11月8日(金)から10日(日)の3日間にわたり、Ｆリーグ2019/2020 ディビジョン1 第24節・第25節 共同開催名古屋ラウンドの12試合が行われました。全12チームが2試合ずつを戦う今シーズン最後の共同開催では、下位チームが上位チームを下す番狂わせも起こり、各試合で熱戦が繰り広げられました。

今回の共同開催で最も注目されたのは、首位・名古屋オーシャンズと2位・バサジィ大分の首位攻防戦でした。両チーム前日の試合で快勝し、臨んだこの試合。上位同士の対戦とあり、緊張感のある立ち上がりとなりました。均衡を破ったのは大分。15分、コーナーキックの流れから仁部屋和弘選手がゴールし、先制に成功します。ホームアリーナでの共同開催、負けるわけにはいかない名古屋はまずは追いつこうと攻撃を仕掛けますが、得点を奪うことができません。しかし、大分が1点のリードを守り前半を折り返すかに見えた前半終了間際、大分のファウルからフリーキックを得た名古屋は、吉川智貴選手が短く出したボールをペピータ選手がロングシュート。これがゴールネットを揺らし、前半残り2秒で名古屋が同点に追いついて前半を折り返しました。迎えた後半、立ち上がりに大分のオウンゴールで名古屋が逆転に成功すると、名古屋はその後もペースを掴み、集中した守備でリードを守ります。得点を奪うことができない大分は、試合時間残り3分を切りタイムアウトを取ると、白方秀和選手がGKユニフォームを着用し、パワープレーを仕掛けます。しかし、名古屋のGK関口優志選手にパワープレー返しを浴びリードを広げられると、その後も得点を奪えずに試合終了。注目の一戦は、試合巧者ぶりを見せた名古屋に軍配が上がりました。

2連戦の1戦目でエスポラーダ北海道と対戦したペスカドーラ町田は11分、横江怜選手のアシストからクレパウジ ヴィニシウス選手がゴールし、先制に成功します。しかし、1点リードで迎えた後半、31分に内田洸介選手のゴールで逆転に追いかれると、後半終盤にGK坂桂輔選手を上げたパワープレーの形でチャンスを作られてしまいます。1点を追う北海道は、この作戦が功を奏し、試合時間残り22秒で坂選手がロングシュートを決め逆転に成功。そのまま試合が終了し、下位の北海道が町田を下しました。敗れた町田は翌日にフウガドールすみだとの東京ダービーを戦い、2対3で敗戦。2連戦を連敗で終えています。

1戦目でヴォスクオーレ仙台と対戦したシュライカー大阪も、下位の仙台に逆転負けを喫し、2戦目のボアルース長野戦を迎えました。立ち上がりに失点をした大阪でしたが、その後はリズムを取り戻し、アルトゥール選手のハットトリックなどでゴールを量産。7選手で12得点を挙げると、試合終了間際には、今シーズンの途中からチームに復帰した堀内迪弥選手がブザービーターを決め、13対3で大勝。1勝1敗で2連戦を終えました。

第26節は、11月16日(土)、17日(日)の2日間、ホーム&アウェイ方式で6試合を開催します。16日に墨田区総合体育館（東京都墨田区）で行われるフウガドールすみだ対シュライカー大阪戦では、Ｆリーグ初の試みとして、オフィシャルカメラマンにレクチャーを受け、ピッチレベルで撮影ができる「Ｆ撮り塾」を実施。17日には武田テバオーシャンアリーナ（愛知県名古屋市）で、ボアルース長野対エスポラーダ北海道、Ｆリーグ選抜対ペスカドーラ町田の2試合が行われます。

その他の試合結果・日程はこちら(Ｆリーグ公式サイト)をご覧ください。

選手コメント

ペピータ 選手（名古屋オーシャンズ）
素晴らしい上位対決は、ピッチで会場を沸かせていただいた皆さんの声援を感じて、力になりました。バサジィ大分戦での同点ゴールはチームにいい形で貢献をでき、1対1でハーフタイムに入れたことはアドバンテージになったのでよかったと思います。残り8試合とも気が抜けませんし、簡単な試合はひとつもないので、しっかりと切り替えてチームとして一丸となって戦っていきます。

関口優志 選手（名古屋オーシャンズ）
バサジィ大分戦の得点は近い位置でキックインがあり、チャンスが転がってきたのでしっかりとゴールに入ってよかったという気持ちです。フィールドプレーヤーの選手たちが体を張って戦ってくれていたので、最後の部分でしっかりと役割を果たせたと思いますし、1失点は相手の素晴らしいゴールだったので、切り替えてリーグ戦首位を目指して頑張っていきたいと思います。首位決戦を勝ち切れ、一歩優勝に近づいたと思いますし、残りの試合も優勝を目指して頑張っていきます。

Ｆリーグ2019/2020 ディビジョン1

開催期間：2019年5月25日(土)～2020年1月13日(月・祝)　全33節/198試合

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