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ラッツォス古河F.C.が5年ぶり2度目の日本一に JFA 第19回全日本O-50サッカー大会

2020年12月22日

ラッツォス古河F.C.が5年ぶり2度目の日本一に JFA 第19回全日本O-50サッカー大会

JFA 第19回全日本O-50サッカー大会は12月21日(月)に大会最終日が行われ、ラッツォス古河F.C.(関東2/茨城)が5年ぶり2度目の日本一に輝きました。

準決勝2試合は、いずれも激戦となりました。ラッツォスはアルフット安曇野シニア(北信越/長野)に先制を許しますが、前半のうちに2点を返して逆転に成功。後半半ば過ぎに献上したPKを決められて追いつかれましたが、もつれ込んだPK戦ではGK鈴木正俊選手のセーブなどで競り勝ち、決勝へ進みました。羅針盤倶楽部NAGOYA(東海/愛知)とブレス大阪(関西/大阪)によるもう1試合も0-0のままで試合が推移し、PK戦突入も見えてきた後半アディショナルタイム、ゴール前に入った羅針盤倶楽部FW外村雅宏選手が、クロスを受けてから冷静にゴール。大会初出場ながら決勝へと駒を進めました。

決勝は互いに硬さを見せながらスタートしました。13分にはラッツォスMF久間倉正之選手がドリブルでエリア内に侵入しますが、羅針盤倶楽部GK小縣昭人選手が鋭く飛び出してクリア。その2分後には、羅針盤倶楽部FW外村選手が自陣から猛然とドリブルを仕掛けて打開を狙いました。

試合が動いたのは17分でした。羅針盤倶楽部の最終ラインからのパスが短くなった瞬間、ラッツォスMF鶴見文則選手が中盤の底から素早く前に出てカット。すかさず展開した右サイドからのクロスを、ゴール前でDFと交錯しながら竹村靖選手が押し込みました。

後半開始早々には大きなサイドチェンジから掛橋正宏選手がシュートを放つなど、羅針盤倶楽部は反撃のチャンスを狙い続けます。その3分後にも、杉山孝選手からのスルーパスが外村選手へきれいに通りますが、ラッツォスGK鈴木選手がこの1対1の大ピンチを防ぎました。

ラッツォスが見せ続けていた出足の鋭い守備から攻撃への切り替えは、後半を折り返したところで実を結びます。羅針盤倶楽部の自陣でのパスの乱れを見逃さずに詰め寄ると、ボールは羅針盤倶楽部GK小縣選手の懸命の飛び出しでクリアされたものの、ボールは交代出場したばかりのラッツォスFW栗原誠選手の下へ。栗原選手は無人のゴールにロングシュートを蹴り込み、リードを広げました。

羅針盤倶楽部はDFの栃下雅史選手も前線に上げ、ゴールをこじ開けにかかりました。後半アディショナルタイムには、その栃下選手がクロスを頭で合わせますが、この決定的なシュートをラッツォスDFが身を挺してクリア。反撃をしのぎ切ったラッツォスが、全国の頂点に立ちました。

選手コメント

青木祐一 選手兼監督(ラッツォス古河F.C.)
優勝は、皆で頑張った結果です。5年前に初優勝しましたが、その後はずっとレベルが高い茨城県を勝ち抜くことができませんでした。今年は新しいメンバーがたくさん入ったので「いける」と思っていたし、優勝も狙っていました。この大会は前回よりもレベルが上がっていて、しっかり走らないと負けてしまいます。前回優勝時のメンバーは、私を含めて3人だけです。一番若い選手とは7歳も違うので「おじいちゃん」なんてからかわれたりもします。でも、決勝で点を取った2人は、前回も出場した57歳になるベテランなんですよ。また、全国大会出場を目指して頑張ります。

竹村靖 選手(ラッツォス古河F.C.)
前回優勝した5年前の決勝と同じように、決勝点を決めることができました。その決勝では、ハットトリックできました。もう57歳になるので、そろそろ次の活躍は後輩に任せたいと思います。若手はチームを底上げしてくれていますので、安心して、楽しくサッカーをすることができています。今年はチームが仕上がるのに時間がかかったのですが、県内のリーグ戦や関東大会を戦っているうちに良い方向に向いてきたので、全国優勝を目指してやっていけるんじゃないかと思っていました。準決勝ではPK戦の末に勝ち上がってきただけに、なおさら気持ち良いです。優勝は、何度しても気分が良いものですね。

杉山孝 選手(羅針盤倶楽部NAGOYA)
絶対に勝つつもりで決勝に臨んだのですが、立ち上がりがちょっと硬かったのかなという気がします。準決勝でケガ人も出てしまったものの、あと1試合だけだと思って気力を振り絞ったのですが、少し運もありませんでした。初出場での初優勝を狙ったのですが、全国大会には良いチームがたくさんいますからね。その舞台でプレーできるのは本当にありがたいことです。でも次はチャンピオンになれるように、また1年頑張ってやってきます。今日の敗戦を良い経験として、次につなげていきます。

曽根原由次 選手(アルフット安曇野シニア)
決勝に進めず、悔しい思いが一番強いのですが、相手には粘り強さがあったし、逆転された時にはさすがベスト4に勝ち進むチームだなと実感しました。相手も楽しんでプレーしていたので、私たちもそれに負けないようにプレーしました。この大会は回数を重ねるごとにレベルが上がってきているので、私たちもそこに追いつくことを目標にしてきました。そうして築き上げてきたものが、準決勝進出という結果になって出たと思います。また次年度に向けて、しっかり積み上げをしていきたいなと思います。

大会期間:2020/12/19(土)~12/21(月)
会場:
静岡県藤枝市
藤枝総合運動公園サッカー場[天然芝]
藤枝総合運動公園陸上競技場[天然芝]
藤枝総合運動公園多目的広場人工芝広場[人工芝]
藤枝市民グラウンドサッカー場 [天然芝]

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