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2年ぶりのファイナルに臨む浦和レッズ 「チームのために走り続ける」長澤和輝選手インタビュー前編 AFCチャンピオンズリーグ2019
2019年11月07日
AFCチャンピオンズリーグ2019(ACL)の決勝が11月9日(土)と24日(日)に開催されます。ここでは2大会ぶりの優勝まであと一歩に迫った浦和レッズから長澤和輝選手に今シーズンの勝ち上がりや2年前の決勝を振り返ってもらいました。
――今シーズンは国内のリーグ戦で苦しみながらも、ACLではノックアウトステージで難敵の中国勢を下しながら勝ち上がってきました。
長澤 今の浦和には2年前にACLを制覇したメンバーが多く残っています。アジアでの戦い方を熟知しているのは大きいと思います。海外でプレーしてきた選手も多いですし、それらの国際経験はアドバンテージになったはずです。
――個での争いが多いACLは、浦和にとって優位に働くことが多いと話す選手たちもいます。
長澤 そうですね。守備陣でいえば、槙野智章選手らが相手のキーマンとなる外国籍の選手を個でしっかり抑えていますし、前線では興梠慎三選手が相手DFとの駆け引きに勝ち、得点につなげています。浦和の「個の力」は際立っていますね。
――長澤選手自身はどうでしょうか。
長澤 自己評価はあまりできませんが、僕はチームのために走り続けています。粘り強く守り、攻撃では積極的に前に出て行く。そこは意識しているところです。
――アジアの屈強な相手との体のぶつかり合いでも負けず、球際で勝つシーンが目立ちます。
長澤 フィジカルがもっと強い選手たちと戦ってきた経験(2014年から15年までブンデスリーガでプレー)があるので、慣れている部分はあります。そもそもフィジカルコンタクトを避けられないのが、サッカーというスポーツです。レフェリーの判定基準はJリーグとは違いますが、そこも含めて対応しないといけません。厳しく笛を吹かれることもあれば、そうでないときもあります。そこは試合の中で、その都度判断しています。中盤で相手の良さを消すことも、僕の仕事です。
――長澤選手の働きぶりは、当たりの激しい相手のときほど光っています。今シーズンのACLでターニングポイントとなった試合はありますか。
長澤 僕自身としては、グループステージ第6節の北京国安(中国)戦です。アウェイ(第2節)では、攻め込まれる時間が長く、相当苦しみました。0-0で引き分けたとはいえ、相手の強さを感じるゲームでした。そのような難敵をホームに迎え、しっかりと3-0でたたけたのは大きかったです。僕は途中出場でしたが、1ゴール1アシストと結果を残せて、手応えを感じた一戦でした。
――チームとしても、大きい勝利でした。
長澤 ホームで強い浦和を見せることができましたからね。しかも相手は元ブラジル代表MFのレナト・アウグスト選手らをはじめ、能力の高い選手がいる北京国安でした。
――いよいよ、2年ぶりとなるファイナルの舞台です。11月9日(現地時間)の第1レグは目前に迫っています。2017年のACL決勝のことはよく覚えていますか?
長澤 僕自身、2017年はACLに初めて出場したシーズンでした。それで決勝まで進み、優勝できました。最後の舞台に立ち、すごく感動したことを覚えています。ACLは独特の雰囲気があります。決勝第2レグの埼玉スタジアムではほぼ満員になりましたし、浦和の街全体が盛り上がっていました。あらためて、浦和レッズのファン・サポーターがつくり出す力のすごさを実感しました。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
ラウンド16:2019年6月18日(火)~8月13日(火)
準々決勝:2019年8月27日(火)~9月18日(水)
準決勝:2019年10月1日(火)~10月23日(水)
決勝:第1戦/2019年11月9日(土)、第2戦/2019年11月24日(日)