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「真剣勝負にこだわる」横浜F・マリノスユース・筒井紀章監督×横浜FCユース・早川知伸監督対談 高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2020関東

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2020年09月03日

「真剣勝負にこだわる」横浜F・マリノスユース・筒井紀章監督×横浜FCユース・早川知伸監督対談 高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2020関東

高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2020は新型コロナウイルスの影響により、開催方法を変更して9月5日(土)に関東地域のチームのみで開幕を迎えます。ここでは開幕前に対談取材を実施していた横浜F・マリノスユースの筒井紀章監督と横浜FCユースの早川知伸監督による“横浜ダービー対談”(横浜F・マリノスユースは3年ぶりのプレミア昇格、横浜FCユースは今年初のプレミア)を再取材して、自粛期間の過ごし方やプレミアリーグ開幕に向けての意気込みを聞きました。

オンライン取材日:2020年8月28日
監督撮影日:2020年2月26日

――新型コロナウイルスの影響による自粛期間中はどのような活動されていたのですか。

早川 自粛期間中はできる限りチームで何か活動をしようと、オンラインを活用していました。オンラインでトレーニングを週2回、ミーティングも1週間か2週間に1度行っていました。また、せっかくチャレンジできるプレミアリーグが延期になり、特に3年生は親御さんを含めて進路を気にしたりと選手のメンタル面が心配だったので、スタッフが個別に選手と電話で話してケアをしていました。

筒井 私たちも同じようにオンラインで体幹トレーニングをしたり、フィジカルコーチが各自に個別のメニューを展開したり、できるだけチーム全体の力を維持できるように取り組んできました。オンライントレーニングは選手とスタッフのコミュニケーションの場にもなりましたし、サッカー以外の課題にも取り組んでもらいました。

――どのような課題ですか。

筒井 サッカーの映像を見せて、それに対しての感想や思いを聞いたり、このコロナ禍の状況をどう考えるかといった、座学のようなことを行っていました。初めてのことでしたが、小学校年代のプライマリーやジュニアユースも一緒にクラブ全体として取り組みました。今まではグラウンドでの話はサッカーが中心でしたが、違うテーマを与えることで「こういう考え方をしているのか」という新しい発見もありましたね。

――選手たちはプレミアリーグ延期をどう受け止めていましたか。

筒井 特に3年生がそうなのですが、昨年の成果としての今年のプレミアリーグ参戦だったので、チームを立ち上げた1月から、ものすごい意気込みを感じていました。それが自粛によって動けなくなるもどかしさはありました。私たちスタッフも同じ気持ちでしたが、自分たちで変えられない状況の中でも、やるべきこと、そして自分の中で変えられるものがあるという話を選手たちにはしてきました。

――横浜FCとしては、クラブ初のプレミア挑戦でした。

早川 やはり選手たちは落ち込んでいましたし、先行きが見えないことに不安を抱えていました。

――最高の成長の場である試合を行えないことで、指導の難しさもあったのではないでしょうか。

早川 それは非常に感じましたし、選手たちにもゲームをしたいという思いがありました。そこで、神奈川県内の6つのJクラブが力を合わせて、7月から1カ月ほど交流戦を行いました。そこから2カ月でのチームづくりをするにあたり、非常に助かりました。

――試合をしたりと徐々に普段の生活に戻り、選手たちに変化はありましたか。

早川 7月までは試合がなかったというよりも、サッカーをしていない状況でしたから、よそよそしいというか、プレーで自分を表現できていませんでした。対人プレーでも球際の争いが弱くなったりと、サッカーができなかった難しさを感じました。自粛期間が明けた頃は、体の接触はなしとか、人数の限られたグループでの練習など、「これってサッカーなのかな?」というトレーニングでしたから。でも、そうしたことを乗り越えた選手たちの成長や変化をすごく感じることにもなりました。

筒井 私たちもその交流戦をきっかけに、少しずつ時間を伸ばしてゲームを組めるようになっていきました。選手たちもゲームになると、さらに集中を高めますし、意欲的にやってくれています。

――やはり中断によるぎこちなさはありましたか。

筒井 長い間、一人で練習していたわけですからね。練習が始まって仲間と顔を合わせるだけでも、対面になってボールを蹴るだけでも、気分は違います。一方で、自分だけでできることをしっかりやってくれていた、とも感じました。

――ついに始まるプレミアリーグに、どのような意気込みで臨みますか。

筒井 選手には一戦一戦、しっかり自分の力を出してほしいです。昇格・降格がないといっても、真剣勝負にこだわらないと求めるものがずれてしまいます。普段から、「公式戦も練習試合も変わらない」と伝えていますし、選手も日々100%以上の力で向上心を持ってやってくれています。プレーの質や精度、チームとしての戦い方、そして個人の力と、勝負にもこだわりながら思いを込めて戦います。例年と比べて試合数はすごく少なくなっていますが、大事な成長の場と考えています。

早川 私たちも同じように考えています。クラブとしても初めての参戦になるので、高いレベルのチームを相手に、どのくらいできるかチャレンジしようと話しています。プレーもそうだし、メンタル面も含めて、常にチャレンジャー精神を持って臨めればと思います。

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