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1点を争う好ゲームを制し、初出場2チームが決勝戦へ JFA 第44回全日本U-12サッカー選手権大会

2020年12月29日

1点を争う好ゲームを制し、初出場2チームが決勝戦へ JFA 第44回全日本U-12サッカー選手権大会

JFA 第44回全日本U-12サッカー選手権大会の準々決勝と準決勝が12月28日(月)、鹿児島県鹿児島市で行われ、決勝に進出するチームが決まりました。

準々決勝では初出場の福岡西フットボールアカデミー(福岡)がガンバ大阪門真ジュニア(大阪)と対戦。福岡西は4分、左サイドから原田蓮太郎選手が低くクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだ福重孝介選手が冷静に合わせて先制します。しかし徐々にG大阪がサイド攻撃から好機を創出し、12分に縦パスに反応して背後を突いた中野琉允選手が同点ゴールを決めます。さらにG大阪はセットプレーから得点を重ねて勝利をたぐり寄せ、準決勝に進出しました。

2連覇を目指していたバディーSC(神奈川)は準々決勝で、ジェフユナイテッド千葉U-12(千葉)と対戦します。バディーは前半に2失点を喫する苦しい展開となりますが、終盤に松永悠輝選手のゴールで1点差とすると、40分にはロングスローの流れから勝又悠月選手が土壇場での同点ゴールを決めます。ただ、追いつかれた千葉も集中力は落ちず、2-2で迎えたPK戦は千葉が全員成功。白熱した試合は千葉が勝利をつかみ取りました。

その千葉は同日午後に行われた準決勝の横浜F・マリノスプライマリー(神奈川2)戦でも粘り強さを見せます。相手のサイドアタックを受けて劣勢になる時間もありましたが、全員が一つになって苦しい時間を耐え、無失点でゲームを進めることに成功します。試合は延長後半、押元耀也選手が最終ラインの裏へと飛び出して縦パスを引き出し、冷静にシュートを振り抜いて均衡を破りました。これが決勝点となり、千葉が決勝に駒を進めています。

決勝に進んだもう1チームはFCトリアネーロ町田(東京)。準々決勝で鹿島アントラーズジュニア(茨城)に2-1で競り勝つと、準決勝のガンバ大阪門真ジュニア(大阪)にもチャレンジを恐れずに真っ向勝負を挑みました。

準決勝のG大阪戦は「ボールを持つことを怖がらず、遊び心を持ってサッカーをすること」(若山聖祐監督/町田)を学年が低いときから指導してきた成果を発揮。選手たちは足元の技術を生かして積極的にアタッキングゾーンにボールを運び、多くのチャンスをつくっていきます。6分、町田は四日裕歩選手のループシュートで先制すると後半には工藤敦士選手がこぼれ球に詰めて追加点を奪取。計3得点を挙げ、町田が快勝しました。

これらの結果、29日の決勝戦はPK戦や延長戦を制してきた千葉と、技術とハードワークで攻守に積極的に関わる町田の組み合わせとなりました。どちらも初出場での決勝進出です。決勝戦は29日(火)午前9時半から、桜島を望む白波スタジアムで行われます。

監督・選手コメント

大野廉門 選手(福岡西フットボールアカデミー/福岡)
準々決勝は相手(ガンバ大阪門真ジュニア)が上手ということは分かっていましたので、しっかり戦って、粘り強さを出そうとしていましたが、悔いが残る結果になりました。試合の入りは良かったですが、そのあとは押し負けてしまいました。目標は全国制覇でしたが、みんなで頑張ってここ(ベスト8)まで来られました。悔しいですが、しっかり胸を張って帰りたいと思います。

野口蓮斗 選手 (ソレッソ熊本U-12/熊本)
(準々決勝は)前半は良かったですが、後半はもっと自分たちからゴールに行こうと話していました。今年のチームは全員がハードワークして笑顔がいっぱいのチーム。その中で、自分は周りを見て、自分でゴールを決めるところが持ち味だと思います。この大会で自分たちもやれるということは分かりましたが、でもまだ何か必要なことがあると思いますので、それを考えて次の大会を目指したいと思います。

押元耀也 選手(ジェフユナイテッド千葉U-12/千葉)
頭の中でどこに打つかをイメージして、そこを狙っています。準々決勝のバディー戦はPKでしたので、(準決勝は)もうPKにはなりたくないと勝ちに行きました。決めたシュートは狙い通りでした。このままの調子で次もゴールを決めたいですし、決勝戦は相手にボールを蹴らせないように前からディフェンスをしながら、自分たちの流れにしていきたいです。

服部和也 監督(ガンバ大阪門真ジュニア/大阪)
準決勝は競ったボールを拾えず、相手のペースになりました。守備も後手に回りました。もう一つ早い段階で狙わないといけなかったですが、持たせてしまう部分がありました。ハーフタイムではシュートまで行くことと、守備も遅れていましたので、もう少し早めにという話はしましたが、疲労もあり足が止まった面もあったと思います。直近では大阪府の公式戦がまだありますので、そこに向けてまたやっていきます。

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開催期間:2020年12月26日(土)~12月29日(火)
大会会場:
1次ラウンド・ラウンド16
鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島県鹿児島市)

準々決勝
鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)

準決勝・決勝
白波スタジアム(鹿児島県鹿児島市)

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