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浦和と日テレが激戦の準決勝を制す 皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会

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2019年12月23日

浦和と日テレが激戦の準決勝を制す 皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会

皇后杯JFA第41回全日本女子サッカー選手権大会は、12月22日(日)にNACK5スタジアム大宮で準決勝の2試合を開催。浦和レッズレディース(なでしこ1部/埼玉)とINAC神戸レオネッサ(なでしこ1部/兵庫)、日テレ・ベレーザ(なでしこ1部/東京)とちふれASエルフェン埼玉(なでしこ2部/埼玉)が決勝進出を懸けて対戦しました。

ピックアップマッチ1

浦和レッズレディース 3-2(前半1-1、後半2-1)INAC神戸レオネッサ

第1試合は、浦和とI神戸が対戦しました。ここまでの皇后杯では無失点の両チームでしたが、試合開始直後の2分、いきなり試合が動きました。杉田妃和選手の入れたクロスから生まれた混戦で、中島依美選手が決めてI神戸が先制します。そして浦和もすぐに反撃。8分、清家貴子選手のシュートがクロスバーに当たったリバウンドを、菅澤優衣香選手がゴール。前半を1-1のタイスコアで終えます。

後半も激しい戦いは続きます。まず、増矢理花選手がゴール左隅へ狙いすましたシュートで、勝ち越しに成功。しかし、浦和も61分、長船加奈選手がつなぎ、最後は清家選手がゴールし、再び同点としました。

寒さを忘れる好ゲームに決着をつけたのは、南萌華選手でした。塩越柚歩選手のCKに合わせて走り込み、しっかりと頭を合わせました。最終スコアは3-2で浦和が勝利。5年ぶりの決勝進出を決めました。

ピックアップマッチ2

日テレ・ベレーザ 2-1(前半1-0、後半0-1、延長前半1-0、延長後半0-0)ちふれASエルフェン埼玉

第2試合は、連覇を狙う日テレに、ちふれが挑戦します。

先制は日テレでした。29分、宮澤ひなた選手のクロスから、菅野奏音選手がゴールを奪います。ちふれも日テレ出身の荒川恵理子選手らがスペースを狙う動きで抗戦しますが、日テレが1点リードで試合を折り返します。

後半に入ると、ちふれは選手交代とシステムチェンジでペースをつかみました。そして、81分、高い位置でボールを奪うと、最後は祐村ひかる選手が右足を振り抜いて、同点。その勢いのまま、攻勢を続けるちふれは、後半終了間際に田嶋みのり選手が強烈なシュートを放ちますが、山下杏也加選手が好セーブ。試合は延長戦に入ります。

インターバルで息を整えた日テレは99分、田中美南選手のポストプレーから途中出場の小林里歌子選手がシュート。一度はGKに防がれますが、小林選手がこぼれ球を左のサイドネットに突き刺し、勝ち越します。雨中のナイトゲームは、粘るちふれを振り切って、日テレが2-1で勝利。今季4冠に王手をかけました。

監督・選手コメント

FW #9 菅澤優衣 香選手(浦和レッズレディース)
立ち上がりに失点はしましたが、早い時間帯だったので、みんなで絶対に取り返そうと話し合って前半のうちに取り返すことができました。(I神戸に敗れた)リーグ戦では、失点で自分たちの気持ちが落ちてしまった部分があったのかも知れませんが、今日は相手に先手をとられても、最後までみんなの集中力が切れませんでした。それが、勝利につながったのかなと思います」

鈴木俊 監督(INAC神戸レオネッサ)
今日の浦和は、リーグ戦の時より、迫力も、パワーもありました。その中で、自分たちも相手の攻撃を受けながら少ないチャンスを生かして、先手、先手と取れたところに、今シーズンのチームの成長を感じました。ただ、試合前から警戒していたリスタートで2失点したことは、来季への課題としてもらえればと思います。

GK #1 山下杏也加 選手(日テレ・ベレーザ)
(自身を含めたなでしこジャパンメンバーは)帰国後もあまり練習する時間がなく、コンディションを整えるだけでした。相手がどこであっても、こういう試合内容になるとは覚悟していました。ただ、試合をやってみると、もうちょっと点も取れたと思いますし、もっと安定したビルドアップもできたのではないかと感じています。90分で勝ち切らなければいけないゲームで、延長戦までいってしまっているし、満足はしていません。

MF #7 薊理絵 選手(ちふれASエルフェン埼玉)
このチームで長くプレーしてきた私にとって、ベスト4まで進んだことは本当にうれしいです。それでもここで満足してはいけないと思います。私たちは本気で優勝を目指していましたし、モチベーションを高く保ちながらこの試合に臨めました。皇后杯に参加して初めての当日バス移動。応援も多かったし、一体感もありましたが、こうして負けた後で「楽しかった」だけでは終わらせられません。

開催期間:2019/11/2(土)~2019/12/29(日)
【1回戦】2019年11月2日(土)・3日(日)
【2回戦】11月23日(土)・24日(日)
【3回戦】11月30(土)・12月1日(日)
【準々決勝】12月8日(日)
【準決勝】12月22日(日)
【決勝】12月29日(日)

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