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SAMURAI BLUE森保監督、オランダ遠征で「意思統一と融合を」

2020年10月02日

SAMURAI BLUE森保監督、オランダ遠征で「意思統一と融合を」

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は10月1日(木)、5日からのオランダ遠征に臨む日本代表メンバーを発表。約1年ぶりの代表活動でチームの「意思統一を再確認し、経験のある選手と経験の浅い選手との融合を図りたい」と語りました。
選出されたメンバーは25人。新型コロナウィルス感染流行による日本帰国時の自主隔離期間などを考慮して、Jリーグでプレーする選手の招集は見送られ、歴代の代表活動で初めて、欧州でプレーする選手のみでの編成となりました。

メンバーにはMF南野拓実選手(リバプールFC)、MF久保建英選手(ビジャレアルCF)、FW大迫勇也選手(ヴェルダー・ブレーメン)、DF冨安健洋選手(ボローニャFC)らが選出され、FW岡崎慎司選手(SDウエスカ)は昨年6月のCONMEBOLコパアメリカ選手権以来の復帰となりました。
今回の顔ぶれには五輪年代の選手も7人選ばれており、久保選手、冨安選手のほか、MF堂安律選手(アルミニア・ビーレフェルト)、MF三好康児選手(ロイヤル・アントワープFC)らが名を連ねています。DF菅原由勢選手(AZアルクマール)はSAMURAI BLUE初選出です。
ウエスカで昨季スペインリーグ1部を勝ち取り、今季開幕から4戦連続先発出場している34歳の岡崎選手について、オンラインで会見に臨んだ森保監督は、「リーグや置かれている状況が変わっても存在価値を示してくれている」と話し、改めて年齢が選考基準ではないと説明しました。
また、菅原選手については、U-23代表での活動や所属クラブでのプレーをチェックして、「将来A代表十分絡んでくるだろうという期待を込めて招集した」としています。
このほか、8月にベルギーのクラブへ移籍したFW鈴木武蔵選手(KベールスホットAC)、ドイツに新天地を求めたDF室屋成選手(ハノーファー96)も選ばれましたが、コロナ禍による欧州国間の渡航制限を受けて、セルビアとロシアからの選出は見送られました。

感染拡大の影響で、今年3月以降の国際マッチデーが休止となり、FIFAワールドカップアジア予選も延期されたため、海外組を含めての代表チームの活動は昨年11月以来です。
森保監督は「10月の代表戦をできることを嬉しく、ありがたく思っている。多くの方々の尽力のおかげで、感謝している。選手、スタッフ、チーム一同、感謝の気持ちを持って臨みたい」と話し、久しぶりの活動では「まずは基本的なコンセプトの確認、意思統一からやっていければ」としています。
来年7月の東京オリンピックに臨む五輪代表チームがコロナ禍で活動ができていないことを踏まえて、「経験の浅い選手も招集している。経験の豊富な選手と浅い選手の融合を図りながら、個のレベルアップをし、チーム強化をしていくことを考えながら活動したい」と話し、五輪代表チーム担当スタッフも帯同します。
対戦するカメルーン代表とコートジボワール代表について、チーム編成にコロナ禍の影響が出ることも想定しながらも、日本代表指揮官は「自分たちがやるべきことをしっかりやって、選手たちに個々の力を思い切り発揮してもらいながら、日本の良さでもある組織力をもって戦い抜けるようにしたい」と述べました。
チームは10月5日(日)に現地で集合し、トレーニングを始めます。
感染対策の一環として、試合会場や練習場をユトレヒトの1か所に限定し、ホテルも別棟を貸切る形で外部との不要な接触を回避。試合前には日本代表だけでなく、相手チームにもPCR検査を実施して陰性を確認します。また、日本から現地入りする森保監督らコーチ陣を含めた全スタッフは、SmartAmp法による検査でチェックし、感染陰性の証明書を携えての出発となります。
反町康治技術委員長は「最後の最後まで、新型コロナウィルスの感染対策を万全にした上で活動したい」と話し、チームには「長いワールドカップ予選につながるものを期待する。日本代表なので、内容と結果の両方を求めたい」と語りました。
試合は9日(金)のカメルーン代表戦が日本時間21:00(現地時間14:00)、13日(火)のコートジボワール代表戦が日本時間23:45(現地時間16:45)キックオフの予定で、いずれも無観客によるリモートマッチ方式で行われます。

コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督:
今回の遠征活動には多くの方々が環境づくりに尽力して下さいました。そのことは絶対に忘れてはなりませんし、恩返しとなる活動、試合をしなければいけません。
日本代表は社会に貢献できる存在でなければいけないと思っています。我々が勝利を目指して戦い、勝つことによって、応援していくださるすべての方に喜んでいただき、子どもたちに夢を、応援してくれる方に希望を持ってもらいたい。コロナ禍や自然災害で傷つき困難な生活をしている方がいらっしゃる中、我々の試合を通して元気や勇気と根気を感じてもらうことで、日常生活の励みにしていただきたい。どんな困難があっても一人ひとりが全力で臨み、チームのために献身的に支え合って、チーム一丸となって最後まで根気強く戦い抜くところを、試合で表現できればと思っています。
約1年間活動ができていなかったことは代表監督として残念ではありますが、選手の所属クラブでのレベルアップと存在価値を高めることが、日本代表の戦力アップと存在価値を上げることになります。所属チームでのプレーを見ながらその時の条件にあった招集をして、少しでもベストな状態のチームを作って活動をしたい。今回も選手のコンディションをチェックしながら活動して、試合では勝利を目指して、こだわりを持って戦い、内容的にも見ている方にいろんなものを感じてもらえるようにしたいと思います。

反町康治 JFA技術委員長:
オランダ王国、オランダサッカー協会、駐日オランダ大使館、在オランダ日本大使館のみなさん、JFA事務局のスタッフのご尽力のおかげで、オランダ遠征ができることを本当に嬉しく思っています。本当にありがとうございます。今回の遠征合宿は、来年3月のFIFAワールドカップ予選の準備段階と捉えています。海外で活躍している選手で構成されていますが、予選につながるような成果を出して帰ってきたいです。

関塚隆 JFAナショナルチームダイレクター:
オランダで強化試合とキャンプができることを本当に嬉しく思います。メンバーにJリーグの選手は含まれていません。Jクラブが2週間に1度のPCR検査や外部との接触を極力避けて活動している感染対策の状況、Jリーグの過密スケジュール、帰国後2週間の自主待機が解除されていない点を考慮して、Jリーグの選手招集を見送ったと森保監督から説明がありました。カメルーン戦、コートジボワール戦で3月のFIFAワールドカップ予選へ向けて、チームとしてしっかり準備していきたいと思います。

会見映像

国際親善試合

2020年10月9日(金) 14:00 キックオフ(日本時間 21:00)vs カメルーン代表
2020年10月13日(火) 16:45 キックオフ(日本時間 23:45)vs コートジボワール代表
会場:スタディオン・ハルヘンワールト(オランダ/ユトレヒト)

大会情報はこちら

 

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