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JFAこころのプロジェクト 東京地下鉄株式会社協賛「夢の教室」オンラインを実施
2021年02月15日
JFAこころのプロジェクトは2月、支援企業・東京地下鉄株式会社(東京メトロ)協賛による「夢の教室」オンラインを東京都江東区立枝川小学校の3クラスで実施し、2020年度の授業を終えました。
この学校で夢先生として登壇したのは、ラグビー選手でニュージーランドでのプレー経験も持つ西山淳哉さんと、元サッカー選手で1999年にナイジェリアで行われたFIFAワールドユース選手権(現:FIFA U-20ワールドカップ)で準優勝した日本代表のメンバーだった高田保則さんです。
新型コロナウイルスの影響で、運動会や宿泊研修などの学校行事が実施できなかった枝川小学校の5年生は、少し緊張した面持ちで教室に設置された画面に映った夢先生の話に熱心に聞き入ってました。夢先生は、オンライン授業で画面越しでも積極的に子どもたちに呼びかけや問いかけ、クイズなどを実施して、緊張をほぐしながら一体感を作っていきます。
自身が夢に向かう過程で当時の経験を話していくポイントで、子どもたちは自らの手元にある夢シートの記入を進めていきます。そして、先生のまとめが終わると今度は教室のみんなが発表する番です。「弁護士」、「ダンサー」、「マンガ家」、「水泳選手」など子どもたちは目を輝かせながらみんなの前で立派に夢を発表してくれました。
東京メトロ協賛の「夢の教室」は2020年度、小学校での対面形式で1校4クラス、オンライン形式で8校23クラスの子どもたちに夢を持つことの大切さを届けることができました。東京メトロ協賛の授業は、2021年度も東京メトロ東西線沿線地域の小学校で実施を計画しています。
夢先生コメント
西山淳哉 さん(ラグビー選手)
東京メトロさんには長年にわたって、子どもたちに「夢を持つことの大切さを伝える」数多くの場所を提供していただけていることに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今日の授業で出会うことができた子どもたちは、みんな最初は恥ずかしがって手を挙げることができなかったり、「夢がない」と言ったりしている子どももいましたが、みんなの前で発表できなくても実は夢シートに一生懸命書いてる姿が、オンラインの画面越しでも伝わってきました。本当に集中して書いてくれていたので、シートが私の手元に来るのが楽しみです。
僕自身は、夢を持ってもなかなか先に繋がらなかった小・中学校時代を経験した話をしてきました。今は夢がないとか、夢が繋がらないとか似た境遇の子にも、僕が高校生になってラグビーに出会えて辛いこと、苦しいことを乗り越えられることができて、それが夢につながっていき、そして今でも僕の夢が続いていることが、少しでも彼ら、彼女らの「夢の糧」になればいいなという思いをもって話をさせていただきました。
学校で子どもたちとふれあいながらできる対面授業から、画面を通してのオンラインに変わったことで、少し難しさも感じます。それでも人と人とのふれあいが減っていく中でも、このオンライン授業のおかげで本当に触れ合ってその場にいて話しているような臨場感を持って授業ができています。子どもたちの表情もよく見えるようになってきたので、素晴らしい取り組みだと思っています。
支援企業コメント
島田博 様(東京地下鉄株式会社 広報部サステナビリティ推進室 課長補佐)
東京メトロでは、2013年から「一人でも多くの子どもたちに夢を持つことの素晴らしさを伝えたい」という、JFA様の方針に賛同し、主に東西線沿線地域の小学校を対象に次世代育成を目的として、「夢の教室」の冠授業を行っております。
2020年度は、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、一時は全て中止になるのではないかと心配もしましたが、オンライン授業を導入し、継続いただけましたこと、JFAの皆さまをはじめ、このプロジェクトに携わるすべての方のご協力に大変感謝しております。初の試みとなるオンライン授業の開始時には、子どもたちがどのような反応を示すのか、夢先生の伝えたいことがきちんと伝わるのか、という思いで授業を見学させていただきましたが、時には会話で、時には合図で夢先生は子どもたちの心をひきつけられていて、開始早々に当初抱いていた不安は解消されました。また、対面授業と変わらずに子どもたちが真剣に授業を聞いている姿に感動するとともに、コロナ禍でも子どもたちの元気な姿を見て、大人の私たちも力をもらったような気がします。夢先生の授業を通じて、子どもたちの心の中で「夢を持つことの大切さ」が少しずつ形になれば幸いです。
2021年度は、新型コロナウイルスが収束することを願い、対面式で「夢の教室」が行われ、子どもたちの生き生きとした姿を見られることを楽しみにしております。
JFAこころのプロジェクト
様々な競技の現役/OB/OGのスポーツ選手などを「夢先生」として学校へ派遣し、「夢を持つことやその夢に向かって努力することの大切さ」「仲間と協力することの大切さ」などをゲームと夢先生の体験談を通じて子どもたちに伝えています。
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