JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > 「勝利に向かって貪欲に」植木理子選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)インタビュー後編 JFA 第25回全日本U-15女子サッカー選手権大会

ニュース

「勝利に向かって貪欲に」植木理子選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)インタビュー後編 JFA 第25回全日本U-15女子サッカー選手権大会

2020年12月10日

「勝利に向かって貪欲に」植木理子選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)インタビュー後編 JFA 第25回全日本U-15女子サッカー選手権大会

JFA 第25回全日本U-15女子サッカー選手権大会が12月12日(土)に開幕します。ここでは第19回大会で優勝を経験した植木理子選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)に、出場した大会や中学時代について聞きました。

オンライン取材日:2020年11月27日(金)

前編はこちら

――全日本U-15女子サッカー選手権大会では、3年時の第18回大会で優勝しました。苦しいこともあったと思いますが、全国制覇に向けてぶれずに取り組むことができた理由を教えてください。

植木 チームの仲が良かったことが大きいと思います。同期生が14~15人ぐらいいたんですが、周囲を鼓舞できる選手がすごく多かったんですよ。3年時は私がキャプテンをやっていたんですけど、キャプテンマークを巻くだけだったというか、全員が優勝に向かってチームを押し上げられる存在だったので、それがぶれずに取り組めた要因だと思います。

――この大会では5試合中3試合で植木選手が先制点を奪っています。得点への意識は強く持っていたのでしょうか。

植木 先制点を取ることはチームとして心掛けていましたが、個人として得点王を狙っていましたし、自分が点を取ってチームを勝たせたいという気持ちがすごく強かったので、それがその結果につながったのかなと思います。

――実際に13ゴールを挙げて得点王に輝きました。FWで得点を求められる中、大舞台で結果を出すために心掛けていたことはありますか?

植木 それまで、大事な試合ではなかなかゴールを決められなかったんです。関東予選でも準決勝、決勝で活躍できず、大事な試合でいいパフォーマンスができないのが自分のウィークポイントでした。この大会では全国制覇したい気持ちが何より強かったですし、決勝では2得点を挙げたのですが、あと1勝で全国制覇というモチベーションがあったからこそ決められたゴールだったと思います。

――日テレ・メニーナ・セリアス(現日テレ・東京ヴェルディセリアス)で3年間を過ごして学んだこと、特に成長できた部分を教えてください。

植木 シンプルに、頑張ることやチームのために体を張ることは中学3年間で一番、学んだと思っています。当時のセリアスは、うまくはないけど体を張ったり走ったりする部分は全員が負けなかったので、勝負強かったと思っています。練習の時から真剣で、頑張ったり走ったりという、技術以前にやるべきことを学びました。今も当時のチームメートたちと「あの時は下手だったけど強かったよね」と話します。

――近況についてお聞きします。3位で終了した今年のリーグ戦を振り返ってください。

植木 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れたり、練習ができなかったりした中でのシーズンだったので、サッカーができる環境が当たり前じゃないということを改めて感じました。個人としては、うまくいかない試合が多かったので、正直、苦しさや悔しさばかりだったんですけど、もがきながらサッカーをした経験は今後の成長につながると思います。

――来年には東京オリンピックがあり、WEリーグが開幕するなど女子サッカーにとって重要な年になると思います。どのような1年にしたいですか?

植木 やっぱり自分がどこまで関わっていけるかがすごく大事だと思います。目指したい舞台があるので今からすごく楽しみですし、今年の悔しさを来年にぶつけたいと思っています。

――今大会の対象者であるU-15の選手たちも、リーグ戦が中止になるなど大変な1年を過ごしました。コロナ禍の日々を過ごした中学生たちにどんな言葉をかけてあげたいですか。

植木 私も中学生の頃は何も考えず、自然にサッカーを楽しむことができていました。この大会のことは今でも忘れられないですし、その時に優勝賞品としていただいたスパイクは、うれしかったので今でも保管してあります。今年は大変な1年でしたが、サッカーができなかったこと、リーグ戦が中止になった悔しさをこの大会にぶつけてほしいですし、勝ち続ければそれだけ長く仲間と一緒にサッカーができるので、勝利に向かって貪欲に頑張ってほしいですね。

――決勝は高円宮杯 JFA 第32回全日本U-15サッカー選手権大会の決勝と同日同会場での開催となるため、普段より注目度も高まると思います。

植木 うらやましいですよね。私たちの時はあまり注目されなかったですし、優勝してもほぼ誰も知らない感じだったので。それを考えると、男子と一緒にできるのはすごくうらやましいです。そこで男子よりいい試合をして目立つことができたら女子サッカーの未来にすごくいい影響を与えられると思うので、いい試合を見せてほしいです。

大会期間:2020年12月12日(土)~12月28日(月)

大会情報はこちら

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー