和がMF玉城大志選手(#4)らを起点にボールを保持して攻める時間が長くなっていきますが、大宮・丹野監督は「マンチェスター・シティーのように全ての時間帯で試合を支配して勝ち切れればそれが理想だが、それができないこともある」と割り切り、守りに徹する時間帯もあえて受け入れつつ、時計の針を進めていきます。今月開幕するFIFA U-17ワールドカップに参加する日本代表メンバーに選ばれたDF村上陽介選手(#3)を中心として浦和の攻勢をしっかり跳ね返し、高田選手を中心としたカウンターも繰り出しながら戦い抜きました。
浦和は交代出場のMF盛嘉伊人選手(#17)が起点となる攻撃から何度か大宮ゴール前に迫りますが、盛選手の決定的なシュートが大宮GK久保賢也選手(#1)の好守に阻まれるなど最後までゴールは奪えず。池田監督が「相手のボランチのところが本当にハードワークしていて、最後まで有効なボールを入れさせてもらえなかった」と振り返ったように、決定的な場面はなかなかつくれず、試合はそのまま0-2で終了。ダービーを制した大宮が、貴重な勝点3を積み上げました。
監督・選手コメント
池田伸康 監督(浦和レッドダイヤモンズユース)
完全に出し抜かれた試合でした。こちらが嫌がるようなプレーを相手は常にしてきていた。こちらは立ち上がりから消極的で、受けてしまうようなプレーが多かったと思います。経験が足りないせいか、普段通りのプレーが出せていない選手もいました。あちらは目的もしっかり持ってプレーしていました。やはり前半で2点を入れられてしまったのが大きかったと思います。
GK #25 鈴木彩艶 選手(浦和レッドダイヤモンズユース)
失点のところがやはり非常にもったいなかったと思います。攻めているときのリスク管理のところがもっと必要でした。自分としても、コーチングでもっと選手を動かさないといけない場面があって、そこは反省しています。チームとしても、もっと積極的なプレーが必要でした。ダービーで負けるのは本当に悔しいです。
丹野友輔 監督(大宮アルディージャU18)
もっと主導権を握れればという見方もあったかもしれないが、試合を通じてずっと主導権を握れるチームはマンチェスター・シティだけでしょう。それは一つの理想ですが、(握れない時間帯に)ショートカウンターを仕掛けるといったこともできていました。今日は前線の選手たちが足をつるまで頑張ってくれたのも大きかったと思います。
MF #15 柴山昌也 選手(大宮アルディージャU18)
(2点目のアシストは)練習からやって来た形でした。自分がタメをつくるドリブルをして、(別の選手が)裏に出て行くという形です。(守備の貢献も大きかったが)自分が一番走らないと思ってやっていました。けがをする前はそういうところから逃げていたけれど、サッカーができない期間がずっと続いて、手術もしてという中で、今はサッカーをできる喜びを感じながらプレーしています。
その他の試合結果
流通経済大学付属柏高校 1-2(前半1-1、後半0-1)鹿島アントラーズユース
市立船橋高校 延期 清水エスパルスユース
青森山田高校 2-3(前半2-1、後半0-2)尚志高校
ジュビロ磐田U-18 2-1(前半0-0、後半2-1)柏レイソルU-18
台風の影響により市立船橋高校(千葉)と清水エスパルスユース(静岡)の試合は延期となりましたが、残る試合では終盤にゴールが生まれる劇的な展開がとなりました。流通経済大学付属柏高校(千葉)と鹿島アントラーズユース(茨城)の一戦は、1-1で推移する中、試合終了間際にMF石川原憂汰選手(#7)にゴールが生まれ、鹿島が水際で勝利をつかみ取りました。青森山田高校(青森)と尚志高校(福島)による高体連対決は、青森山田が1点をリードして試合を折り返しましたが、後半にFW染野唯月選手(#9)とMF今井聖士選手(#26)のゴールで尚志が逆転勝利を収めました。ジュビロ磐田U-18(静岡)と柏レイソルU-18(千葉)の対戦でも後半アディショナルタイムにFW三木直土選手(#18)がゴール。磐田が2-1で勝点3をつかみました。
EAST 第15節 ダイジェスト
大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)
EAST 第15節延期試合
代替試合日未定
市立船橋高校 vs 清水エスパルスユース(会場未定)
EAST 第16節
2019年11月23日(土)
11:00 浦和レッドダイヤモンズユース vs 流通経済大学付属柏高校(浦和駒場スタジアム)
15:00 柏レイソルU-18 vs 大宮アルディージャU18(日立柏総合グランド(人工芝))
2019年11月24日(日)
11:00 尚志高校 vs ジュビロ磐田U-18(郡山市営西部サッカー場)
11:00 青森山田高校 vs 清水エスパルスユース(青森山田高校グラウンド(人工芝))
11:00 鹿島アントラーズユース vs 市立船橋高校(茨城県立カシマサッカースタジアム)
WEST 第15節
2019年10月22日(火・祝)
16:00 東福岡高校 vs 京都サンガF.C. U-18(東福岡高校グラウンド)
16:00 大津高校 vs 愛媛FC U-18(大津町運動公園多目的広場)
WEST 第15節延期試合
代替試合日未定
ガンバ大阪ユース vs サンフレッチェ広島F.Cユース(会場未定)
ヴィッセル神戸U-18 vs セレッソ大阪U-18(会場未定)
アビスパ福岡U-18 vs 名古屋グランパスU-18(会場未定)
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