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3回戦を開催!浦和レッズレディースは静岡産業大学磐田ボニータの挑戦を退ける 皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会
2019年12月01日
皇后杯JFA 第41回全日本女子サッカー選手権大会は、11月30日(土)に3回戦の3試合を行いました。藤枝総合運動公園サッカー場では、県下の静岡産業大学磐田ボニータ(なでしこ2部/静岡)が、浦和レッズレディース(なでしこ1部/埼玉)に挑みました。
ピックアップマッチ
浦和レッズレディース(なでしこ1部/埼玉) 3-0(前半1-0、後半2-0)静岡産業大学磐田ボニータ(なでしこ2部/静岡)
なでしこ1部所属の浦和と、なでしこ2部所属の静産磐田。カテゴリーが違う両チームは、互いに手探り状態でキックオフを迎えます。「相手がこう来たら、こうしようというパターンはいくつか考えていた」と浦和の森栄次監督。
浦和は、清家貴子選手がワントップで起用され、最終ラインの裏を狙います。静産磐田がこれに対応しようと、全体的に引いてスペースを消すと、今度は佐々木繭選手が高い位置に顔を出し、流動的なポジショニングからの攻撃を加速させます。そして18分。左サイドから佐々木選手の入れたグラウンダーのパスを、ベテランの安藤梢選手が落ち着いて、左足のシュートを流し込みます。
失点でさらに後ろへ重心のかかった静産磐田の陣内で、浦和がハーフコートゲームを展開します。23分には、センターパックの南萌華選手からの大きな展開から、佐々木選手がポストをたたくシュート。右サイドでは柴田華絵選手、塩越柚歩選手が、ドリブルとパスを使い分けて局面を打開し、チャンスを作ります。前半は浦和が1点リードで折り返しました。
「前半はボールに関わろうとして、中の方にポジションをとった。後半はちょっとワイドを意識してということで、あまり中に行き過ぎず、外に開いて相手も広げようという感じでポジションをとった」と佐々木選手。相手の出方に応じて、戦い方に変化をつけながら、浦和は後半もペースを握り続けます。
後半開始早々には、縦のパス交換を繰り返して静産磐田の守備を揺さぶると、清家選手の動き出しに合わせて栗島朱里選手が、浮き球をスペースへ送ります。マークを振り切った清家選手が、これをしっかりと決めて加点。さらに浦和が優位に立ちます。
何とか1点を返したい静産磐田も、幾度かいい形でボールを前に運びますが、最後の場面でパスが流れるなど、逸機が続きます。最大のチャンスは72分。左サイドでボールを持った三輪選手からパスを受けた平野選手が中央で浦和のDFを引きつけ、さらに右へ。後半投入された藤田桃加選手が右足で狙いますが、やや力が入ったシュートは、浦和のGK池田咲紀子選手に落ち着いて処理されました。
試合終盤の86分、静産磐田の金札杏選手がパスをさらって、ペナルティーエリア内に切り込もうとしますが、ここも浦和守備陣にブロックされて得点できず。逆に浦和は、この流れから、途中出場の吉良知夏選手がしっかりとゴール。決めるべきところで決める、なでしこ1部の決定力を見せつけました。
最終スコア3-0で貫録を見せた浦和が、ベスト8へ進みました。
監督・選手コメント
森栄次 監督(浦和レッズレディース)
対戦相手の情報があまりなかったので、どうやってくるのか分かりませんでした。前からプレッシャーに来るのであれば、裏のスペースで今回トップにした清家の脚力を生かすという形。逆に、静産磐田がリトリートしてくるのであれば、サイドをうまく使っていこうと話していました。(静産磐田は)思った以上に向かって来てくれた。自分たちがボールを握れる時間が結構あったし、シュートチャンスもあった。ゴールがなかなか入りませんでしたが、内容的にはそんなに悪くないなと思っています。
佐々木繭 選手(浦和レッズレディース)
対戦相手の情報が少なかったですけれども、自分たちのやるべきことは、年間を通して変わっていないので、それをどう発揮できるかというところでした。個人的には、もうちょっと仕掛けの部分を出していきたかったので、今日は、その部分のチャレンジもしました。高い位置でボールを捌いたときは、(先制点のように)得点に絡めるので、次の試合でもしていきたいと思います。今日は結構、ボールも持てていましたし、回してもいたので、その中で得点が奪えなかったのは「決定力がまだまだだな」と感じています。
村松大介 監督(静岡産業大学磐田ボニータ)
前回のスフィーダ世田谷FC戦に勝った形で、今日の試合もやってみました。昨年のINAC神戸レオネッサ戦(同じ3回戦で0-2)は、「攻撃よりも守備を重視して、隙あらば得点を」という形でしたが、今日は「なんとか点を取りたい」と、いろいろチャレンジしてみたのですが、取れませんでした。なでしこ1部との違いは、技術もありますが、スピードですね。走るスピードというだけでなく、思考のスピードも含めたトータルで、差がありました。チャンスをモノにする力は普段から積み上げていかなければいけないところかなと思います。
三輪玲奈 選手(静岡産業大学磐田ボニータ)
まったく勝ち目がないわけではないから、サッカーを楽しもうという気持ちで、この試合に取り組みました。浦和は、チーム全体が連動して動いて、嫌なところを次々に突いてくるので、こちらもマークがつきにくかった。失点してからは、全体的にポジションを低くとってしまって、攻撃に枚数があまりかけられない状態になりました。そのために、ゴール前でも慌ててしまい、良い状態の選手を見て使ったりすることができませんでした。チャンスで決めていたら、流れも変わっていたのではないでしょうか。
開催期間:2019/11/2(土)~2019/12/29(日)
【1回戦】2019年11月2日(土)・3日(日)
【2回戦】11月23日(土)・24日(日)
【3回戦】11月30(土)・12月1日(日)
【準々決勝】12月8日(日)
【準決勝】12月22日(日)
【決勝】12月29日(日)
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