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SAMRURAI BLUE森保監督、カメルーン戦で「励ましのエールを送り、チーム力向上を」

2020年10月09日

SAMRURAI BLUE森保監督、カメルーン戦で「励ましのエールを送り、チーム力向上を」

SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は10月8日(木)、カメルーン代表とのオランダのユトレヒトでの国際親善試合を翌日に控えてオンラインで会見に臨み、新型コロナウィルス感染流行の影響で約1年ぶりとなる代表戦へ向けて、「感謝の気持ちを持って、励ましのエールとなる戦いをして、チーム力を上げたい」と抱負を述べました。
 
新型コロナウィルス感染症の世界的な流行を受けて、日本代表にとって欧州組を含めた試合は昨年11月以来。感染対策のための渡航制限などの影響を受けて、代表戦初の欧州でプレーする選手のみの編成となりました。
チームは10月5日からユトレヒトで合宿をスタートさせましたが、久しぶりの活動を通して、森保監督は選手たちの欧州でのキャリアの長さに関わらず、「選手たちから自信がすごく伝わってくる。強さ、逞しさが増した」と感じており、「少しでも多くの選手にピッチに立ってもらいながら、チームの底上げができれば」と話しています。
選手の所属クラブでの試合の都合で全体練習ができたのは2回のみという状況ですが、チームはミーティングも重ね、チームコンセプトを確認してきました。
「戦いの中で問題解決能力や修正能力をお互いのコミュニケーションの中でできるチームが強い」と話す森保監督は、「ほぼ1年間活動できていない中で、もう一回基本的なことをチームとして見つめ直しながら、試合の中で個々の選手がどういうことができるのか。チームとして戦術を共有しながら、お互いの良さを出しあえるかを最大限やってほしい」と期待を寄せています。
感染防止対策として当地で行った試合前のPCR検査で、日本代表は選手スタッフとも陰性が確認されました。
しかし、カメルーン代表は選手2人に陽性が確認され、1人が濃厚接触者と特定されました。当該選手3人はすでにチームを離れており、それ以外の選手18人とスタッフは陰性が確認されているため、試合は予定通り行われます。
森保監督はカメルーン代表について、「能力の高い選手がそろっている。選手が欠けた中でも、次に出てくる選手が野心を持ってモチベーション高く出てくることは十分に考えられる」と指摘。「身体能力が高く技術的にも高い。チーム全体として非常に推進力がある戦い方をしてくる」と警戒しながらも、「非常に手強い相手と試合することで、我々が成長できる戦いができる」と話しています。
カメルーン代表は11月にアフリカネーションズカップの予選へ準備中で、当地では5日から練習。若手を含め、欧州でプレーする選手中心の編成です。
チームを率いるアントニオ・コンセッサオ・ダシルバ・オリベイラ監督は、「陽性者やけが人などが出て、限られた人数でいかに戦うかだが、特に若手にチャンスを与えたい。日本はスピードがあり攻守のトランジションも素早く、我々が求めていたタイプのチーム」と話しています。
両者の対戦成績は過去4戦で日本の3勝1分。今回の対戦は南アフリカでの2010年FIFAワールドカップのグループステージでの対戦(日本の1-0勝利)以来です。
MF堂安律選手(アルミニア・ビーレフェルト)は、「アフリカのチームは間違いなく能力が高い。その能力勝負になるようなプレーではなく、日本の強みの技術やハードワークしてしっかり戦うということをやれば良い結果を得られる。それプラス、自分の特長のゴールに向かうシュートやパスを出していければいい」と意気込んでいます。
コロナ禍ながらも試合を行えることに、森保監督は「代表活動ができる、こんな喜びの舞台はない。選手たちには試合ができる喜びと環境を作ってくれた方々に感謝の気持ちを持ってプレーしてほしい」と語りました。
カメルーン代表戦は9日日本時間21:00(現地時間14:00)から、ユトレヒトのStadion Galgenwaardにて、無観客によるリモートマッチ方式での開催です。

監督コメント

森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
このコロナ禍で代表活動ができる環境づくりをしてくれた全ての方々、命がけで戦っている医療従事者、身を粉にして働いているソーシャルワーカーの方々に感謝したい。コロナや自然災害で困難な生活をしている方々へ、我々の戦いを通して励ましのエールを届けたいと思います。選手たちからも、勝利とチーム一丸となって戦うことを届けたいという試合に対する強い思いが、練習からも伝わってきています。
状況次第ですが、少しでも多くの選手を起用して、戦術の共有も底上げをしてチーム力を上げていきたいと考えています。チームの基本的なコンセプトの下、選手の特長、役割の中、試合で持っているモノを思い切って発揮してほしいと思っています。日本人の良さである連携連動すること、団結する組織力は武器にしてなければと考えていて、個の強さを最大限に伸ばしながら組織力を活かしたいですし、選手たちにはチームや仲間のために走って戦うメンタル面も個の能力として備えてほしいと思っています。

アントニオ・コンセッサオ・ダシルバ・オリベイラ カメルーン代表監督
日本との対戦ができることを光栄に思う。今回の国際親善試合は我々にとって11月に控えるモザンビークとのアフリカネーションズカップ予選への良い準備となります。日本は厳しさや規律など日本の文化を反映したプレーをして、組織力や戦術レベルが高く、組織的に良く、個人の能力も優れています。両チームとも1年ほど試合ができていない中、互いに公式戦を控えて、非常に有意義な対戦です。

選手コメント

DF #16 冨安健洋 選手(ボローニャFC/イタリア
今回の代表活動は楽しみにしていましたし、とても充実した時間を過ごせています。ボローニャと違って、代表では選手個人が状況を見て判断してというところを求められていると思うので、相手をしっかり見て、ボールが来る前に状況を見て、いいポジションをとって、止めて、運べる時は運んでという状況判断をうまくやりたいです。昨年1年間ボローニャでサイドバックをやって、自分が不利な状況で守備をすることが多かったので、僕がセンターバックに入って、サイドバックにはそういう思いをさせないよう、できるだけ負担を減らしてあげられるようにカバーできればいいなと思っています。

DF #20 安西幸輝 選手(ポルティモネンセSC/ポルトガル
今回長友選手が不参加で、自分にチャンスが回っていると思っているので、2試合とも出るつもりでいますし、いままでこの1年間海外で積み上げてきたものを試合で出せればと思っています。僕がやることで左サイドバック(の競争)が活性化すると思うので、100%でやるだけです。対戦相手については、ポルトガルリーグもすごく速い選手はたくさんいますし、アフリカの選手とも何回もマッチアップしてきたので、気を付けながら、バチバチいきたいし、攻撃で何回もオーバーラップして相手を疲弊させて、自分の特長をどんどん生かしていきたいと思っています。

MF #11 堂安律 選手(アルミニア・ビーレフェルト/ドイツ)
1年ぶりの代表戦で、楽しみという気持ちは強いですが、僕たちの姿を見せなくてはいけないというのもあると感じています。代表戦は毎試合重要で、僕にとってもチームにとってもすごく大事で、逃していい1分1秒など本当にありません。今回に限らず、毎試合、毎遠征、集中して大事にしています。ドイツでは今、インサイドハーフをやっていますが、ゴールが少し遠いので今までよりも長い距離のドリブルをして、味方に預けたりゴールに絡むことが多い。少し低い位置からでもゴールに迫っていける普段のプレーを出せれば、チームの助けになると思うので、そこは意識してプレーしたいと思います。

FW #15 大迫勇也 選手(ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ)
代表の活動は1年空きましたが、代表でのプレーのイメージはしっかりと持っていますし、準備は確実にできていると思います。今回欧州での2試合でコンディションのいい相手とできることは、僕たちにとって大きいと思いますし、ここで結果を残すことで次につながると思うので大事にしたいです。しっかりと結果を出すことに集中して取り組みたい。自分は前の選手としてゴールに絡む、ゴールを取るのが一番ですし、代表チームが勝つためにすべてを出し切ることを、まずは全選手がしなくてはいけないことだと思っています。そこは集中して取り組みたいです。

スケジュール

10月5日(月) PM トレーニング
10月6日(火) PM トレーニング
10月7日(水) PM トレーニング
10月8日(木) 未定 公式会見、公式練習
10月9日(金) 14:00 国際親善試合 カメルーン代表戦(Stadion Galgenwaard)
10月10日(土) PM トレーニング
10月11日(日) PM トレーニング
10月12日(月) 未定 公式会見、トレーニング
10月13日(火) 16:45 国際親善試合 コートジボワール代表戦(Stadion Galgenwaard)

※スケジュールを変更する場合があります

国際親善試合

2020年10月9日(金) 14:00 キックオフ(日本時間 21:00)vs カメルーン代表
2020年10月13日(火) 16:45 キックオフ(日本時間 23:45)vs コートジボワール代表
会場:スタディオン・ハルヘンワールト(オランダ/ユトレヒト)

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