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FC東京、鳥栖などが2回戦へ 高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019プレーオフ
2019年12月14日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019プレーオフは12月13日(金)、広島県内で1回戦8試合を実施しました。
広島広域公園第一球技場では、FC東京U-18(関東1/東京)対 旭川実業高校(北海道2)と、サガン鳥栖U-18(九州1/佐賀) 対 徳島ヴォルティスユース(四国/徳島)の2試合を行い、プレミアリーグ昇格をかけた熱戦が繰り広げました。
ピックアップマッチ1
FC東京U-18 5-0(前半3-0、後半2-0)旭川実業高校
第1試合は、キャプテンのFW小林里駆選手(#10)が「負けたら終わりの一発勝負なので試合の入りから、前からどんどん行こうと決めていた」と振り返るFC東京のペースで試合が進みました。10分には、右サイドを仕掛けたMF角昂志郎選手(#40)がシュートを放ちましたが、GK桑島瑠司選手(#17)が好セーブ。ゴール前にこぼれたボールを拾ったFW宮田和純選手(#11)から、小林選手へとつないで再びゴールを狙いましたが、桑島選手に阻まれました。
見せ場をつくりながらも1点が遠い展開が続きましたが、28分には左CKをMF常盤亨太選手(#17)が頭で合わせて、FC東京が先制に成功。前半の残り5分を切ってからは、CKから小林選手と常盤選手が立て続けにヘディング弾をたたき込み、一気に3点差まで引き離しました。
富居徹雄監督が、「取られる時間が悪かった」と肩を落とした旭川実業に対し、FC東京は後半も攻撃の手を緩めず、50分には小林選手自らが得たPKを決めて勝負の行方を決定づけました。点差が開いた終盤はミスからピンチを招く場面もありましたが、中村忠監督が「今年のチームは、守備で勝点を取ってきたチーム。絶対に点をやらせないところはチームの特徴」と胸を張る堅守によって旭川実業に得点を与えません。試合終了間際にもDF大森理生選手(#28)が加点し、終わってみれば5点差というスコアで2回戦へと駒を進めました。
ピックアップマッチ2
サガン鳥栖U-18 1-0(前半0-0、後半1-0)徳島ヴォルティスユース
第2試合は、1点を争う緊迫した状況が続きました。MF相良竜之介選手(#11)が「1戦目ということもあって緊張や勝たなければいけないというプレッシャーがあって動きが硬かった」と話す鳥栖でしたが、試合開始と共に高い位置からのプレスを徹底することで、徳島のポゼッションを封印。ボールを奪ったら積極的にゴールを目指して、徳島を押し込みました。
対する徳島も時間の経過と共に後方からのボール回しが増え、落ち着いてゲームを進めることができました。34分には、MF澤崎凌大選手(#8)を起点にカウンターを繰り出すと、左サイドを抜け出したDF市川健志郎選手(#5)がゴール前にパス。FW吉本勇気選手(#9)がフリーでシュートを打ちましたが、素早く寄せたDFがブロックし、ゴールには至りません。
エンドが代わった後半は、「前半は良いシーンがなく、周りから『もっと仕掛けろ』と言われていた。相手の脅威になりたいという気持ちで仕掛けた」と振り返る相良選手の突破から鳥栖が見せ場を作りました。前半同様、高い位置からのプレスも継続し、流れを引き寄せると51分には、相手エリアでのボール奪取から、FW田中禅選手(#17)がゴール前にパスを入れました。ペナルティーエリア右で受けたMF盧泰曄選手(#6)が中央に折り返すと、反応したMF本田風智選手(#10)が倒されPKを獲得。このチャンスを本田選手自らが決めて、鳥栖が先制しました。このままスコアは動かず、鳥栖が1-0で勝利しました。
2回戦は、12月15日(日)に行い、来季プレミアリーグに昇格する4チームが決定します。
監督・選手コメント
FW #10 小林里駆 選手(FC東京U-18)
良い形で先制点が獲れたのと自分たちが得意とするセットプレーでたくさん点を取れたのは良かったのですが、後半の終盤はボールへの寄せやボールを受ける意識が甘くなってしまった。個人としても2点取れたのですが、流れの中から獲れなかったのが反省点です。次の試合でも同じことを繰り返せば勝てないので、気を引き締めたいです。プレミアの緊迫したゲームを経験した方がより個人としてチームとして成長できる。来年の後輩がプレミアで戦えるよう次も勝ちます。
富居徹雄 監督(旭川実業高校)
相手とは判断の速さが違いました。失点するまでボールを持たれながら危ない場面は少なかったのですが、これがサッカーなのかもしれません。崩された場面は、1試合通じてほとんどなかったのですが、ちゃんと決めてくるのが強いチーム。流れで崩されなかったものの、CKまで持って行かれての失点が続き、セットプレーの質の高さも改めて感じました。もっと日頃のトレーニングから、判断の速さなどに拘っていかなければいけません。2年生が多く出ていたので、来年の糧にします。
田中智宗 監督(サガン鳥栖U-18)
徳島さんは足元が非常に上手く、後ろからビルドアップしてくるのが分かっていたので、前線からボールを奪いに行ってショートカウンターを狙っていました。狙い通りチャンスをつくれたのですが、最後のところをきっちり守られてしまった。カウンターからのピンチもあり、予想通りの展開で、ハーフタームには「我慢していくしかない」と指示しました。結果的にゴールも前線でボールを奪って、ショートカウンターを仕掛けたのがPKになりました。イメージ通りのゲームでしたが、ちゃんと点が取れていればもっと楽な展開になったと思います。
DF #5 市川健志郎 選手(徳島ヴォルティスユース)
中学1年生からヴォルティスのお世話になっていたので、最後の集大成としてこれまでチームが果たせていないプレミア昇格を目標に頑張りました。ただ、プリンスリーグとは身体の強さやプレスの速さがまったく違い戸惑いました。相手の守備にははまって思い通り前に進めなかったのが悔やまれます。前半に何本かチャンスがありましたが、そこで決めなければいけません。徳島らしさを少しは出せたと思いますが、もっと出したかったです。後輩たちには、この悔しさを来年につなげてプリンスで優勝し、プレミアに昇格して欲しいです。
日程:2019/12/13(金)・2019/12/15(日)
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